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スピンオフ企画 スピンオフトップへ戻る
山本理沙編 スクールウォーズ
クリックすると該当部分へジャンプします。 第01話 第02話 第03話
第06話 第07話 第08話
第09話 第10話 第11話
第12話 第13話 第14話
第15話 第16話 第17話
第18話 第19話 第20話
第21話 第22話 第23話
第24話 第25話 第26話

 第01話「それは涙で始まった」(1984年10月6日)

 ※管理人は、ずぼらなので、登場人物の名前について、役者名とキャラ名をちゃんぽんにして書いています。ただし、台詞の中はすべてキャラ名で書いています。



 さて記念すべき第1話である。

 言うまでもないが、「スクールウォーズ」とは山下真司演じる熱血ラグビー野郎が、不良高校のラグビー部の監督になって奮闘し、最終的には彼らを全国大会優勝へと導く青春ドラマである。

 面白いのは、オープニングで既に彼らが決勝戦の舞台に立っていることだ。つまり、物語はそこからロールバックして始まると言う構成になっているのだ。
 よって、実際は中盤、松村雄基が入学するあたりから登場する山本理沙(当時は諏佐理恵子名義)が、
 
 早くもスタンドで応援している姿が見れる。なお山本さん、撮影時は16歳くらいか。
 隣の坂上亜樹は、半年前の「不良少女と呼ばれて」でも、山本さんと共演していた。……たった今知ったのだが、彼女、このドラマに出ている坂上二郎の実の娘だって! いやぁ、知らなかった。

 ただし、ここでは先輩マネージャーの遺影を掲げているだけで、台詞などはない。
 ちなみに、この時の川浜高校の応援スタンドには、「マネージャー」「イソップ(後述)」「梅宮兄貴」と、三人もの関係者の遺影が並ぶことになり、対戦相手へのこの上ない嫌がらせになっている。

 ほかにも、
 初期のラグビー部員役として、「反逆同盟」3話にもゲスト出演している宮田州の顔も見える。
 とすれば、このスタンドの中に、山本さんといるわけだから、この作品でも共演していると言っていい……のだろうか? 無論、厳密に言えば共演してるのは間違いないけど、実際に絡むシーンはなかったと思う。

 で、ゲームのホイッスルとともに、ドラマのOPが始まると言う実に粋な演出となっている。

 麻倉未稀の「ヒーロー」は燃える。
 あと、OPで、不良に女生徒がスカートをめくられるシーンがあるが、これが妙にエッチなんだよね。一瞬とは言え、かなりはっきりとお尻が露出していて、ドキッとする。このたるんだ感じがね……

 なお、ドラマの紹介をするのが目的ではないのでストーリーについてはそれほど詳しく書かない。
 「反逆同盟」とは関係ないが、(自分にとっては)「スカイライダー」「スーパー1」の塚本信夫氏が、こんな役で出ていた。
 不良高校の教師になるよう慫慂された山下真司が読む新聞。
 しかし、「あれる高校」なら分かるが、「あれる校内暴力」はちょっと変じゃないか? なんか「最近の校内暴力は雑になったね」と言ってるみたいで。

 第1話では、まだ実際に着任するまでには至らないのだが、
 代わりに奥さんである岡田奈々との馴れ初めの回想が描かれる。
 これは大学生と言う設定である。岡田さんは撮影時は25歳なので、若干無理があるが、とても可愛い。
 しかも、このスレンダーボディにブルマーなのだ。ほとんど人間凶器である。





 第02話「泥まみれのニュースーツ」(1986年10月13日)

 第2話以降、しばらくは山本さんは登場しない。以下は気になったシーン、キャストについて少し触れる。

 ちなみに第2話の監督は「反逆同盟」1〜6話監督の江崎実生氏である。江崎氏は他に4話、8話、23話、25話、26話を担当。

 山下真司は色々と思い悩んだ末、監督を引き受ける。そして川浜高校へ体育教師として赴任するのだが、

 ラクビー部の部室でさっそく、ワルの上級生たちと睨み合い。
 「反逆同盟」3話のタバコを吸うシーンと全く同じで笑ってしまった。

 ラグビー部には不良ばかりではなくそれなりに真面目な下級生たちもいて、山下真司の熱血指導でやや生気を取り戻すのだった。





 第03話「謎の美少女」(1984年10月20日)

 第3話で、大映ドラマには欠かせない伊藤かずえが馬に乗って颯爽と登場する。

 それはさておき、山下真司は学内で不良たちを相手に孤独な戦いを続けていたが、再びトイレをめちゃくちゃに荒らされたり、暴力を振るわれたり、苦労は絶えない。
 そこで、他の教師たちに呼びかけて、毎朝校門のところに立ち、生徒たちと挨拶を交わすとともに、服装違反などの生徒をきっちり締め出そうと訴える。
 しかし、事なかれ主義で、不良が怖い先生たちは非協力的だ。
 画面手前に座っているのが、事なかれ教師の一人、小川隆市で、
 「反逆同盟」11話では、刑事として雄太に声をかけたり、逆探知をしたりしている(画像左)。

 雨の日の風の日も、たったひとりで校門のところに立ち、挨拶をしたり不良たちとぶつかったりする山下真司。
 孤独な戦いに、心が挫けそうになるが、ようやく、三浦浩一以下、数人の教師が協力を申し出てくれ、つい涙ぐむ山下真司であった。このシーンは感動的だ。あ、小川さん、その中のひとりで、事なかれ教師ではなかったのだ。
 4話、5話は省略。





 第06話「涙の卒業式」(1984年11月10日)

 山下真司と、川浜の不良たちのリーダー格・小沢仁志との確執が続く。

 山下真司がどんな目に遭っても、不良たちをちゃんと一個の人間として扱い、立ち直らせようと奮闘する姿は感動的だ。
 
 小沢仁志の母親に誠心誠意語りかけ、最初は冷淡だった彼女に逆に「あの子を見捨てないでください」と涙ながらに訴えさせる山下真司。
 ま、最終的には多摩川でどつきあい……と言うか、殺し合いでカタを付けるのだった。
 その後、山下真司のアパートで洋酒をふるまわれ、腹を割って話し合い、涙ぐむ小沢仁志。このシーンも好きだ。

 で、遂に彼もちゃんと卒業式に出て、晴れやかな表情で巣立って行く。山下真司にブランディ(?)を置き土産にして。





 第07話「嵐の新学期」(1984年11月17日)

 そして新学期。いよいよここから本格的に物語がスタートするといって過言ではない。

 ワルとして名を馳せている松村雄基が入学してくると知り、早くも戦々恐々としている教師たち。

 で、松村雄基と一緒にやっと山本理沙さんが顔を見せる。
 山本「せんぱーい、おめでとうー」
 と、坂上亜樹とふたりして紙吹雪をばらまいて松村を祝福している。
 ただし、彼らはまだ中学生である。
 坂上「あたいたちグレ仲間の中で高校入ったの、大木先輩がはじめてだもん」

 はじめてって……そんなにバカばっかりなのか?

 山本「入学式付き添ってあげる! ね、いいだろ?」
 と言う台詞が、いかにも山本理沙らしい。

 松村「帰らねえとぶっ飛ばすぞ」
 松村は二人を振り切って行く。
 山本「頑張って大木せんぱーい!」
 坂上「きゃーっ」
 なんか、山本さんがボーイッシュでいいよね。
 その後、早速不良グループと喧嘩する松村。

 「〜風はひとりで吹いている〜」

 しかも、変な歌を歌いながら。
 彼は川浜の番長をボコボコにしてしまうのだった。
  
 ちなみに、川浜高校、黒鳥学園と同じような外観だな。と言うか、同じなんだけどね。

 さて、ラグビー部のほうは、そこそこ新入生も入ってきて活気付く。その中には、エリート選手の星(武藤大助)や、イソップこと奥寺浩(高野浩和)の姿もあった。
 もっとも、星はすぐやめちゃうんたけどね。
 その後、星は、
 「反逆同盟」22話で、変な人たちとつるんですっかりダメになっていた。
 それはさておき、山下真司は、色々と問題を起こす松村と腹を割って話そうと銭湯に連れ込むことに成功。へっへっへっへっ。そして仲良く背中の洗いっこ。

 いいのか、こんなの地上波で流して?

 ま、ほかにもあれこれエピソードの多い7話であるが、まだこの時点では松村自身はラグビー部には入らない。
 でも(山下と松村の関係は)馴れ合いじゃなくて、互いに距離を置きつつも、相手を認めているこの頃のほうが好きだけどね。
 それと、見過ごしてしまいがちだが、最後のほうに、もう一度山本さんたちが登場しているのだ。

 山本「高校どう? うまくいってる?」
 松村「うるせっ」





 第08話「愛すればこそ」(1984年11月24日)

 初の対外試合で惨敗を喫し、それが後の活躍の原動力になる重要なエピソード。
 山本理沙的にも「指詰め」シーンが有名(?)である。

 ラグビー部は一応活動していたが、今ひとつ本気で練習しない生徒たちに山下真司は苛立つ。
 練習をサボった部員が遊んでいたゲーセンのレーシングゲーム。

 これほど無駄なマルチモニターの使い方が果たしてあっただろうか?

 山下真司の説得で、練習は一応こなすのだが、依然として真剣さが感じられない。
 それをグラウンドの端からわざとらしく眺めている松村雄基。要するに、かまって欲しいんだね。
 街で、松村を探している山本理沙と坂上亜樹。

 山本「だって、あたいたちから逃げるんだから!」
 この「だって」が、何と言っているのかよく聞き取れない。

 松村はすぐ近くのオープンカフェでビール飲んでるのだが、二人は気付かない。
 そのかわり、今度、地区予選で川浜と対戦とすることになった相模一高の生徒たちを見掛ける。
 坂上「ねねねね、そこのやつら、相模悪竜会もとい一高のやつらじゃない?」
 山本「ほんとだぁー」
 彼らが川浜高校など相手にならないと豪語しているのを聞きつけ、中学生なのに喧嘩を売るふたり。可愛い。

 山本「あたしたち、川浜がコケにされるとかつくんだよね!」
 この台詞回しは山本理沙さんならでは。
 絶対勝つと言う彼らの言葉に、
 山本「よし、賭けた。もし川浜が負けたら、あたいのこの指くれてやるよ」
 坂上「あたいもだ、受けて立とうじゃねえか」
 (中略)
 山本「あとで泣きいれんなよ!」

 彼女たちは、有名なラグビー選手が監督なので、てっきり川浜のほうが強いのだと勘違いしていたのだった。
 それにしても、指賭けるって、ヤクザの発想だよね。

 ちなみにここで流れている曲はアリスの「冬の稲妻」である。
 その後で、松村は彼らの前に立つ。
 松村「お前ら知ってんだろうな、相模一高と川浜じゃあ、横綱とふんどし担ぎ、月とスッポンだぁ」
 山本「だから賭けたんだよー、大木先輩言ったじゃなぁい、川浜には滝沢って言うすっごい先生がついてるって……なら横綱のお月さんだろっ!
 この、ピンク部分の台詞は是非実際にドラマで聞いて、山本理沙さんの魅力を堪能していただきたい。

 松村「ばかやろっ、川浜のほうはふんどしのスッポンだぁ……いくら滝沢でもどうしようもねえんだよ」
 無情な宣告を受け、(冬の稲妻よろしく)青褪める二人。
 坂上「え゛え゛ーっ、ふんどしと……」
 山本「スッポン?」

 揃って自分の小指を見詰める二人だった。

 さて、試合の前夜、使えないメンバーを将棋のコマのようにあれこれと配置しては頭を掻き毟る山下真司。最終的にはほんとに将棋を始めていたら面白いかなと思うが、面白くないか?

