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マニアックコラム002 「反逆同盟」の残念なところ
最終更新2011/10/13

 奇しくも今日は、「反逆同盟」放送から25周年である。1986年の10月13日に第1話が放送されているのだ。

 そういう記念日にあれだが、今度は「反逆同盟」のちょっと残念なところを列挙していきたい。

 1.シナリオの瑕疵

 キズというか、一貫性のなさが、特に序盤で顕著なのだが、たとえば第3話まであった「減点システム」はいつの間にかなくなってしまうし、同じく第3話では月交替で「生徒指導部」が運営されているととれるのに、それ以降はその設定もなくなってしまう。第3話の柔道部の三人は明らかに一度倒されているのに、彼らだけは第4話以降2-Aのクラスメイトとして復帰している、など。

 これはまあ、特に第6話までの放送開始までに収録された分で、設定などの面で明確な方針がかたまっていない時期に見られるので、仕方のない面もあるんだけどね。

 シナリオ上の明らかな矛盾点も多いが、これはまあどんなドラマでもあることなので、逐一指摘することはしない。

 それ以上に、ストーリーの展開の仕方が最初から間違っているエピソードなどがあって、具体的には第6話がそれに該当する。どういうことかというと、これはルリの友人がひき逃げされるという事件が発端なのだが、アバンタイトルの中で、「誰がひき逃げ犯人」「誰がその目撃者」なのかが、視聴者にすべて明らかになっているだけでなく、「犯人」「目撃者」がしっかりと顔を合わせて互いが互いを知っていることまで示されており、さらに最悪なのが、OP後の2シーンで、ユミたち反逆同盟にも、ほぼ、「犯人」と「目撃者」が推測できてしまうところだ。これでは、こういう物語で大切な要素である「謎解き」の醍醐味がすっぽりと抜け落ちてしまっている。だから、物語の主眼が「目撃者」と反逆同盟の逃走シーンや、「犯人」の「目撃者」への制裁シーンになってしまっている。
 だから、最終的に「目撃者」が「犯人」の名前を反逆同盟に打ち明けるシーンが間が抜けて見えてしまうことになる。

 これなどは完全に編集とシナリオの失敗である。反対に、終盤まで犯人の姿をはっきり見せない第9話は屈指のおもしろエピソードになっているのを見れば明らかである。

 他にもバトルシーンのあとの倒された悪役の処置がまちまちであったり、結局どうなったのか明示されないまま終わってしまうことがしばしばあるのも不満と言えば不満だ。特に、第10話で引越し荷物で最後に校長室へ送られてくるオードリー先生なんかは、別にそのまま復職しても良さそうなのだが、それっきり姿を消す。彼女は少なくともケイが一味のものだと知っていたはずで、その情報はなんとしても校長たちに知らせるべきなのに、その形跡はない。

 2.アクションシーン

 女性がメインのバトルアクションとしてはかなりレベルが高いとは思う。
 しかし、第1話のラストのユミとルリ・ケイの戦いは、かなりスローモーで、ちょっとげんなりしてしまうのも確かだ。

 また、時折悪人ひとりを相手にユミたち三人が戦うことがあり、これは大勢でひとりをいじめているようで、見ていてちょっと気が引ける。特に第4のKC片岡先生、第10話のオードリー先生など。

 一方で、敵が超自然的なことをやってのけることもある。具体的には第15話の高頭は、息吹で強風を起こして相手をおさえてつけてしまうというような超能力者のような真似をするし、第9話の豹頭は、戦闘中、明らかにテレポーテーションしている。

 ついでに言えば、最終回で盛り上げるだけ盛り上げてバトルシーンがなかったのも相当拍子抜けであった。

 3.中山美穂

 身も蓋もないが、彼女の存在が調和を乱している。これはまあ自分が彼女を嫌いなのも影響しているが、それを差し引いてもやっぱりジャマである。

 そのやる気のない演技もそうだが、スケジュールの都合で出たり出なかったりして、そのくせ、バンク映像で必ず1回は登場するシステムになっているのが最大の問題(第5話、第6話除く)。中盤までで、ドラマにほとんどかかわっていないくせに、体の空いた終盤になって、急に「反逆同盟」に加わるのも、長い時間をかけて築かれたユミたち四人の関係性に水を差すようで、見ていて腹が立った。
 コミック版では、ミホは最後まで局外協力者に徹しているから、気にならないんだけどね。

