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マニアックコラム001 面白さの秘密
最終更新2011/10/12

 基本的なことだが、自分はどうしてこのドラマに惹かれるのだろう。その辺を分析してみる。


 1.シナリオが面白い

 これは、基本中の基本だ。こういうのは具体的に指摘するのは難しいのだが、とにかく面白いとしか言いようがない。無論、3話や6話、7話など、比較的つまらない回もあるけれど、それでさえ、一定の水準は保っている。また、学園との戦いに終始せず、その周辺の悪との戦い(5話、6話など)や、学園とは関係のない悪との戦い(7話、8話、16話、17話、18話など)など、バラエティに富んでいるのも良い。
 演出面でも、常にシリアスなストーリーばかりでもなく、7話や8話、17話などのややコミカルなエピソードがあるのも同様に一本調子になるのを防いでいる。
 また、主役の仙道敦子や中山美穂に過度に偏らず、山本理沙たちレギュラーたちにもそれぞれメインの回を設けたり、クラスメイトなどの端役にも、時にはスポットライトを当てることを忘れないのも素晴らしい。
 編集も総じて優れていて、見ていて、矛盾や違和感を覚えることはほとんどない。ぜいぜい3話、6話くらいだろうか。

 2.キャストが良い

 個人的には中山美穂以外に嫌いな俳優がひとりもいないという夢のような世界である。その中山美穂も、他のドラマとの兼ね合いで、参加しない回が多いのでほとんど邪魔にならないのも、自分にとっては幸せだった。
 メインの4人それぞれが個性のあるパーソナリティで、互いにうまく噛み合っているのも良い。

 仙道敦子のやや暗さのある美しさと、安定感のある演技力、
 山本理沙のややギャル風の巧みなキャラ造形とルックス、
 後藤恭子の清楚な美貌と演技の初々しさとモデル体型のアンバランスな魅力、
 南渕一輝のほどよいお調子者キャラとしての達者な演技。

 さらに女生徒三人が、それぞれ水準以上の美貌の持ち主という奇跡! 

 そして彼らが役柄を離れても仲の良いことがドラマの底から伝わってきて、彼らが集まって話し合っているシーンだけで、幸せな気分にさせてくれる。これは、自分にとっては良作のひとつの条件である。
 もっとも、これはただの想像でしかないが、少なくとも後藤恭子が仙道敦子のことを「ノン」と呼んで姉のように慕っていたのは事実だし、女子三人がいつも仲良くお喋りしていたのも確かだろう。

 無論、彼らに敵対する教師たちも、藤岡重慶以下、個性的な面々で、こちらも違う意味で魅力的なのだ。エキストラ程度の扱いのクラスメイトにしても、森口博子や真矢武など、後々活躍する人も含まれていて、割と豪華だ。「不良少女とよばれて」で山本理沙とも共演していた立原ちえみや、ジェリー藤尾の実娘・亜樹などもいる。

 毎回のゲストは彼らに比べるとやや地味だけど、第1話第2話の山本紀彦、第3話の宮田州、第4話のハント・ケーシー、第5話のいずみ純、奥村公延、第10話のイブリン・ベニュー、第11話のカケフくん、第12話の南田洋子などの特別ゲスト、第13話の三谷昇、第14話の堀田真三、第15話の近江俊郎、高木淳也、第16話の、最終回の銀粉蝶など、個性的で実力のある役者がたくさん出ている。ま、この辺はどんなドラマでもそうなんだけどね。

 個人的には、これで中山美穂がもっと普通の女優さんだったら言うことなかった。つまり、中山美穂のようなスターではなく、陰で「反逆同盟」を助ける理事長の娘と言う控え目な役を物語のバランスを崩さずにこなせる、いや、特別扱いされないで演じられる立場にある女優さんのことね。しかも、中山美穂は途中でしばしば抜けているので、終盤、ミホが加入してからの「反逆同盟」の空気がとてもぎごちなくて、とても残念だったことを思えば、尚更である。

 話がわき道に反れるが、終盤まで、ミホがバラを投げていることをユミたちにも、視聴者にも伏せておいた方がミステリアスで面白かったんじゃないかと考えたことがある。「ガラスの仮面」の「紫のバラのひと」みたいだが。そういう謎解きの要素が縦軸として機能すれば、全体のストーリーの隠し味になっていただろう。もっともそうすると、中山美穂の出番がますます減るので、もともと彼女ありきで企画されたドラマとしては却下される。


 3.音楽・テーマ曲が良い

 多言を要さない。大谷氏のスコアは神秘的な幕開けの音楽にはじまって、バトルシーンやコミカルなシーンでのツボをおさえたBGMで、ほどよく物語を盛り上げている。「Shadow of Love」「Don't stop lullaby」などのテーマソングの様々なアレンジインストルメンタルを効果的に使っているのも良い。また、音楽自体がでしゃばらず、ストーリーの妨げをしていないのも当然ながら立派である。特に個人的に、最近見たドラマで、やたらにBGMが鳴り響いているのが気になってしょうがなかったので、余計感心してしまう。
 テーマ曲として多用される上の2曲もイメージにもあっていて、何回聴いても飽きない隠れた名曲だ。この主題歌のキャッチーさでドラマの成功が約束されたと言っても過言ではない。戦闘シーンでの「Don't〜」もヒロインドラマらしい、切なさを含んだ優雅さで、はまる。使われることはあまりなかったが、山本理沙の「Lonely Lion」も悪くないし、ルリと言うキャラに合った歌詞だった。当時、大人気アイドルだった中山美穂の曲が使われていないのが、不思議といえば不思議だが、個人的にはそれで正解だ。


 4.アクションが良い

 第1話こそいまひとつだが、第2話以降の毎回のアクションは下手な特撮ヒーロー物より見応えがある。それに、セーラー服姿の女性たちがいかつい男たちを華麗に倒していくのは爽快である。JACのスタントたちと、アクション監督の横山稔の功績だ。また、女優三人も、回を重ねるごとにスタント無しの場面が増えているように思う。特に第14話の中盤のルリとケイのアクションは、たぶん全部本人たちがやっていると思うが、ここなんかはかなり頑張っている。

 5.演出がまじめ

 戦闘シーンでのユミたちの凄いメイクやヘアスタイルなど、茶化そうと思えばいくらでも茶化せるところのあるドラマだが、極めて真面目に、真摯に作られていて、そういう隙がまったくない。結局は、スタッフ、キャストがくだらないことだと思わずに真剣に取り組んでいるからだろう。まあ、全てのドラマの現場がそうであって欲しいが。

 楽屋オチみたいな台詞も一切ないしね。
 唯一気になるのは、たまに森口博子が後ろで変なポーズを取ったりすることくらいか。

 竹中直人のひとり遊びは、あれは完成された芸なのでいいのである。

 6.フィルム撮りである

 最後に冗談のようだが、これが90年代ようなビデオ撮り作品だったら、その品格・評価もがらりと違っていただろう。ユミたちの美しさも何割か下がっていただろうし、アクションシーンもだいぶ見劣りしていた筈だ。
 指摘されることはあまりないが、この差は意外と重要なことなのだ。全く余談だが、90年代から「時代劇」が衰退して行ったのは、このビデオ撮りによる画面の安っぽさがひとつの原因だとさえ言えるくらいだ。

 もっと細かく挙げればきりがないので、その辺は徹底レビューで確認していただきたい。

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