 試合場には、坂上二郎、和田アキ子などの関係者に混じって、松村と山本・坂上コンビの姿も見えた。
 坂上「あった、あったっ、あった」
 山本「あ、ここ、ここ、ここ、はい」
 と、空いている席に押し込まれる松村、邪魔臭そうにふるまいつつも、女の子につきまとわれて嬉しそうであった。
 坂上「指詰めたらお嫁に行けないのよ」
 山本「滝沢先生がついてりゃきっと勝つよね? ね、大木さん〜」
 松村は立ち上がって彼女たちと離れようとするが、ひきとめられる。
 山本「先輩、座ってここ、いーじゃなーい」

 結局、元のところに腰を下ろす松村。

 で、試合が始まるのだが、ろくに練習もしていない川浜が、シャレの通じない強豪・相模一高に太刀打ちできる筈も無く、前半だけで60点以上の差をつけられてしまう。
 ハーフタイム、二人は再び小指を見詰めてうろたえる。
 坂上「ああ、どうしよう」
 山本「どうし……」

 言葉にならず、泣きそうになる山本さんが可愛いのだよ。

 松村「見ちゃいられねえなぁ、一眠りだ」
 新聞をかぶって寝てしまう松村。

 後半も、容赦なく責められ、最終的には100点以上の差で惨敗。悔しさのあまり、山下真司やマネージャー、イソップに、応援の和田アキ子は、親でも死んだのかと言う勢いで泣きじゃくる。
 もっとも、この二人は別の理由で泣いているのだが。

 その後、負けてへらへらしている部員たちに山下真司が大激怒し、長い説教を始める。有名なシーンですが、鬱陶しいので割愛します。そして最後は、お互いビービー泣きながら山下真司が生徒一人一人をぶん殴って行く。ちなみに勝った相模の監督も、後半手を抜いたと言って、部員たちをグーで殴っていました。

 今ならどっちも即クビですね。

 もっとも、相模のほうはともかく、山下真司のほうをひとくくりに体罰とするのは個人的には賛成しかねる。ま、殴る必要があったとも思えないんだけどね。

 そして生徒たちは、急に真面目にラグビーの練習に打ち込むようになるのだった。あらあら。
 その後、星(武藤大助)も改心して部に戻ってくるのだった。あらあら。
 さて、賭けに負けたふたりは、必死に逃げまわっていたが、あえなく相模の不良たちに捕まり、彼らのたむろする部屋に連行されてしまう。

 不良「どっちからにします?」
 不良「そっちのムチムチのチビからだ」

 彼らはどうも本気のようで、包丁を研いで、まな板の上に坂上亜樹の手を無理やり置いて、小指を切ろうとする。
 当然、坂上は全力で抵抗する。もっとも、最終的に彼らが本気で指を切るつもりだったのかどうかは分からない。そんなことしたって、彼らが犯罪者になるだけで、何の得にもならないからね。
 山本「誰か助けてーっ」
 思わず絶叫する山本理沙。
 松村「待ちな」
 当然、そこにやってきたのは松村雄基。
 松村「よしなよ、そんな娘の小指ちょんぎったって、佃煮にもなりゃしねえぜ」
 不良「約束は約束だ」
 松村「フッ、下手なヤクザの真似しやがって……女はいたぶるもんじゃねえ、抱くもんだ

 どさくさ紛れに何を言うとるんじゃおまいは

 不良のひとりが刃物を持って松村に襲い掛かるが、松村にあっさり叩きのめされる。
 ところが松村は、小指のかわりに自分の腕をくれてやると、ムチャクチャを言い出す。
 ただし、1年後、川浜が相模に再び負けたら、と言う条件付で。

 しかし、こんなバカども相手に律儀に約束を肩代わりしなくても、この場で全員ぶっ殺した方がいいんじゃないの?
 第一、1年も先の話、こいつらが覚えてるわけないだろ。
 自分たちをのために我が身を犠牲にしてくれた先輩にキュンとなる理沙理沙であった(どこがだ)。
 その後、土手を歩いている三人。

 山本「大木さん、いつもあたいたちのことうるさいうるさいって言ってたくせにさ、何で助けてくれたんだよ?」
 坂上「くすん、分かってるよ先輩、あたいたちが親にも見離された子だから、かわいそうだと思ってくれたんだ」
 山本「腕をやるだなんて、だいじょぶなのかい? あんなタンカ切っちゃってさ」
 松村「俺も後でしまったと思ったんだけどよ、さっきはああ言うしかねえだろ」

 うっかり屋さんの松村でした。
 その後、川浜高校の職員室へ押しかけて山下真司に直談判しているふたり。
 山下「え、それじゃ相模一高に勝たないと大木が腕を斬られるってのか?」
 山本「だからお願いに来たんだよーっ」
 坂上「勝つためだったら、あたいたちだってどんな手伝いでもするからさぁ」

 そこへ松村がやってきて、「お前たち話したなー」と怒るが、ほんとはみんなに言いふらして欲しかった御様子。

 当然、山下は1年で相模に勝つのは不可能だと言う。
 と、突然山本さんが山下真司の分厚い胸板に飛びついて泣きじゃくる。
 山本「いやだぁっ、いやだよそんな……せんせ、なんとかならないのー、うーっひっく」

 いやぁ、可愛いです。
 坂上亜樹が勝つ方法をあれこれ提案するが、教師たちに却下されて行く。

 子供のように泣きべそをかいている山本さん。むっちゃ可愛い(しつこいですか)。

 と、ここで山下真司が意外なことを言い出す。
 山下「おい、大木、いっそお前がラグビーやらないか?」
 松村「俺が?」
 山下「ああ、お前は瞬発力も体力もある。ラグビーにはもってこいだ」
 山下の発案に、たちまち涙を拭って明るい顔色になる山本さん。ちょっと喜ぶのが早過ぎる気もするが。

 こうして、案の定、松村がラグビー部に入り、打倒相模一高を旗印に本格的な戦いが始まるのだった。……が、早速、星(武藤大助)をボコボコにする松村だった。

 ところで、星なのか、越なのか、いまいち分からん。どうでもいいけど。





 第09話「愛ってなんだ」(1984年12月1日)

 思わず「ためらわないことさっ」と応じてしまう管理人は重度の特撮マニアなのだった。

 前回、試合の後で部員たちを根性注入と称してボッコボコにした山下真司。さすがにこのドラマでも、その後、教育委員会から呼び出されて塚本信夫に「めっ」と怒られる展開となる。もっとも、「厳重注意」と言うだけで、実質的には何のお咎めもないんだけどね。
 その効果もあり、部員たちは真剣に練習に取り組むようになって活気が戻ってくる。それはいいのだが、打倒相模一高に燃える山下真司は指導に熱が入り過ぎ、あまりの厳しさに生徒たちに反発されてしまう。
 やってられっかよ、とユニフォームを脱ぐ松村。脱ぎたかっただけなのでは?
 校長たちにも諭された山下真司は、自分の非を悟り、泣きながら逃げ出す。
 その後、山下真司が恩師の言葉を思い出したり、梅宮兄貴たちと飲んだりして、自分の未熟さを噛み締めるシーンは感動的である。

 山下「私は勝つために、彼らに技術だけを教え込もうとしてました。一番大切な心を教えることを忘れていた。いえ、私自身がラグビーの基本精神をどこかに置き忘れていたんです。ミスをしたと言っては叱り、出来ないと言ってはただ闇雲に怒鳴りまくり……、そんな人間に人を教える資格なんかありません」

 しかし、周囲の励ましもあり、再び監督として部員たちと頑張ろうとする山下だった。

 練習に出てこなくなった部員一人一人に会い、謝罪して回る山下真司。
 部に残ってくれたのはイソップだけ。二人だけでパス練習をするシーンも良い。
 そして、そんな様子を見ていた部員たちも、徐々に山下真司の下へ戻ってくる。
 こうして新たな川浜高校ラグビー部の活動が始まるのだった。
 一方、相変わらず獰猛な松村は、街中でたくさんの不良たちと殴り合っていた。
 山本理沙と坂上亜樹も一緒にいて、きゃあきゃあ言いながら逃げ惑っている。
 どさくさ紛れに不良の頭をカバンで殴ろうとしている山本さん。
 しかし、不良に羽交い絞めされて悲鳴をあげる。
 松村に助けられて、二人揃って「せんぱい、かっこいい〜」と歓声を上げるが、
 松村「バカヤロウ、余計なことすんじゃねえ」と怒鳴られる。
 そこへパトカーのサイレンが近付いてくる。
 山本「やばっ、警察来たよ!」
 坂上「早く逃げなきゃ」
 松村「いいからお前たちこそずらかれ」
 常にどんな時もカッコをつけたがる松村雄基でした。
 山本「あ゛あ゛ーっ、来たーっ」

 別に、ここでその場に留まらなくてはいけない理由はないと思うんだけどね。
 もっとも、松村は捕まったけれど、すぐに解放される。
 警察署の前で松村を待っているふたり。

 その後、松村の母親が病気で倒れたりして、あれこれあるのだが、面倒なので省略。
 川浜の職員室では、再び暴力事件を起こした松村に関し、教師たちが話し合っていた。喧嘩の原因について教師の「ほんの些細なこと」と言う言葉に、外から窓を叩いて反論する形で、ふたりが登場するのだ。
 山本「ちょっ、ちょっと開けてよ」
 教師「あんたたち喧嘩の原因を知ってるの?」
 山本「知ってるよ、大木先輩はラグビー部をからかわれてそれで怒ったんだ」
 坂上「あのチンピラたちが川浜のラグビーは街全体の恥だって冷やかしたんだ! それで先輩頭にきちゃって」

 坂上「ね、先輩どうなるの?」
 下川辰平(校長)「心配しないで良いから、早く帰りなさい」
 山本「ほんっとに大丈夫?」
 下川「ああ、大丈夫」
 と言う言葉を受けると、急に余裕を取り戻す二人。
 山本「じゃあ、行こっか」
 坂上「うん、じゃあね、バーイ」
 山本「ばぁ〜い」

 と、ふざけた感じで挨拶をして去っていくのだった。

 特にこの最後の山本さんの「ばぁ〜い」はとても可愛いので、是非実際にドラマを見て欲しい。

 その後、山本さんの若さに敗北した教師たちは「なんなんですかねあの子たちは」「大木の親衛隊でしょうか」などと揶揄するのだった。
 しかし、彼女たちの証言で、松村の暴行は不問に付されるのであった。





 第10話「燃える太陽」(1984年12月8日)

 今回は山本理沙さんは出ていないのだが、重要なエピソードなので飛ばすわけには行かない。
 ラグビー部の練習中、イソップが頭を抱えて苦しみだす。
 イソップは救急車で病院へ担ぎ込まれる。

 この展開はもしや……そう、大映テレビの十八番、「ネタに困ったら難病だ」である。
 イソップがこのまま死ぬのではないかと口走り、女教師にたしなめられる松村。
 この脇役の女性教師も、なかなか美人なんだよね。松井きみ江さんは、悪女などを演じることが多い気がするが。
 その後、川浜へ新聞記者を名乗る男が現れ、イソップは体罰でああなったのではないかと山下真司を疑う。
 演じるのは名優・辻萬長(かずなが)。

 ここでは完全な憎まれ役だが、
 イソップと直接話した後では、自分が間違っていたとあっさりイイモンに変わっていた。
 さらに、練習試合の費用の足しにとお金を渡すのだが、さすがに剥き身はどうかと思う。

