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仙道敦子編 樅ノ木は残った
(仲代達矢版)



  「樅ノ木は残った」(1983年)

 山本周五郎の同名小説の映像化。他にも色々と作られているが、これは仲代達矢主演のテレビスペシャル版である(フジテレビ系列)。

 管理人も詳しいことは知らないのだが、江戸時代前期の「伊達騒動」を題材に、従来は悪役とされてきた原田甲斐を、悪名を背負って(伊達)藩の存続をはかった忠臣として描いているらしい。

 仙道敦子さんは陰謀に巻き込まれて斬殺された一家の生き残りの娘を演じている。物語は部分的に彼女の視点で語られることもあり、事件そのものには関わらないが、結構重要な役である。

 また、仲代達矢以外にも、鈴木瑞穂、加藤武、小沢栄太郎、近藤洋介、内藤武敏、役所広司、益岡徹など、若手からベテランまで実力派男優が名前を連ねており、映画顔負けの豪華さである。
 ただ、扱っているのは陰湿な藩内の権力争い・陰謀の物語なので、正直見ていてあまり楽しいものではない。

 ストーリーについてはよく把握していないので間違いがあるかもしれないが、ご容赦を。
 
 冒頭、藩主交替の陰謀に絡んで口封じのために両親を殺されてしまう仙道さん。小さな弟もいる。
 役名は宇乃である。

 原田甲斐は無理矢理隠居させられた前藩主の信頼厚かったが、藩主交替後は、新しい権力者に取り入ったため、かつての同志たちから見限られて行く。無論、それは世を欺く芝居なのである。多分そうである。
 (たぶん)藩の改革に燃える若き武士を役所広司が熱演。当たり前だけど、若いねえ。
 着物姿の仙道さん。いいですねえ、お尻が。
 彼女たちは、仲代達矢のお陰で助命されたらしい。
 初めて顔を合わせる両者。仙道さんは、仲代達矢のことを「おじさま」と呼んで嬉しがらせる。
 彼女たちが寄寓している屋敷(寺?)の庭に、樅の木が立っている。
 仲代「この木を知っているか? 樅ノ木といってな、私の好きな木だ……ひとりでしっかり根を張って立っている」
 仙道「おじさまみたいに」
 達矢「うん?」
 仙道「うふっ」

 こんな子にそんなこと言われたらもう辛抱溜まらんところだが、達矢はぐっと耐える。
 達矢「いや、宇乃もこの木のように育って欲しいと言うことだ……ふっはっは、おじさまか……」
 そして、「これからはおじさまと呼びなさい」
 仙道「ハイ!」

 なんとなくいやらしいシーンである(註・そんなことはない)。

 無論、タイトルはこの木から来てる訳だ。

 その後、藩内の主導権争いに絡む隠避な策謀などが渦巻くのだが、面白くないのでカット。
 刺客の一団に襲われた仙道さんを仲代達矢がかっこよく助けるシーンなんてのもありますが。
 仲代達矢に手紙をしたためる仙道さん。
 クライマックス前、仲代の身を案じる仙道さん。
 仙道「死んじゃいや、死なないでください」

 終盤は、藩の取り潰しを狙う幕府との暗闘もあったりなかったりして、どんどん話が暗くなって行く。電気つけて。
 んで、最後は謀略によって包み殺されてしまう仲代達矢。
 史実では、達矢さんが悶着の末に同僚を斬り殺したことになっているが、ドラマでは逆に敵対勢力によって暗殺されたことになっている。
 重傷を負った達矢さんは、幕府の偉いさんや藩の重臣たちの前で「私が全部悪いのです」とかなんとか言い、全ての罪を勝手に背負ってかっこよく死んでいくのでありました。
 彼の命懸けの訴えにより、藩はお取り潰しを免れたと、そう言うことですね。
 最後も仙道さんの独白で締め括られる。
 「あのお方の乱心によって幕府は体面を保ちました。その代償として伊達62万石は残ったのでございます」

 仙道「おじさま」
 あの樅ノ木をさすりながら、涙を流す仙道さん。

 お粗末でした。