 また、仙道敦子はともかく、他の三人はやっぱり大人気アイドルの中山美穂に対しては引け目と言うか、気兼ねがあったと思う。それが、演技の上での不自然さにつながり、醸される空気のぎごちなさに通じているのではないか。これはまあ、あくまでも勝手な推測であるが。

 まあ、そもそもこのドラマそのものに興味が無かったというのだから(wikiによる)、論外なんだけどね。

 4.説明不足

 これは設定上の説明に関することで、たとえば、ルリやケイが牧野先生と「反逆同盟」を結成しようと考えたきっかけや、それぞれの過去など、基本的なことが最初からスルーされているなど、だ(コミック版やLP解説にはある)。
 ユミの叔父の身分や、母親と別れてからのユミのおいたちなど、割と大切なデータも抜けている。

 ミホが慕っていた前理事長についても、その後どうなったのか具体的な描写はない。

 南原宏治と奈美悦子の関係にしても、ほとんど説明はないし、そもそものきっかけとなった10年前の奈美悦子のユミ殺害未遂と、その後の経緯についても触れられることはない。最後のユミと奈美悦子の再会にしても、すっきりと何もかも明らかになったとは到底言えない中途半端な内容だった。

 南原宏治が具体的にどれだけの規模の事業家なのかも判然としないまま。

 細かく言えば、第4話のKC片岡にしても、ミホの家庭教師だった頃とは別人のような悪党になっているのだが、そうなった理由などについてもほのめかすような台詞すら用意されていないのは、どう考えても手落ちである。ま、この辺になると1とかぶるのだが。

 5.タイトルが変

 23個のタイトルのうち、ちょっと内容とあっていない、矛盾するものがいくつかある。

 具体的には、第5話「学園、幽霊あらわる」とあるが、幽霊が出るのは最後のバトルシーンであって、学園でない。まあ、事務室に幽霊からの電話はあるが、ちょっと違うだろう。

 第7話の「危ない少年仕掛け人」というのも、これは「ドッキリカメラ」の仕掛人にかけてあるのだろうが、別に少年はいたずら目的で父親の違法薬物を持ち出すわけではない。

 第9話の「パソコン逆転計画」も、ストーリー上で、「逆転」の要素はない。

 第10話「赤いバラの死闘」も、オードリーが使うのはカードであるし、バトルシーンでミホがバラを投げることもないのだから、これもちょっとおかしい。まあ、細かいことだが。

 第12話も、メインはルリたちの脱出劇であって、「おちこぼれ名門(秘)計画」だと、カンニングの話みたいであるが、カンニングはあくまでも序盤のシーンにとどまっている。

 第15話の「ブッツン気分〜」というのも意味不明の表現であるが、第18話の「シンデレラ騒動」も、たとえばルリが相続人だと言われて、学園内で注目されたり、ルリが騒がれて舞い上がったりすれば、タイトルに沿うのだが、実際はそういうストーリーではない。

 それと、第19話以降はそれまでの反動か、ミホの名前が毎回のようにつけられるが、特に第22話の「ミホ危機一髪」というのは、明らかに内容と矛盾している。ま、安岡力也との戦いは激しいけれど、この場合は、正体がばれて監禁されてしまうユミたち四人のほうが「危機一髪」にふさわしいのは論を俟たない。

 関連して、これは制作上の都合でいたしかたないが、予告編のナレーションの内容と、本編の内容とが食い違っていることがたまにある。たとえば、第18話では相続人の替え玉計画は、安岡力也も関与していたように予告では言われているが、本編を見ると、そういう描写はない。

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