 今回は、その費用集めのため、山下や選手たちが苦労すると言うのがひとつの山になっている。
 昔の5000円札って、聖徳太子だったのかと意外な発見もある。

 様々な人の善意で、遠征費用も確保できる。

 やがて、イソップも無事退院し、全員晴れやかな気持ちでバスで相手高校のもとへ向かうのだった。
 相手チームは相模一高と同じくらいの強豪だと山下真司に言われ、闘志を燃やす面々……だが、山下真司の「向こうに着いたら昼飯だ」の台詞に、ひとり浮かない顔をする者がいた。松村だった。

 そう、元々貧乏の上、母親が入院し、遠征費用も無理して工面している松村は、昼飯すら持ってきてないのだった。

 その割に、前回は昼間からビール飲んでたぞ、こいつ。
 (ま、母親が入院する前だけどね)

 バスが目的地に着き、他の部員たちが弁当を食べるべく降りて行くが、弁当のない松村はひとりバスに残り、後ろの席でふんぞりかえっている。

 と、そこへ山下が近付き、そっと弁当を差し出す。
 山下「弁当ならあるぞ、女房が試合に出るのはお前の方だからって、俺よりもでかい握り飯作りやがった。ほらっ」
 松村「先生……」
 山下「遠慮しないで食えよ、その方が女房も喜ぶ」

 このシーン大好き。
 岡田奈々の心尽くしのおにぎりを、涙ぐみながら頬張る松村だった。


 そして一言、

 「まずい」(註・ウソです)



 さて、試合の方は、強豪相手に奮闘し、50点以上の大差で敗れたものの、最後に森田(宮田恭男)が恋人の伊藤かずえも見守る中で、ゴールキックを決め、ラグビー部初の得点3を記録するなど、納得のできる内容だった。
 だが、直後、山下はイソップの両親から、イソップの病気は重く、あと数ヶ月の命だと言う衝撃の事実を知らされる。

 はい、大映ドラマの十八番、「人を殺すのが一番盛り上がるゾ」である。
 両親は、最期まで息子には好きなラグビーをさせてやりたいと訴える。

 本人も知らないことを知りつつも、平常心を装ってグラウンドにやってきた山下真司。
 ちょうど、イソップがユニフォームのデザインをスケッチブックに書いて部員たちに見せていた。
 これがタイトルにもなっている「燃える太陽」のデザインである。

 それを見た山下真司は、ぐっと涙を堪え、
 山下「イソップ……リテイク(やり直し)だ!」と告げるのだった。(註・ウソです)

 ま、そんな都合よく不治の病にかかるやつぁいねえよ、と言う感じだが、このイソップのエピソードがドラマで一番盛り上がるのは確かである。
 もっとも、実際に脳腫瘍で亡くなった部員がモデルにはなっているらしい。





 第11話「死と友情と」(1984年12月15日)

 今回も山本さんの出番は少ないが、ストーリー的には盛り上がるところではある。

 姉・和田アキ子が不在のため、店の手伝いをすることになった森田。ラグビー部員は自分たちも店の手伝いをすると大挙やってくるのだった。
 松村もこういう格好して配達して回っていると、めざとく山本理沙と坂上亜樹に見付かる。
 坂上「あっ先輩、なにやってんの?」
 山本「あ、分かった、とうとう」
 二人顔を見合わせて、「ね!」
 松村「とうとう、なんだよ?」
 山本「なんかやらかしてラーメン屋さんになって(松村の腕を叩いて)拾われたんだろ!」
 この、相手の肩や腕をポンと叩く仕草は、山本さんの得意技である。
 松村「バカヤロウ、ぶっ飛ばすぞ」
 松村は何の説明もせずさっさと行ってしまうが、
 坂上「せんぱーい、頑張ってねー」
 山本「ふぁいとぉーっ!」
 と、黄色い声援を送る純朴な不良中学生たちであった。

 山本さんの出番、今回はこれだけである。


 その後、山下真司はイソップに請われて夜のグラウンドでマンツーマンの特訓をしてやる。

 しかし、偶然、自分が不治の病に冒されていることを知って自暴自棄になったイソップは、行方をくらましてしまう。
 ラグビー部全員でイソップを捜索することとなる。
 その際、こういう写真を見せて聞いて回るのだが、こんな都合のいい写真があるか普通?

 その最中、多摩川で少年の溺死体があがったなどという、都合のいい紛らわしい事件が起き、イソップではないかと山下真司たちが駆け付けるが別人だったと言う一幕もある。
 松村は、通行人にイソップのことを尋ねて回っていたが態度の悪い通行人に殴りかかって、またしても警察沙汰。

 どうしようもねえな、こいつは。

 普通だったら、暴力問題起こしてラグビー部自体、とっくに廃部になってる気がする。

 ところが、ラグビー部では折しも因縁のある相模一高との練習試合が予定されていた。松村とマネージャーの岩崎良美は、イソップを探し出すことを優先させ、試合は辞退すべきだと主張するが、他の部員は是非試合をしたいと山下真司に直訴し、相模一高までやってくる(松村たちは引き続きイソップを探している)。
 だが、相模の控え室まで来て、ユニフォームについているイソップのデザインしたマークを見ていた森田が、やはりイソップのことを忘れて試合などできないと言い出す。

 そこへ山下真司が入ってきて、

 山下「よく言ってくれた、お前たちはラグビーをする機械じゃない、人間なんだ! 仲間の不幸が気にかかるのは当然だ。実はな、俺はお前たちが試合よりもイソップを選んでくれることを待ってた……俺は仲間思いのお前たちを監督として誇り思う!」

 ジーンと来る名台詞だが、その後の、
 相模の監督が直前になって試合を辞退すると言われ、その理由を聞き、怒るどころか「何故もっと早く言ってくれなかったんですか」と、ともにイソップの捜索に力を貸そうと申し出るシーンも清々しい。

 こうして、敵味方の部員たちみんなで山狩りなどをするのだが、イソップは森の中で首を吊って死のうと思っていたが果たせず、学校の屋上から飛び降りようとしていたところを山下たちに見付かり、山下の懸命の説得で思いとどまり、手術を受けることになるのだった。

 手術が行われる。

 他の生徒たちは手術が成功した、イソップは助かったのだと信じていたが、実はイソップの脳腫瘍は手術そのものが不可能なほど深刻で、半年か長くて1年の命だと、山下はイソップの父親に打ち明けられるのだった。

 だーかーらー、安易に殺せばいいってもんじゃないでしょう? おじさんそういうのはあまり感心しないな。
 もっとも、イソップについては何話もかけて丹念にその死を描いているからまだ許せるのだが、後半の梅宮兄貴や、岩崎良美なんかは、さすがに死人の大安売りと言う感じで、納得できない。





 第12話「愛は死線を越えて」(1984年12月22日)

 ここしばらくはイソップの病気を中心にストーリーが回る。
 確かに面白くて盛り上がるのだが、前述したようにこういうネタに頼るのはあまり感心しない。
 それに、病気発覚→イソップ失踪→立ち直って手術→余命発覚→イソップ自暴自棄→立ち直る、と言うパターンが繰りかえされることになるのも気になる。

 さて、手術を受けて成功した(ということになっている)イソップは部に戻ってきて、松村たちの練習を見たいと言う。

 松村の怠慢プレーを見て、激しい口調で「どうしてボールを最後までおっかけないんだ!」と叱り、激怒した狂犬・松村にぶっ飛ばされる(ウソです)。
 イソップが手術前より元気そうなので喜ぶ松村たち。だが、山下だけはイソップの命が残り僅かであることを知っていた……
 イソップも自分の病気が治ると信じて通院していたが、ある時、医者から何気なく渡された薬のラベルを見て、愕然とする。
 これについては最後になって分かるのだが、先に書いておくと、彼は以前入院していた時、脳腫瘍の患者で助かる見込みのないものに処方される薬のことを、別の患者から聞かされていた。で、自分に渡されたのがまさにその薬だったので、自分の運命を知ってしまったのだった。

 再び、絶望に沈むイソップ。と、土手の上を歩く伊藤かずえと森田(宮田恭男)の世界一面倒くさいカップルのキャッキャッする姿を見、自分もあんな恋がしたいと渇望する。

 んで、
 前から思いを寄せていた岩崎良美マネージャーのところへ行き、
 「加代さん、僕、あなたが好きです!」

 と、ムードもタイミングも何もない最悪の告白をぶちかます。
 あたかも「うわっ、めんどくせ」と言うような表情を浮かべる岩崎良美(あくまで管理人の妄想です)。

 岩崎は「どうもありがとう、とっても嬉しいわ、でもあたし……」
 と、ていよく振ろうとするが、それを察知したイソップが、「いいんです、ごめんなさい、急に変なこと言っちゃって」と、自らうやむやにして立ち去ってしまう。

 イソップはその後、家の金を持ち出して夜の街へ繰り出す。時あたかもクリスマスセールの最中である。
 手始めに、自販機でビールを買ってあおるが、飲みつけないのでむせる。

 と、彼を探しているらしい山下たちの姿を見掛ける。二人は通り掛かった山本さんたちに話しかけている。
 山下「イソップ見なかったか?」
 坂上「イソップ? あ、あの目のキョロッとした子?」
 山本「見ないよ」
 山下「じゃ、もし見かけたらすぐ連絡してくれよ」
 坂上「オッケー」

 イソップは彼らに見付からないよう身を隠すが、折悪しくチンピラの一団に絡まれて、金を取られてしまう。
 だが、そこで、もっと危ないことを思いついたイソップは、逆に彼らのねぐらまでやってくる。
 当時の流行で、シンナー、トルエン遊び(アンパンと言うのです)をしてぼけーっとしているチンピラたち。
 そこへ入ってきたイソップは、自分もトルエンが吸いたいと意外なことを言い出すのである。

 とにかくもうヤケクソになっていると言うか、死ぬまでに何か良い気持ちを味わいたい、いや、死への恐怖を和らげたいと言うことだろう。
 ま、普通は童貞捨てようとか思うところだが、これは健全なドラマなので、そっち方面はNGなのだった。
 で、彼らから買ったシンナーをビニール袋に入れてたっぷり吸うイソップ。

 袋の底をもみもみしてるところなど、妙にリアルである。
 その前にチンピラに、シンナーは恐ろしい薬物だよとわざとらしく断りを入れさせているのは、テレビ的な配慮だろう。
 イソップはその後、シンナー買う金欲しさに、ラクビー部が練習している隙に、後援会長の坂上二郎の財布から金を盗んで行く。練習の後、二郎さんはみんなにご馳走してやると財布を取り出すが、金が減っているのに気付いて騒ぎになる。
 イソップが部室から出て行くのを見ていた森田がイソップが盗んだのではないかと言うと、
 例によって「イソップはそんなことする奴じゃねえ」と森田をぶん殴る松村だった。

 進歩のない奴だ。

 この騒動は、二郎さんが他の部員にうまく話して大きくならずに済む。

 松村は山下真司にイソップはほんとうは良くなってないのではないかと問い質し、山下の態度からそうと察する。その場にいた加代は、前述のイソップの突然の告白のことを思い出し、涙を堪えるのだった。
 さて、その後、山本と坂上は、山下たちをとあるディスコに案内してくる。
 山下「じゃ君たちここでイソップを見たって言うんだね」
 坂上「ええ、あたしたちゆうべ、踊りにきたら……」
 と、ここで回想シーン。
 ドラマでは初となる私服で踊っていた山本さんたちが、イソップの姿を見掛ける。
 山本「イソップ!」
 坂上「どうしたの?」
 イソップは逃げるように行ってしまうが、あとに、トルエンの瓶を落として行ったという。

 それだけ教えて、二人はその場から消える。はい、今回の出番はこれでおしまい。

 松村は「トルエン売ってるところなら心当たりがある」と、とある喫茶店へ山下真司と三浦浩一を連れて行く。
 ちょうど、店内でイソップが売人から何か受け取っているところだった。三浦浩一はすぐ踏み込もうとするが、松村は「現物をおさえなきゃ、イソップは僕知りませんと、とぼけるぜ。サツを用心してブツはじかには売らねえもんなんだ」と、イソップがコインロッカーへ行き、金と引き換えに貰った鍵で開けるのを見守る。トルエンはその中に入れてあるのだ。

