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マニアックコラム005 バラ投げ人に関する考察
2013/1/14

 今回は第10話の冒頭、校長室で交わされる会話、

 真下「この薔薇がいつも事件の現場に落ちてるなんて、とても偶然とは思えませんわ」
 九条「やられたのは学園の関係者ばかりざんしょ」


 これは、「反逆同盟」に制裁された悪人たちと一緒に、毎回、ミホの投げた薔薇の花弁が落ちていること、「反逆同盟」が常に黒鳥学園関係者を攻撃していることの2点を確認しているのだが、この点に絞って検証してみたい。

 最初にこの10話の時点における過去9話分の薔薇投げ、ただし最後の戦闘シーンにおけるものについて表にして見る。
 
話数 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話
バラ投げの有無 × × × ×
対象が黒鳥関係者か ×
 ※関係者欄の△は関係性が薄いもの
 ※第1話は最後の戦闘シーンがない

 まず、九条の「学園の関係者ばかり」と言う文言から見ていくと、被害者(?)のうち関係者と明言できるのは8回中5回である。曖昧なものが2件あり、これが悩ましいのだが、ここでは6話と8話とも関係者とみなして話を続けたい。6話は学園に莫大な寄付をしている後援会長の代議士の息子であり、8話は元卒業生で佐伯の教え子でもあった暴力団員である。どちらも、関係者であるともないとも言える微妙な立場なのだが……。

 さてそうすると、関係者がやられる率は8回中7回で、九条の言葉が正しいように見える。
 逆説的に言えば、黒鳥学園とは無関係の悪人(7話)が対象の場合、そもそも彼らがその戦いを窺知することが不可能なので、必然的に彼らの言う「事件」の対象が「黒鳥学園の関係者」になって当然なのである。


 さて、問題は、「薔薇がいつも事件の現場に落ちている」と言う真下の台詞である。

 とりあえず過去8回の戦闘における薔薇投げ比率だけを見ると、8回中5回となる。一応過半数であるが、「いつも落ちている」と言う表現はいささか誇張されていると見るべきだろう。それでも8回中5回なら絶対に言えないこともない、微妙な数字である。

 ただし、この数字はさらに吟味が必要なのだ。真下の台詞をよく読んで欲しいが、彼らが把握しているのはあくまで「現場に」落ちていた薔薇である。しかし特に前半の回のエピローグを思い出してもらえば分かると思うが、「反逆同盟」に制裁を受けた悪人たちは、戦いの場所に放置されて発見されるより、その後、見せしめとして黒鳥学園の校門のところにさらしものにされた状態で第三者に発見されることが遥かに多いのだ。

 これも具体的に表にすると、
話数 2話 3話 4話 5話 6話 8話 9話
バラ投げの有無 × × ×
発見場所
 となる。「門」は校門、「現」は現場の略。

 2話や3話、9話では薔薇投げはあったとしても、彼らが発見されるのはそこから離れた校門である。無論、薔薇の花弁はその時は既に彼らの顔からなくなっているので、九条たちが「現場に薔薇が落ちていた」と知りえよう筈がない。常識的には被害者からその後事情を聞けば分かるのだが、このドラマのルールでは一度破れたものはそういう情報源にはならないことになっているので、考慮しない。もしそうなら、もっと早い段階で「反逆同盟」そのものに関するデータが九条たちに提供されていた筈だから、その辺は辻褄が合っている。
 2話については、ザコたちが唯一逃亡しているので、彼らの口から少なくともどこで戦ったかが九条たちに知らされた可能性は否定できないものの、遊園地と言う場所が場所だけに翌朝にはもう散乱した薔薇などはゴミ箱に入れられていただろうから、これも無理である。

 また4話では薔薇投げは行われるけれど、それは戦闘シーンではなく、心を操られた雄太を助けるためにケーシー片岡に向かって咄嗟に投げられたものなので、それを九条たちが知ることはまずない。5話と6話ではそもそも薔薇投げが発生していない。7話は黒鳥学園とは無関係なので除外した。

 8話は相手が黒鳥の関係者かどうか、その戦いをすぐ九条たちが察知したかどうか、判断に悩むエピソードなのだが、暴力団が子供を捕まえてマシンガンをぶっぱなしたら、さすがに世間的な話題になって九条たちの耳にも入り、現場で薔薇があったという情報を得ることも可能だったとして、含めることにする。

 直前の9話も、関係者と言うには微妙だが、この際関係者として扱う。ただし、これも薔薇投げはあっても、戦いの後に校門に連れて来られているから、これもまた不可知のケースである。

 では、結局、戦闘シーンで「薔薇投げ」が行われ、かつ「被害者が現場に残されている」のはどのケースかと言えば、表を見れば一目瞭然だが、8話だけなのである。しかも黒鳥の関係者とも言い切れない曖昧な悪人が相手である。

 つまり、比率とすれば、1/7になって、「いつも事件の現場に落ちている」と言う発言が、客観的に見て明らかに矛盾しているのだ。
 何とか説明しようとすれば、やはり、被害者から聞き取りをして薔薇が現場にあったと知ったという解釈だろう。そういう操作をしても比率は4/7であり、これも妥当とは言えない。

 結論すれば、九条の「やられたのは関係者ばかり」と言う台詞は事実に合致しているが、真下の「いつも現場に〜」は正しい表現とは言えない、と言うことである。以上。



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