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マニアックコラム010 監督と脚本の傾向1
最終更新2013/08/07

 各エピソードが監督や脚本によってかなり毛色が違ってくるのは当然である。ただ、監督とシナリオライターの組み合わせまで考慮して考察するのは複雑過ぎるので、ここでは監督についてのみ考察したい。

 「反逆同盟」は、1から6までを江崎実生が、7から23までの大半を帶盛迪彦、中盤の一部を両監督の助監督をしていた藤田保行が担当している。

 まず、1から6までと7以降は、はっきりと分かる違いがある。もっともこれは監督の演出傾向だけではなく、番組自体の軌道修正も影響しているだろう。6話までは、毎回、直接的な暴力描写や流血表現が目立ち、恐らくそれに批判的な意見が内外からあったと思われる。あくまで推測だが、監督が帶盛になったのを機に、その傾向がかなり弱められる。暴力描写そのものが消えるわけではないものの、拷問や流血シーン等は大幅に減っている。たとえば、4話ではユミに殴られたケーシー片岡が大量の血を吐いているが、監督がスイッチしてからは全くと言っていい程その手のシーンは見られない。

 また、6話までは意図的にセクシャルなカットが多く見られる。
 具体的に拾っていくと、1話でユミは上半身下着姿になり、3話では同じくユミが屈強な男三人に衆人環視の中、執拗に痛め付けられ、4話ではユミたち三人が噴水に飛び込んでびしょ濡れになり、戦闘シーンではユミがセーラー服を破かれ両腕を露出させ、5話では真下教頭が水をかぶってびしょ濡れになり、6話でも冒頭、タツヤが女の子のふとももに手を置くシーンがあったし、同じ6話で、いたいけな女子中学生が誘拐され、ロープで縛られると言うシーンがあった。ついでに、ルリが鉛筆を投げる際に生足を披露するのは、1話と6話だけなのだ。
 セクシャルと言うのとは少し違うが、真下教頭が校長の愛人のような態度を見せるのも、序盤に限られている。

 ただし、7話以降にもそういうシーンが全くないわけでない。8話の集団スカートめくり、12話のバニーガール、13話のユミたちの水着姿、女性コーチのセミヌード(?)、14話ではケイのパンチラキックとスケバンふたりのハメ撮り写真に、イタズラをされそうになるユミ、などと言うシーンがあった。

 逆に、7話以降の特徴として、それまで徹底した悪だった九条、佐伯が唐突に冗談を言ったり愛について生徒に語りかけたりする、まともな教師に変わってしまうと言う特徴が見られた。もっとも、それは一時的なことで、すぐ極悪教師に戻ってはいるのだが。

 教室内での雰囲気も、1話のように雄太がいじめ(と言うのとはちょっと違うが)を受けているような陰湿なものとはだいぶ違ってくる。17話に至っては、いじめっこと雄太が一緒に弁当を食べているくらいだ。ヒロコたちも序盤では教室内でシンナーを吸ったり、トイレでタバコを吸ったりしていたが、中盤以降、そう言う行為はしなくなった。

 それ以外にも、ユミたちレギュラーの言葉遣いも、序盤はかなり荒っぽくていかにもスケバンっぽい感じだったが、徐々に上品になっているのも見逃せない変化だ。特に3話でのユミの「待ちな」と言う台詞は、中盤以降の彼女のキャラとは明らかに矛盾する物言いだ。


 最後に、助監督からスタートして11話〜13話を監督として任された藤田保行について。

 サンプルは少ないが、特撮ヒーローっぽいノリ(13話)、コミカルな演出(11話)などに加え、上でも触れたように女生徒や女性コーチの水着姿(13話)、ルリやヒロコたちのバニーガール姿(12話)など、ややエロティックな感性が見て取れる。特に12話で、ルリが手錠を嵌められたバニーガールの格好で、あえぎながら夜の街をさまようシーンは、全篇を通しても際立ったエロティシズムを感じさせる。……あ、俺だけか?

 監督しての藤田氏の評価は芳しくなかったのか、以降はまた助監督に戻っているが、12話のルリの彷徨シーンや11話の住宅街を私服のユミたちがかけずりまわるシーンなど、その手腕は決して低くないと思うが……。

 2では、脚本家について同様に考察してみたい。



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