 それにしてもやけに詳しい松村さん。売人やってたんじゃねえのか。
 イソップはトルエンをすぐ吸おうと、トイレの個室にこもるが、松村が強引に入り込んで力尽くで阻止するのだった。
 その後、山下たちに説教されたイソップは、逆に「ひとつだけ教えてください。人間は何の為に生きてるんですか?」と、根源的な質問をぶつける。

 イソップの置かれた状況と、その真摯な眼差しを前に、さすがの山下真司も「さぁ?」と応じるわけにも行かず、答えられずに立ち尽くすのだった。それは、三浦浩一や、松村とて同じこと。

 それを受けて職員室で、教師たちが大真面目に「何の為に生きているのか」と議論するシーンが、いかにも昔のドラマと言う感じで、私は好きである。

 で、ラグビー馬鹿の山下真司は、最終的に、グラウンドにイソップを引っ張ってきて、その問いに答える。
 山下「いいかこのボールがお前の魂、お前の命だとする……いいか、ボールがこの線の内側にあるとき、ボールは生きてるな? つまり生の世界だ。こっち側は死の世界だ。この線は、生と死の境目って訳だ」

 イソップ「先生、その話長いんですか?」

 イソップ「先生、何が言いたいんですか?」
 不貞腐れたようなイソップに対し、

 山下「人間は死なないってことだ」
 と、意外な答えを返す山下真司。

 続けて「死ぬにしてもほんの一瞬の間だってことだ」

 ……じゃあ、やっぱり死ぬんじゃねえか、とか思ってはいけません。

 山下はさらに、「死ぬってのはな、ボールがこう、この線を越えるようなほんの僅かの間のことだ。しかし人間は生きてるうちから死を恐れるあまり、心まで死んでしまうんだ。今のお前がそうだ」

 イソップ「それが人間は何の為に生きてるかってことの答えですか?」
 山下「その答えは、お前が既に自分で出してるじゃないか」
 イソップ「僕が……?」
 山下「思い出してみろ。この間、お前は言ったじゃないか」



 ……あ、その台詞書くの忘れてた。最初の松村に説教するところね。
 イソップ「ボールが生きてる間はベストを尽くさなきゃ! たとえ負けると分かっていても最後の最後まで戦いぬく、それが男だろう?」

 そして山下は「残された時間を燃焼しろ! そこにお前の命の輝きがあるんだ!」と激励するのだった。

 感動的なシーンではあるが、少々くどいかな。

 立ち直ったイソップは死ぬまでにラグビーのプレーをひとつくらいマスターしたいと言い、懸命に練習に打ち込むのだった。





 第13話「力の限り生きた!」(1985年12月29日)

 残念なことに、今回と次回は、山本さんが出ないのである。

 冒頭、森田と伊藤かずえの恋のトラブルが描かれるが、余命僅かのイソップの苦悩を前にしては、いかにもどうでもいい話題なので割愛。
 関係ないが、当分岡田奈々さんの画像を貼ってなかったので貼っておく。やっぱ可愛いね。
 山下真司に言われたように、残された命の限り、練習に打ち込むイソップだったが、川浜高校は貧乏なので、ラグビーボールは古いものばっかりで、次々と潰れて行き、練習もままならない。
 それを見ていた山下真司は、家族との休暇を反故にして、日曜日にラグビーの国際試合の解説と言うバイトを引き受けて、新しいボールを買う資金を得ようと決意するのだった。しかしその解説が松岡修造ばりに暑苦しいものだったので、大不評で、二度と呼ばれなかったのである。
 その後、イソップに告白された件で、河原で話し合う山下と岩崎良美。
 岩崎は同情で「好き」だと言っても、イソップを傷付けるだけだと言う。

 山下「お前、好きな人がいるんだな?」
 岩崎は複雑な表情でそっぽを向くが、内心「つーか、気付けよ」と毒づいていたのではないだろうか(あくまで管理人の妄想です)。
 そう、岩崎の意中の人は、山下真司その人だったのです!
 無論、山下は妻子持ちなので、憧れに近い恋心なのだろうが。
 岩崎が去ったあと、通り掛かった梅宮兄貴にそのことをズバリ指摘される。
 梅宮「先生、あんたも随分鈍い人ですねえ」
 山下「はぁ?」
 梅宮「はぁ、じゃねえでしょう? あの加代って子がほんとに好きな相手が誰なのかほんとにわかってねえんですか」
 山下「それは……」
 梅宮「そう、あっしですよ」(註・ウソです)
 とかなんとやってるうちに、イソップは再び手術を受けることとなるが、無論、所詮助かる見込みはないのだった。
 折も折、延期になっていた相模一高との練習試合が迫ってきた。
 山下は、イソップに勝利の報告に行こうと、そのまま試合にのぞむことを宣言する。

 だが……、
 愁嘆場についてだらだら書くのは好きじゃないので、あとは簡単に。
 イソップは手術を受けるが、その夜、意識不明になる。
 連絡を受けて駆けつけた山下は、その手を握って必死に呼びかける。
 と、意識のないはずのイソップの手が、弱弱しく山下の手を握り返すのだった。

 どうでもいいが、山下真司の手、でけえなぁ。父親と赤ん坊みたいだ。
 イソップは満足そうな微笑を浮かべつつ、カクッと死んでしまう。
 あまりにあっけない別れに、山下は病院の屋上へひとりあがって、号泣する。
 と、ちょうどその時、夜が明けて燃えるような朝日がのぼってくる。
 その映像にイソップの姿がオーバーラップする。

 イソップ「毎朝海から昇る太陽を見ているうちに(ユニフォームのデザインを)思いついたんです。僕らもあの太陽のように真っ赤に燃えて昇って行きたいと……」

 と、このタイミングで主題歌「ヒーロー」が鳴り出すのである。

 感動の嵐であります。

 そして山下は、相模一高との試合、必ず勝つと亡きイソップに誓うのだった。





 第14話「一年目の奇跡」(1985年1月12日)

 今回も山本さんが出ないのでチャチャッと済ます。
 翌朝、イソップの死を部員に告げる山下。「イソップのためにも絶対勝つぞ」と喝を入れて相模一高へ出発する。

 考えたら、イソップの死を利用して部員の闘志をかきたてているようで、ちょっとヤですね。
 もっとも、イソップ失踪の際に一度試合を中止しているので、さすがにここでまた延期と言うのはあらゆる意味でダメだったのだろう。
 だが、松村は一人、校門のところでぐずぐずしている。

 要するに、かまって欲しいんだね。

 彼に気付いた岩崎良美が「どうしたの」と、かまってくれたので内心嬉しい松村だったが、しばらくひとりにしてくれと言い、後から必ず行くと約束する。

 で、ここでイソップと松村の出会いなんかが回想シーンとして描かれる。
 劇中で死んだ俳優が、ここでまた新しい演技をしてるのが面白い。
 中学時代、例によって喧嘩をしていた松村に付きまとい、必死で止めようとするイソップ。
 と、その隙に背後から、
 木刀が思いっきり松村の延髄にめりこみ、松村は悶絶する。
 それを見たイソップは怒りに燃えて不良を睨み付ける。

 って、お前が邪魔したせいだろが
 喧嘩の後、イソップ「君も僕と一緒で寂しそうだ」などと優しく話しかけ、なんとなくいいムードのふたり
 また、高校受験の際には、イソップは川浜でラグビーがやりたいと川浜に入学するつもりだが、松村の方はバカなので高校には行かないと言う。イソップは「君と一緒に高校生活を送りたい」と松村を説得し、こうして松村は川浜に来ることになったのだ。


 などというやりとりを、松村がひとりで回想してるのかと思ったら、
 いつの間にか現れた梅宮兄貴に、得意げに話しているのだった。

 そんなこと人にべらべら話すなよ。
 さて、試合が始まるのだが、私はラグビーそのものには興味はないので、細かいところは端折る。
 試合と同時に、イソップの葬儀の準備が進められていて、教師たちも集まっている。で、試合経過を三浦浩一が逐一知らせにくるのだった。

 結論から言うと、川浜はかつて100点差以上で大敗した相模一高に、勝ってしまうのである。

 ま、相手チームもイソップの死を知っているわけで、その辺が勝因かな(管理人の妄想です)

 勝利のためか、通夜の席で、部員たちは割に明るい表情だったが、当然、松村だけは浮かない様子。
 そのうち、ひとりで外へ出て行く。

 要するに、かまって欲しいんだね。
 今回、彼をかまってくれるのは岡田奈々さんです。やったね。
 お寺の外で仲良く語り合うふたり。
 松村、岡田奈々に気があったんじゃないのか、と。

 岡田奈々は、「イソップはあなたの心の中に生きている」みたいなことを言い、松村は「イソップよ〜」と嗚咽するのだった。
 ドラマ的に、イソップの死を最大限活用しようと言うことなのか、翌日の葬式から、出棺の様子まで詳しく描写される。

 無論、この後もドラマは続くのだが、はっきり言ってこのイソップの死の前後が盛り上がりのピークで、15話以降は蛇足のような気がするのも確かだ。

 ところで、そう言えば8話での不良たちとの賭けは、相模に勝ったのでこれでチャラになったんだね。もっとも、そのことについてはドラマでも特に言及されてなかったと思うが。





 第15話「不良教師」(1985年1月19日)

 このサブタイトルからして、小沢仁志みたいな新任教師が赴任してくるのかと思ったら全然違ってた。
 川浜では卒業式がにぎにぎしく行われていた。今年で退任すると言う下川校長は、最後の訓示で、ラグビー部のことを語って、山下をいい気持ちにさせるのだった。

 さらに、校長が全校生徒に見送られるところまで丁寧に描く。

 少々、くどくて胃にもたれる。
 さて新学期。

 本来なら森田は卒業してる筈だが、留年してるので今年もいるのだった。
 しかし、留年してる選手は公式戦に出れるの? ま、どうでもいいけど。

 新入部員の中には、後に全国優勝の原動力となる四方堂亘の姿があった。
 既にこの時点で見事なケツアゴの兆候が見て取れる逸材である。

 管理人は四方堂さんと言ったら、劇場版「エコエコアザラク2」しかないのだが、とても面白いのでみんなも見よう。
 それにしても四方堂ってめちゃくちゃカッコイイ苗字だよな。
 で、何の説明もなく、山本理沙と坂上亜樹のふたりが、新米マネージャーとして岩崎良美から仕事のことを聞いてメモしている。つまり、松村に憧れる二人は、川浜に入学し、しかも早速ラグビー部のマネージャーになったようだ。

 うーん、でも、あくまで不良っぽい二人が、何の迷いもなくマネージャーになってしまうのはやや物足りない。ここはひとつ、その辺のおもしろエピソードが見たかったところだ。と言うか、別にマネージャーにならなくてもいいんだけどね。

 岩崎「お洗濯でしょ、部室のお掃除でしょ……エトセトラエトセトラ」
 坂上「ちょっ、ちょっと待って下さい、マネージャーの仕事ってそんなにあんの?」
 岩崎「そうよ、あと、スパイクの手入れも……」
 あまりの仕事の多さにやる前から音を上げるふたり。

 なお、マネージャーと言うことで私服に近いトレーナーを着ている二人。可愛い。
 しかし、実際、給料もないのに、何でそんなことしなきゃいけないのだろう? つーか、道具の手入れくらい、選手自身にやらせろ、と思うのだが。イチローだって自分で手入れしてるぞ。
 とめどなく仕事を数え上げる岩崎に、
 山本「も、もう、結構です……こりゃ、タコの八ちゃんみたいに手が八本いる……」

 うーん、だから、彼女たちのような遊び人が、いきなりマネージャーになってるのがどうも解せないのだ。ま、もっと楽な仕事だと思っていたのかもしれない。

 で、グラウンドで練習していた松村が倒れた時、山本さん慌てて救急箱を持って行こうとして、
 思いっきりこけてしまうのである。
 しかもそのまま気絶してしまう。うう、可愛い。
 なすがまま状態で介抱される山本さん。うう、可愛い。
 で、逆に松村にやかんの水をぶっかけられるという恥辱を受ける。
 トロンとした目付きがとても可愛いのであった。しつこいですか?
 でも、ここ、坂上亜樹さんじゃなく、山本さんにぶっかけるところが、分かってるなぁと言う感じである。
 そのタイミングで、新しい校長が登場。

 なんだ、名古屋章か。

 名優ではあるけど、大映ドラマでこうしょっちゅうお目にかかると、さすがに飽き飽きだ。芝居全部同じだし。

 彼は、勉強第一主義を唱え、学業の妨げになるとラグビー部や運動部を目の仇にするのだった。

 ……ま、どうせ、最後はラグビー部を応援するようになるのが見え見えの配役である。
 一方、森田と伊藤かずえの恋を引き裂く新しいライバルが登場。

 なんだ、鶴見辰吾か。
 さて、新しい校長の方針で、テストの成績が実名入りで公表されることとなる。

 高校の制服も初々しい山本さん。

 張り出されたグラフの、松村の成績が散々なのを見て、
 山本「大木先輩に恥かかしちゃまずいもんね」
 坂上「まずい」
 山本「ちょっと待ってえ」
 と、マジックペンを取り出すが、なんでそんなもん持ってんだ。
 で、その点数を示す棒グラフに、マジックでググーッと書き足してしまうのである。
 小学生のような発想だが、そこがまた可愛いのである。
 しかしそこへ「校長だ」と言う声がして、慌てるふたり。
 校長「誰の仕業だ!」
 小さくなっている二人の前で、激怒する校長。
 もっとも、彼らは「不良少女と呼ばれて」でしっかり共演済みなんだけどね。
 二人が自分たちがやったと認める前に、当の松村がやってきて、いつものようにかっこをつけたがる。
 松村「そいつらじゃねえよ! 俺がやったんだ」
 即座に停学3日を言い渡されるが、
 「なんだこんなもの」と、成績表を引き裂いてしまうのである。
 最終的に停学10日になり、さらに校長に掴みかかろうとする松村だが、
 山下真司にがっちり抱き止められて、それ以上の処分は受けずに済む。


 森田と伊藤かずえの恋愛問題は引き続きストーリーの中核のひとつだが、基本的にどうでもいいのだった。
 梅宮兄貴の店で山下真司と話し合っていた森田は、和田アキ子から写真週刊誌を見せられる。
 それは、この間彼の前に現れた謎の兄ちゃんだった。

 彼は何と、名村謙三とかいう大財閥の総帥の三男で、現在「黒騎士」と言う絶対ブレイクしない名前のロックグループのボーカルをしているのだったがどうでもいい。


 山下真司は岩崎良美とお話中。練習に出ている部員が少ないと言う山下に、岩崎が事情を説明する。
 停学中の松村は喧嘩ばっかりしているらしい。……と言うか、普通それだけで大問題になると思うが。ま、警察沙汰にさえならなきゃいいのだろう。
 また、新校長の方針で、テストの点が悪くて部活禁止を言い渡されている部員もいるらしい。
 
 練習に出ている清川くんは、家が貧乏で貧乏で死にそうなので、色んなバイトを掛け持ちして苦学している。
 ちなみに岩崎マネージャーも貧乏なので新聞配達のバイトをして毎朝彼と挨拶しているのだった。

 この、いかにも清く正しい勤労青年ぶりが鼻につくのである。

 続いて、清水くんが駅員のバイト、仕出し弁当のバイト、さらには妹や弟の世話までしている様子が映し出される。

 じゃあ、もう高校辞めて働けば? と思う山下真司であった。(ウソです)

 岩崎は、そんな清水くんにとって、ラグビー部は唯一の楽しみだとかなんとか……
 要するに、岩崎は山下真司の尻を引っ叩いて、校長にもっと毅然と意見してくれと言っているのだった。
 山下「君は僕を買いかぶりすぎている。僕はただのヒラ教諭にしか過ぎないんだ」
 いつになく弱気の山下であった。
 岩崎は「滝沢先生だけは他の先生とは違ってると思ってました」ときつい一言を残して走り去る。
 その後、自宅でヤケ酒を飲む山下に、妻の岡田奈々は見せたい人がいると、ある場所へ亭主を連れて行く。
 そこは工事現場で、退任した校長が一作業員として働いているのだった。この辺もかなりわざとらしい。
 山下は校長にあれこれと説諭され、豁然と自分の誤りに気付くのだった。
 一方、金持ちの娘の伊藤かずえは見合いの真っ最中。無論、政略結婚なので本人はやる気ゼロ。
 そこへずかずかと森田がやってきて、伊藤かずえを連れ出してしまう。

 明らかに変な映画の見過ぎである。
 そんな彼らを助けたのは、意外にも鶴見辰吾であった。
 彼は、その後、伊藤かずえに自分たちのコンサートへ来てくれと執拗に頼む。

 彼は、伊藤かずえのことを好きなのではなく、自分の妹なのだと打ち明ける。
 この段階では説明されないのだが、簡単に言うと、伊藤かずえは名村謙三の非嫡出子なのだった。

 なんか、ますます大映ドラマっぽくなってきたなぁ。って、大映ドラマだから当然か。

 なお、後ろに映っている女の子は森恵さん。「黒騎士」のメンバーである。今回はほんの端役だが、のちに「乳姉妹」「ポニーテールはふり向かない」などの大映作品に出演している。

 さて、サブタイトルの不良教師とは、実は山下真司のことだった。
 最後に山下は、校長に対し、公然とその教育方針に従わないことを宣言するのだった。つまり、名古屋章からすれば、「不良教師」になる訳だ。なーんだ。

 校長は怒りのあまり山下真司にビンタするのだった。





 第16話「学校とはなんだ」(1985年1月26日)

 引き続き、名古屋章の唱える学力第一主義によって、校内にはピリピリした雰囲気が充満していた。

 また、テストの点の悪い部は、どんどん活動停止にしていくという強硬姿勢に、山下真司のみならず他の教師たちも反発する。

 問題のラクビー部についても、今度のテストで部員が平均70点を取らなければ活動停止にすると宣告される。

 しかし、ラグビー部の厳しい練習に加え、家計を支えるためにバイトをしている生徒もいて、さらに勉強に励めと言うのは酷だと山下真司は気遣うまだったが……まあ、本来、学校は勉強にしに来るところだとは思うんだけどね。
 松村も、ようやくバイトを始めた模様。いささかわざとらしいけどね。

 それでも、みんなでなんとか70点をクリアして校長の鼻を明かしてやろうと意気込む部員たちだった。
 ここでの、山本理沙さん、妙にほっぺが赤くてとても可愛いのである。
 バンとテーブルを叩いて、「テストが何だってんだ!」

 そして、生徒たちの努力する姿が映されるのだが、
 松村はバイト中にも勉強していた。ちゃんと働かんかコラ。

 それはともかく、大映ドラマのスタッフは片時も油断せず、次のネタを考えていた。
 練習中、山下真司が膝に痛みを覚えるのである。

 そう、今度はケガである。
 無論、山下真司は部員たちには大したことはないとウソを言う。
 その後訪れた病院で、医者は「ガタガタに傷んでますなぁ」と、身も蓋もないことを言う。

 さて、またしても面倒臭い女・伊藤かずえが登場。自分が財閥の総帥・名村謙三の娘だと知ってショックを受け、雨の中を傘も差さずに彷徨っていたところを、山下真司に保護される。ほっときゃいいのに。
 で、とりあえず暇潰しに伊藤かずえもマネージャーとして働くことになる。
 ちなみに、一緒に映っている山本理沙、坂上亜樹とは、直前の「不良少女と呼ばれて」では、少年院の中で壮絶な抗争を繰り広げていた間柄なんだけどね。
 で、練習の様子を見詰めているのは、伊藤かずえの異母兄・鶴見辰吾である。
 彼は、マネージャーの岩崎良美に惚れてしまったらしい。

 イソップと言い、彼と言い、何で山本理沙ではなく彼女に惹かれるのか、なんとなく釈然としないが、そういうことになってるのだからしょうがない。
 それにしても、勉強に苦しむ部員たち。と、たまたま部室に来た山下真司の娘・間下このみの一言で、彼らはグループ学習することを思いつくのだった。
 山本「ね、みんな聞いた? あたいたち、ワンワンフォーフォーを忘れていたんじゃない?」
 松村「ワンワンフォーフォー? なんだそれ」
 坂上「ひょっとしてさ、ワンフォアオール、オールフォアワンのことじゃない?」

 可愛いらしいボケをかます理沙さんでありました。

 山本「それそれ、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」
 彼女の言葉が呼び水になり、彼らは森田の家に集まってグループ学習をすることとなる。
 山本さん、そのシーンでは、森田の姉・和田アキ子の横に座って話し掛けられたりもしているのだ。
 順調に言っていたグループ学習だが、特に出来の悪い松村について、ある部員が「あいつがみんなの足を引っ張っている。あいつさえいなきゃ……」みたいなことを言い出す。
 愛する先輩のことを悪く言われ、厳しい表情を見せる山本さん。

 で、例によってそれを耳にした松村が暴れ出し、こんな部やめてやる!と退部届を出してしまう。

 松村は、昔の不良仲間と再びつるんで遊んでいると言う。山下たちが、松村を説得しようと探していると、バイクにまたがった鶴見が突然現れて、岩崎良美に向かって、
 「君、山崎加代くんだよな。君は俺のイメージぴったりだぜ。結婚しよう
 岩崎「え゛っ」
 イソップ同様の最低の告白をしてきた鶴見に対し、眉間にしわを刻んで応じる岩崎さんでした。
 松村は昔の仲間と一緒にいるところを捕獲されるが、そのうちのひとりはなんと黒人青年であった。国際派だね。
 山下真司にラグビー部が潰れるよりお前の(成績の)方が大事だと言われ、思わずうるっとしてしまう松村だったが、その黒人青年ハリー・マクガイヤと競走して山下が勝ったら部に戻ってやると条件を提示する。ハリーは、アメリカンフットボールの有名選手だったらしい。
 山下は膝の怪我を隠して、それを受ける。
 無論、松村は山下のケガなど知らないのだが、スタート直前に岩崎が話したため、血相を変えてレースを止めようとするが、既に二人は走り出してしまっていた。

 愛する松村のため、ケガをおして懸命に走る山下真司。

 ここは、(ドラマ的に)どちらが勝っても良さそうなシーンだが、山下が勝つのだった。
 で、約束どおり松村は部に戻る。

 また、部員たちの頑張りが実を結び、テストでは条件の平均70点以上をクリアし、校長をギャフンと言わせるのだった。そして山下の自宅を訪れた名古屋章との和解ムードは、いかにも予定調和のニオイがするぜ。

 こうして安心して練習に打ち込めるようになったのだが……
 永遠の問題児・松村、マネージャーの手伝いをしていた伊藤かずえが、名村謙三の娘だと鶴見の口から聞かされ、急に憎悪を剥き出しにして、名村の息子である鶴見を殴り、さらに伊藤かずえにも帰れと怒鳴る。

 その豹変の理由は、

 松村「名村謙三はなぁ、俺の(親父の)仇なんだ!」だそうです。


 知るかっ


 そう、ここへ来て過去のどす黒い因縁がストーリーに絡んできて、いかにも大映ドラマっぽくなるのだった。やれやれ。





 第17話「最後のグラウンド」(1985年2月2日)

 
 前回から引き続き、鶴見辰吾と伊藤かずえが仇・名村謙三の子供だと知って、激昂している松村。ただし、ここは前回のシーンとは別に撮られたものだ。

 ただ、具体的に松村は彼ら一家がどういう目に遭ったのか、それは話そうとしない。
 鶴見は、「父親と俺とは関係ない」と正論を並べて相手にしない。

 すったもんだがありましたが、鶴見はその場を立ち去る。伊藤かずえはとどまるが、松村は彼女に対して敵意を隠さない。
 練習中、怪我をした松村に伊藤かずえが駆け寄るが、彼はそれを払い除ける。
 坂上「先輩、大丈夫?」
 山本「誰よこんなひどいことしたのは」
 山本理沙と坂上亜樹が左右から助け起こすが、
 松村「お前らもごちゃごちゃうるせんだよ!」と、ついでに一喝される。かわいそ。

 やがて、松村と、伊藤かずえを庇う森田との間で、深刻な亀裂が生じるのだった。
 前回同様、娘の何気ない言葉にヒントを得た山下真司は、部員たちに日記をつけさせて、彼らの気持ちを知ろうと思いつく。
 山下「俺は最善と思う方針でお前たちを指導してきた、しかし……」
 山本「配ります、はい」
 山下「人間にはどうしてもひとりよがりというものがある。俺がベストだと信じていることでもお前たちの中には俺に対して批判的な者もいるかもしれん。そう言うお前たちの素直の声が聞きたいんだ」

 それでも部員たちは先生に読まれるのに本音は書きにくいと渋る。
 その時、我らが山本さんが、わざわざカメラの前に移動してから、
 「ねーねーねーねーねーねー、交換日記ってのはどうお?」
 と、提案する。つまり、山下真司と各部員との、と言うことだろう。

 坂上「あーあー、あれ結構面白いよ」
 松村「ばか! それこれ女のすることじゃねえか」

 とにかく交換日記システムは実行される。
 有意義な意見の交換も見られたが、松村は毎日「特に書くことなし」とやる気がない。

 山下真司はそれでも丁寧に返事を書くがその中で亡きイソップについて言及する。
 それを読んでいた松村の脳裏にイソップの元気な様子が映し出される。
 キャラクターは死んでるのだが、役者は健在なのでこうやっていくらでも新しい素材が作れるのが強みである。
 それに触発されたか、イソップの墓参りに行く松村。線香がないのでタバコをかわりに置こうとして、待ち伏せしていた山下真司に「線香ならあるぞ」と言われる。

 松村はそこでも、名村との関わりについては話そうとしない。いつになく焦らすなぁ。
 さて、チーム内がバラバラのまま始まった県大会。森田にとってはこれが最後の大会である。
 とんとん拍子に勝ち上がり、大喜びする山本さんたち。可愛いね。

 しかし、決勝の相模一高との試合では、松村と森田の確執から来るチームワークの欠如、そして自信過剰によって敗北してしまう。

 前回のように山下真司は部員たちを殴りたくてうずうずしていたが、「何故負けたのか自分たちで考えろ」とだけ言って立ち去る。その後、森田がそっと日記を提出してくる。

 それには、試合に負けた後、伊藤かずえと会い、
 しんぼうたまらなくなって抱きつき、唇を奪ったこと、
 そのままいくところまでいこうとしたが、伊藤かずえの涙を見て寸前で思い止まったことなどが赤裸々に記されてあった。

 それを読んだ山下は、
 山下「こいつはなんでそんなことを人に読ませようとするんだ? 頭がおかしいぞ」
 と、真剣に悩むのだった(註・ウソです)。

 まとめると、森田は来年、松村たちが全国大会出場したら、伊藤かずえと結婚することにしました、と言うことだった。知るか。
 とにかく、松村もそれを読んで、自分の器量が小さかったと二人に詫びて、三人は何となく強引に和解するのだった。

 個人的には、この森田と伊藤かずえの恋愛が、ドラマの中では一番つまらないんだけどね。

 そういや、この交換日記のシステム、いつの間にか消滅してたな。そう言うものも必要ないほどチームが一体となったということか。





 第18話「去りゆく君へ」(1985年2月9日)

 飽きもせずラグビーの練習に打ち込む部員たち。書くほうはかなり飽きている。
 繕い物をしている山本さん、「できました! 見て先輩、ほら」と歓喜の声を上げるが、
 山本「あれーっ、どうしちゃったんだ……あれれー」

 何かヘマをやったようだが、この映像ではよく分からない。この最後の「あれれー」はとても可愛いので、各自チェックしておくように。
 岩崎良美は勝ち誇ったような表情で、見下すように「あなたお裁縫したことないの?」と言う。いかにも小姑と言う感じである。
 山本「参ったな、コリャ」
 微かに涙目になりつつ退散する山本さんがとても可愛いので、各自(以下略)

 その後、森田の進路問題についてひとくさりあるが、どうでもいいので省略。


 彼らが行けなかった花園ラグビー場での試合を、山下真司のアパートにみんな集まって観戦しているシーン。
 そう言う時でも、ジュースをふるまおうとした岡田奈々を率先して手伝い、山本さんたちにも「手伝え」と指示する岩崎良美。いちいちやることに卒がないので、逆になんか腹が立つなぁ。山本さん、チロッと舌を出してるね。

 山下は、実際に生徒たちをラグビー場まで連れて行って、生観戦させてやりたいと思うが、先立つものがない。と、そこへ顔を出した坂上二郎(建設会社社長)に、工事現場で山下真司も含めて部員たちを雇ってくれないかと話す。それで得たバイト代で、花園へ行こうという魂胆である。

 この辺、いかにも白々しいのだが、
 そこで、久しぶりにかつての不良生徒たちが山下真司のところへ顔を出すのがちょっと爽やかなシーン。

 で、花園での試合観戦を挟み、
 今度は卒業を控えた岩崎良美のエピソード。

 彼女は、父親が蒸発、母親が病弱と言う不幸の佃煮のような家庭なので、大学進学などとても無理で、就職するつもりだという。しかし、家庭環境が悪いせいか、その就職先もなかなか見付からないと話し、

 岩崎「いっそキャバレーのホステスでもなっちゃおうかな」
 ポツリとつぶやく。「でも」とはなんだ「でも」とは。ホステスの皆さんに失礼だろうが。

 山下「山崎!」
 岩崎「ウソですよ、あたしみたいなブスがホステスになったって売れっこないですもんね」
 山下「ま、そりゃそうだな」(註・言ってません)

 と、ちょうど川浜高校の事務員に欠員ができる。そこで山下は、岩崎良美を事務員として雇ってくれるよう校長に嘆願して、了解を得るのだった。
 事務員として岩崎が残ることになったと知り、喜ぶ部員たち。
 山本「良かったぁ、だってさ、山崎さんいなくなっちゃったらあたしたちどうしようかと思ってたんだもん」
 本音を吐く山本さんだが、松村は「こいつら二人っきりじゃかえって俺たちのほうが面倒見なきゃならないもんな」と最低の発言をする。
 他の部員たちも笑っているが、坂上亜樹は半ば本気で怒り出す。そりゃそうだ。

 ウキウキ気分でアパートへ帰る岩崎だが、
 蒸発していた親父(福田豊土)がひょっこり帰っていた。

 そんな偶然ねえよ。

 でまあ、結局、岩崎は家族と一緒に関西の方へ引っ越すことになってしまう。
 川浜高校を去り、密かに愛する山下とも別れなくてはならなくなった岩崎は、思わず山下の胸に体を預けるのだった。
 岩崎「先生、お願いです、1分、1分だけこうしてください……」

 そして、山下真司にとって早くも3回目の卒業式となる。確かに早いな。
 卒業式での上気したような山本さん。

 式の後、部員たちのユニフォームをひとりでゴシゴシ洗濯している岩崎良美。さすがにわざとらしい。
 と、そこへ山本さんと坂上さんがやってきて、彼女をグラウンドに引っ張って行く。
 で、部員一同の感謝を込めて、胴上げされるのだった。感動的なシーンでありますが、くどい。
 動きの多い画面で、山本さんの顔を綺麗にキャプするのはなかなか難しいのだ。

 ところで、ここでの胴上げの回数が妙に多い。ざっと数えたところでは50回を超えている。
 岩崎さんもいい加減疲れたのではないだろうか。
 岩崎「あ、もういいです」(註・管理人の妄想です)

 なお、この「岩崎良美物語」は、なんと次回まで続くのだった。やれやれ。





 第19話「友よ安らかに眠れ」(1985年2月16日)

 さて今度は、森田の店での本格的な送別会へ雪崩れ込むラグビー部一同。いい加減にしろ、と言いたくなる。
 しかもみんなで辛気臭い(失礼)歌を歌ったりするのである。これから少年院に行くんじゃないんだから。
 感極まって鼻水交じりの涙を流す岩崎良美。
 分かりにくいけど、最後は彼女を囲んでスクラムを組んだりする。恥ずかしいなぁもう。

 その後、やっとメシを食うのだが、その席で、松村が「マネージャーの願いを何でもかなえてやろうじゃねえか」と切り出す。本人は言い渋っていたが、伊藤かずえが「一度でいいから実際にラグビーがして見たいと言ってたじゃない」と教える。
 それを受けて、かの有名な男装シーンが実現する。

 これだけならどうということはないのだが、嬉しいことに、山本さんたちも便乗して男装姿でグラウンドにやってくるのだ。
 山本「せんせーい、わたしたちにもやらせてよー」
 来なくていいのに梅宮兄貴までしゃしゃり出てくる。店はええんか。
 それにしても、ここの山本さんはほんとに色白の美少年に見えるくらい、似合っている。
 惜しいのは、あまりアップにならないことだ。
 彼女たちの和気藹々とした練習風景を見て、
 梅宮兄貴「ね、いいでしょう、山本理沙?」
 山下真司「いいですねっ」

 と、嬉しそうに話す中年コンビ。(註・ウソです)
 第一、当時は諏佐理恵子名義だっての。

 練習を満喫した後、最後の練習日誌を部室でしたためる岩崎良美。そばにいた山下は、彼女が欠かさずそれをつけてくれたお陰で、自分やラグビー部がどれだけ支えられたかと、ひたすら彼女を持ち上げる。

 この時点でゲップが出そうだが、驚いたことにまだアバンタイトルなのだった。ひえーっ。
 鶴見が再び川浜を訪れて、岩崎に、結婚しようとしつこく迫る。当然断る岩崎だが、その理由は、

 「あたしが半人前の人間だからです。何をするにもあやふやだし、手にも技術らしいものは何一つないし」
 と言うものだった。

 「手に職がないから」結婚できないと言うのは、前代未聞の言い訳だ。逆に言えば、手に職があれば、ろくに知らない鶴見と結婚してもいいってのか? 素直に「あんたが嫌いなの」とか言えばいいのだ。ま、それ以前に、付き合ってもいない男から「結婚してくれ」と言われている時点で警察に通報しろ。
 鶴見は納得してひきさがるが、彼女の頼みでギターを弾いて、冒頭に歌っていた歌を岩崎が歌うのだった。
 その歌声で鶴見の存在に気付いた狂犬・松村はまたしても鶴見と殴りあう。ま、ここでは最初に鶴見が手を出すんだけどね。
 山下真司は、関係者を集めてじっくり話を聞くことにする。ここでやっと、松村が名村謙三を仇だと言う理由を話す。ほんとは話したくてうずうずしてたんだろうなぁ。
 と言っても、特に複雑なことではない。かつて雑貨屋をやっていた松村のおやじは、店のすぐ近くに名村グループの経営する巨大スーパーができたため、あっさり店を潰してしまう。しかも自分の土地を名村財閥に安く買い叩かれた末、首吊り自殺をしてしまう。

 例によって「親は親は、子は子、関係ないね!」とうそぶく鶴見。で、そのうち松村は二人だけで腹を割って話したいと言い出し、山下たちは席を外す。
 しかし、松村にそんなつもりはさらさらなく、タイマンで決着をつけようと、時間と場所を指定するのだった。鶴見も受けて立つ。


 そんなこととは露知らず、
 坂上「遅いなぁ先生たち」
 山本「大木の兄貴もいつまでなにやってんだもう〜」
 山本さんの手提げカバン、サンリオのキャラクターなのが可愛い。
 で、窓から部室を覗いて、二人の会話を聞いてしまう。
 驚くリサリサ。その声で、松村にも気付かれてしまう。
 坂上「タイマンなんてやめなよ〜」
 山本「(校長に)バレたら、ラグビー部は廃部だよっ」

 松村は誰にも言うんじゃねえぞと口止めする。

 ふたりは山下たちの前では、もう和解したと空々しく握手をしてみせる。
 その後、岩崎良美は山下真司と一緒に桜の下を歩き、そこで別れる。その際、岩崎が山下の服についた桜の花びらを大事そうに持って帰る臭いシーンがある。覚えておいて下さい。
 で、翌日、多摩川の河原でタイマンを始めるふたり。
 松村の不在を聞いて探しに行く山下に、坂上亜樹はタイマンのことを告げようとするが、山本さんはそれを押し止める。

 そうとは知らない岩崎は、森田たちの見送りを受け、家族と共に電車に乗ろうとしていたが、ホームで彼女は昨日の練習日誌を書いてないことを思い出し、今から部室へ行くと、非常識なことを言い出す。家族に1時間だけ待っててと言い、ひとり、学校へ戻る。

 さすがにそんな奴はいないだろうと思うが、これは彼女を地獄へ引きずり込むための脚本家の巧みな策略なのだった。

 なお、山下真司は回想シーンの中で「君が一日でもこの日誌を付け忘れていたら、僕は練習プランを立てることさえ出来なかっただろう」と言っているのだが、一日分の記録がなくても、練習プランくらい作れるだろうが。
 その頃、山本さんと坂上さんが珍しく険悪ムード。
 坂上「清美、さっきあたいが先生に話そうとしたとき、なんで止めたんだよ! 名村正はともかく、大木の兄貴にもしものことがあったらあんたのせいだからね!」
 山本「いまごろガーガー言っても遅いよ、とっくに血を見ちゃってるよあの二人」
 何故かここでは山本さんが妙にドライなのだった。
 坂上「この薄情者!」
 と、山本さんにビンタすると、山本さんも「なにすんのよーっ」と即座に反撃。
 二人は取っ組み合いを始めるが、ちょうどそこへ岩崎が現れて、タイマンのことを知るのだった。
 さて、ふたりはひたすら殴り合っていたが、別にこの程度の喧嘩なら、血相変えて止めにいかなくてもいいと思うんだけどね。
 あ、まあ、そのことでラグビー部が廃部になることも危惧していたのだろうが。
 なお、「反逆同盟」6話で、似たようなアングルがあったなぁ。左端が山本さん。まさか同じ場所ではないだろうが。
 岩崎たち三人はタイマンの場所へ急いでいた。急ぐあまり、岩崎は車道を突っ切って向こう側に行こうとしてしまう。
 ここでまず、車にひかれそうになるが事なきを得ると言うシーンで視聴者を油断させるのがうまい手口である。

 彼女がドライバーに一礼してその先へ行こうとした瞬間、
 その車の陰から、別の車が飛び出してきて……
 山本&坂上「あ゛あ゛ーっ」

 凄い顔になってまんがな。
 直接的な描写は避け、アスファルトに転がる彼女の靴で事故を表現。

 てっきり、即死したのかと思ったら、
 まだしぶとく生きてる岩崎さん。
 しつこく愁嘆場を盛り込むためだろう。でも、ここは即死の方が良かったかな。

 しょっぱいタイマンの方は、山下によって止められる。

 彼女のために、部員や教師たち、さらには松村が集めてきた不良たちまで輸血を申し出る。
 その中の一人が「でもさあ、あたいたちみたいなワルの血でいいの?」と聞くと、山下は、
 「赤い血にワルも善良もありゃしない」と答える。そりゃそうだ。
 しかし、治療の甲斐もなく、岩崎は「迷惑かけてすみません」と山下に言い、ぽっくり逝く。

 病室に駆け込む部員たち。治療の邪魔だ。

 で、みんなでおいおい泣く。
 本来なら感動的なシーンなのだろうが、彼女が事故に遭う経緯がいかにも作為的で、自分はいまひとつ乗れない。それに、イソップに続いて死人で感動を買おうという安易な発想が気に入らない。
 山本さんの泣き顔。
 で、葬式の様子もご丁寧にきっちり描くのである。も、いいです。
 葬儀に参加している山本さん。
 この期に及んで、松村と鶴見はいがみあっている。それを見た山下は、故人のつけていた練習日誌を遺族や部員たちの前で長々と読み上げる。これも相当臭いシーンだ。
 読みながら泣く山下。

 で、その内容に感動して反省した松村と鶴見は、やっと心から和解するのだった。
 さらに、新築ほやほやの墓の前で例の曲を弾く鶴見。その歌をみんなで合唱。

 ほんともう勘弁してください。
 さらにさらに、そこへ名古屋章が山下宛の手紙を持ってくる。岩崎が、桜の下で別れた夜にしたためた手紙だった。
 号泣する山下。
 彼女の遺志にこたえるべく、絶対に花園へ行くぞと改めて意気込む部員たちだったが、管理人はそんなのはどうでも良くて、山本さんの衣装がマイナーチェンジしたことが気になるのだった。

 さらにさらにさらに、
 ファイナルカットで、部員たちの練習を見守るかのように、はらりと例の桜の花びらが練習日誌(正しくは日報)の上に落ちるという、

 ほとんどホラー映画のラストシーンみたいなオチになるのだった。

 私がこのドラマを初めて見たのは一昨年(2011年)だったが、正直この辺で醒めてしまったことを覚えている。だからこれ以降はあまり真面目に見ていない。





 第20話「我ら花園に立つ」(1985年2月23日)

 さて、タイトルにあるように全国大会への出場をかけた秋の県大会が始まる。
 だが、今回は山本さんの出番がほとんどないので、ちゃちゃっと済ます。
 ラグビー部の練習の合間、レクリエーションの一環としてギターを弾いている鶴見。お前まだいたのかよ。

 しかも、みんなで歌っているのが、森田公一とトップギャランの「青春時代」である。

 まあ、名曲だけど、いかにもおっさんによる選曲だよね。だいたいほんとの青春時代を送ってる奴が、そんな歌歌うなよ。

 その後、鶴見は当分音楽修行で旅をすると言うが、実際は自分の甘さを見詰めなおすために世間の荒波に揉まれて来る、みたいなロッカーらしからぬことを山下には打ち明けるのだった。と言うか、普通にロックやれよロックを。ロックを舐めてんのか。
 一方、この頃松村の調子が悪いことに鶴見も、山下も気付いていた。

 さて、今回のドラマ部分の核は、伊藤かずえの実父である名村謙三の存在。名村財閥の総帥で、松村が親の仇と憎んでいる男である。演じるのは名優・内藤武敏さん。

 彼は、森田の店にいる伊藤かずえに会いに来る。そこで、彼女の母親について話す。

 彼がビジネスの世界に疑問を感じてひとりで街をふらついていた時、チンピラに襲われる。大映ドラマでよく出てくる操車場みたいなところである。そこへ、伊藤かずえの母親率いる別のチンピラグループが現れて、彼を助けてくれたのだ。
 20年近く前の話なので、1960年代半ばだと思うが、竹の子族みたいななりをした伊藤かずえのママ。演じるのは伊藤かずえ。
 それがきっかけに二人は付き合うようになり、このおっさんは、こともあろうに彼女をはらませてしまう。スッポンパワーのお陰である。
 子供を産んだけれど、彼女はチンピラに襲われて刺し殺されてしまう。あらあら。

 で、悩んだ末、名村は赤ん坊の伊藤かずえを子供のいない部下夫婦に養子として出してしまったのだ。
 おやじは、最近身辺が寂しいので、戻ってきて一緒に暮らそうなどと言い出す。無論、反発する伊藤かずえたち。


 さて、松村は、病身の母親が入院していて、それで元気がなかったのだった。しかも、手術費用が賄えず、困っていた。例によって、山下たちが手術費用のカンパを募って援助しようとするが、なにせ300万と言う大金なので、とても足りない。

 かつて自分もラグビーをしていたと言う名村は、彼が自分のことを憎んでいることを知りつつ、300万をポンと出し、松村の母親の手術は無事成功するのだった。

 だが、
 その後、彼が名村謙三だという事を知った松村は、名村の部下たちが見ている中で、彼を思いっきり殴ってしまう。

 松村は殴った後で、名村を助け起こし、山下に、
 松村「先生よー、俺もラガーマンだ。恨みつらみは残さねえ。これでノーサイドってことにするぜ」

 と、これ以上、名村のことを憎むことはやめると誓うのだった。

 ……が、いくら恨みがあるからって、いくら殴られる方が承知しているからって、たくさんの大人たちの前で、高校生が人を思いっきり殴って、それで何事もなく済むと思うのは甘過ぎるんじゃないか? 大映ドラマじゃないんだから……あ、大映ドラマだったか。現実世界なら、暴行で補導されて、ラグビー部そのものが潰れている予感。と言うか、それまでにさんざん松村が暴力沙汰を起こしているので、とっくの昔に廃部である。

 ともかく自分の気持ちの赴くまま、したい放題をした松村は、これですっきりさわやかパナカラーと言う顔になり、本来の実力を発揮して、遂に川浜は全国大会出場を果たすのだった。

 ま、どうでもいいんだけどね(おい)
 愛しの大木兄貴の活躍に無邪気に喜ぶ山本さん。今回はこれくらいしか貼る所がない。





 第21話「勇気なき者は去れ」(1985年3月2日)

 ドラマも終盤になってきました。普通は盛り上がっていくのだが、このドラマの場合、既にこの辺では下降気味。少なくとも自分にとっては。

 川浜の全国大会出場を祝い、教師やOB、後援者などが学校の一室に集って壮行会みたいなことをやる。
 ちゃっかり顔を出している梅宮兄貴はおいといて、クリッとした目が可愛い山本さん。
 梅宮のツッコミ台詞に笑う山本さん。

 で、展開はとても早く、すぐに全国大会の一回戦がスタートする。
 一回戦のベンチ、試合前に、坂上亜樹がおもむろに取り出したのは、
 イソップと岩崎良美、二人の遺影であった。だからそう言う嫌がらせはやめなさいってば。

 試合は順調に勝ち進み、三回戦あたりで、去年の優勝高、城南工大高校とぶつかることとなる。
 試合の前日、宿であれこれやってると、松村がさっさと風呂入って寝ようぜと言い出す。

 折角だから、山本さんの入浴シーンが見たいなぁと思ったが、彼女はおろか松村の入浴シーンすらなかった。

 ま、ここでは台詞自体ないからな、山本さん。
 ただ、非常に細かいことだが、彼女が、立ち上がる松村を見送る感じで見上げる際、
 ちょっと頭を振るようにして髪をととのえる仕草を見せていて、ここがちょっとイイのだ。こればっかりは実際に映像を見て貰わないと分からないけどね。

 今回、後援会長・坂上二郎の次男のことが、ドラマの焦点となる。彼はここぞと言う時に弱気になってしまい、山下真司からレギュラーとして使ってもらえない。そのことで、父親の二郎さんが談判しに来たりするのだ。

 そして、いよいよ城南との試合。負傷者が出たため、その次男が急遽出場するのだが、案の定、タックルの際に怖くて目をつぶってしまったりして、見事にチームの足を引っ張ってしまい、それだけが敗因ではないにせよ、川浜は負けてしまう。

 その後、坂上二郎とその次男に山下は「タックルする勇気のない奴に用はない、いね!」と厳しい言葉を浴びせる。
 二人が帰った後、良き伴侶である岡田奈々は、夫の態度を批判する。

 「こう言っちゃ何だけど、あなたが赴任した頃の川浜高校は、ラグビーだけじゃなく、学校全体がオチコボレみたいだったでしょ……それをあなたが必死に努力してここまでもってきたんじゃない。それなのに今になってあんな子は必要ない、なんて、あなたらしくないわ」

 妻の刺さるような言葉に、
 山下「そういや、昔は不良ドラマだったよなぁ、これ」と、懐かしく回想するのだった。(ウソです)

 山下は自分の指導方針に疑問を持つが、
 山下の言葉を真に受けた次男が、夜中、境内で木に向かってぶつかり稽古をしている様子を見て胸を熱くさせるのだった。

 こっちは、そのわざとらしさで、胸が焼けるが。





 第22話「勝ってから泣け!」(1985年3月9日)

 ※21話まではTBSチャンネルの画像を使用してきたが、今回からDVDの画像を使用する。

 さて、松村たちが引退し、ラグビー部の新しいキャプテンを決める選挙が行われる。
 結果を、マネージャーふたりが梅宮兄貴の店で待っている山下へ伝えに来る。
 坂上「一応、決まることは決まったんですけどぉ……ねえ」
 山下「誰なんだ」
 山本「平山くんです……でも本人はどうしてもいやだって」
 梅宮兄貴「なんでえ、名誉なことじゃねえか」
 山本「あたしはそう思うんだけど、彼はほら職人肌だから……」
 梅宮兄貴「職人肌? なぁーん、ってことはつまりてめえの仕事にだけ打ち込みたいって訳だろ」

 彼らが話していると部員がやってきて、トラブルの発生を知らせる。
 川浜でのトラブルの9割方はこいつが原因である。

 松村は、キャプテンになりたくないと言う平山(四方堂亘)をとりあえず殴っていたのだ。ほんっっっっっとに進歩のねえ奴。
 そんなのはどうでもよくて、駆けて来る山本さんの姿にご注目ください。
 ケツアゴ四方堂は、頑強にキャプテン就任を拒絶するが、山下真司に「お前それでもラガーマンか。ワンフォアオール、オールフォアワンの精神だゾ」と言う、手垢のついた説教をされ、
 「俺、キャプテンをやらせて貰います!」

 あっさり翻意する。その間、約3分。話が早くていいねえ。寿司食いねえ。

 その後、松村の進路問題がしばらく時間を取るが、松村がどこへ就職しようが管理人はどうでもいいのだった。
 ただ、一旦決まった内定の取り消し通知を受けた松村が、
 「俺にもわかんねえよ」と、うそぶいているのは、ちょっとどうかと思う。

 心当たりがありすぎてわからないと言ってるのなら納得だが……

 もっとも、その理由は、彼の素行にあるわけではなく、就職先の企業のラグビー部が廃部の見込みとなったため、ラグビー選手として期待されていた松村を採る必要がなくなったためだった。

 で、まあ、山下たちの奔走で、なんとか就職先は決まるのだが、彼、
 岡田奈々から優しい励ましの声を聞いて、感極まり、夫の目の前で抱きついてしまうのである。
 しかも自分の母親もそばにいると言うのに。気まずいわぁ。
 子供のように泣きじゃくる松村。

 さすがにちょっと不自然じゃないか?
 で、いよいよ卒業式。しかし、しょっちゅう卒業式のあるドラマだなぁ。
 卒業するラグビー部員ひとりひとりと別れの挨拶をかわす山下の横で涙ぐんでいる山本さんが可愛いのじゃい。
 松村、いよいよここで告白するのかと思ったが、周囲の目もあり、あくまで教師と生徒と言う立場に徹するのだった(頭のおかしい管理人の妄想です)。

 四方堂キャプテンの下、ラクビー部の新しい戦いがスタートする。
 だが、キャプテンの不振甚だしく、練習試合で惨敗する。
 試合後、例によって怒り狂う山下真司。隅で小さくなってる山本さんが可愛いのじゃい。
 その場にちょうどやってきた元校長の下川辰平は、山下に外国語教師で趣味でラグビーやってるマーク・ジョンソンと言う人を紹介する。山下は彼に誘われて、久しぶりに社会人としてラグビーを楽しむのだった。

 で、請われて彼はコーチとしてたまに川浜の指導をするようになるが、その、勝利に拘らない「エンジョイラグビー」と言うスローガンに鬼教官・山下は当初反発する。
 だが、彼の指導で部員たちから余計な緊張感が取れたのも事実であった。彼らの冗談交じりのやりとりを聞いて思わず笑う山下真司と一緒に笑ってる山本理沙が可愛いのじゃい。

 んで、国体の神奈川代表として出場した川浜は、本来の力を発揮して勝ち上がる。

 トライかゴールか勝利で飛び上がって喜ぶ山本さんたちの様子を連続写真でどーぞ。


 そして、国体の決勝は、宿敵・城南工大高であった。

 最初は川浜有利に進めるが、後半になって追い上げられる。
 山本「がんばって、がんばってよーっ」
 山本さんもいつの間にか高校3年生です。撮影時は16才のはずだが。

 で、最後の最後で城南に同点にされてしまい、勝利を逃す。優勝は優勝なんだけどね。
 試合の後、悔しさのあまり号泣する部員たち。

 だから、いちいち泣くんじゃねえよ。





 第23話「下町のヒーロー」(1985年3月16日)

 死人続出の様相を見せ始める第23話。このまま2年くらい続いてたら、名古屋章とか三浦浩一とか岡田奈々とか伊藤かずえとかも殺されていた気がする。
 引き続き、川浜の調子はよろしくない。緊張がどうしても取れないのだ。
 坂上「でもリラックスしてる人、一人だけいるわよ」
 相当とってつけたように明るく檄を飛ばす勤労青年清川の様子を映してから、
 山本「清川くんはムードメーカーで、渾名もお祭りのキヨって言うの」(←今思いついた設定だろ)

 山下が、マーク・ジョンソンに清川の家庭の不幸ぶりと清川の働き者ぶりを説明していると、
 いかにもワルモノですと顔に書いてあるワルモノたちが、清川に借金払えと学校にまで押しかけてくる。
 清川の父親が、博打で数十万の借金を作ってしまったらしい。

 職員室で彼の話を聞く山下。畳み掛ける不幸に清川はむしろマゾの喜びに酔い痴れるように、笑顔を見せるのだった。

 就職が正式に決まり、山下のところへわざわざ挨拶に来る松村。彼の真の狙いは、山下真司なのか、岡田奈々なのか、あるいは……(以下自主規制)

 松村は仕事に不満はないが、ラグビーが出来ないのが物足りないと愚痴をこぼす。
 その流れで、梅宮兄貴たちが川浜の商店街のおやじたちを集めて結成したラグビークラブ「浜っ子クラブ」のメンバーに紹介されるのだが、ここで久しぶりに小沢仁志兄貴が顔を出す。彼も今ではトラックの運転手として真面目に働いているとかいないとか。
 しかし、「浜っ子クラブ」ってなんか非合法ビデオシリーズのタイトルみたいだなぁ。

 松村もそのメンバーとして久しぶりに汗を流すのだった。

 その後、毎日のように押しかける借金取りに実は心身ともに参っていた清川は、どこか遠くへ引っ越そうと思っていると山下に打ち明ける。ラクビーの夢を諦めるのかと山下は言い、自分が話をつけてやると借金取り……まあヤクザですね、彼らのところへ向かうが、
 途中、梅宮兄貴に当身をくらい、
 あえなく失神。

 うーん、いくら梅宮兄貴でも、ちょっと説得力がないなぁ。相手が山下真司だもんなぁ。

 梅宮は、山下の代わりにヤクザたちと談判しに行く。

 そして……、
 翌日の新聞。

 まさかと思ったが、ここで梅宮兄貴が名誉の戦死!

 この間、岩崎良美が死んだばっかりだってのに。……ま、1話で彼が死ぬことは分かってはいたのだが、ここまで劇的な、と言うか、ウソっぽい死に方だとは思わなかった。
 しかも、例によって即死ではなく、山下たちとたっぷり愁嘆場を演じられるだけの体力は残っているのだった。さすがにこれは……。作ってるほうも「マンネリだよなぁ」とか内心思っていたのでは?

 あと、いちいち枕頭に関係者一同集まんじゃねえよ。
 またこの時、彼を刺したチンピラが刑事に連れられてやってきて、済まないことをしたと懺悔するのだが、これもねえ……。刑事がそんなことする訳がない。しかも、梅宮兄貴、このチンピラに対し逆に温情を見せるのだから憎い。その血色の良さから、全く瀕死の人間に見えないのはご愛嬌だが。

 とにかく、梅宮兄貴は妻・和田アキ子に手を握られながら、くたっと死ぬのだった。
 昇る太陽をバックに、芥川隆行のナレーション。

 「名マネージャー山崎加代の不慮の死からわずか半年、ラグビー部はまたかけがえのない人物を失ったのである。賢治(山下真司)は運命の神を呪った」

 白々しいにも程があるだろ。

 あっ、思わずでかい字を貼ってしまった。
 無論、過去の例に則って、梅宮兄貴の葬儀の模様も細大漏らさず描写される。

 その後、気丈に振る舞う和田アキ子が山下真司の前で身も世もなく号泣すると言うどうでもいいシーンがある。
 練習の時にも梅宮兄貴の遺影を掲げる坂上亜樹。

 ま、これは、彼にここを花園ラグビー場に見立ててトライするところを見てもらおうという山下真司のはからいなんだけどね。

 で、練習していると、いつものように配達のスクーターに乗った梅宮兄貴がグラウンドに登場する。山下以下、みんながその幻影に向かって走るのだった。
 最後は何故か嬉しそうにダブルピース(Vサイン)をする梅宮兄貴であった。ダサさも2倍。





 第24話「花園へ飛べ千羽鶴」(1985年3月23日)

 ドラマとしては今回が最後の盛り上がりかな。残りは優勝するだけだからね。
 この作品では、人が死んだらちゃんと葬式、墓参りをしなければならないのであった。
 梅宮兄貴の墓標の前で手を合わせる山下たち。いっちゃなんだけど、辛気臭いです。
 その後、松村がえらっそーに部員たちの前で説教する。チームワークが一番大事と話す松村に、勇気ある後輩が「喧嘩ばっかりしてチームワーク乱してたの大木先輩じゃないですか」と的確なツッコミを入れる。
 しかし、松村はへこたれず、「だからこそ大事なんだ。俺たちにもっとチームワークがあったら花園で優勝できただろう」と続ける。つまり、松村の喧嘩っ早さがなければ、去年の段階で優勝していたと。

 どうでもいいが、お前仕事はええんか?

 一方、強くなったラグビー部は人気も出て、見物の生徒たちが鈴なり。
 特に、女生徒たちの憧れは、キャプテンの四方堂亘であった。
 サインをねだる三人組の前に、素早く立ち塞がる山本理沙と坂上亜樹。
 しかし、二人とも中学時代からまったく背が伸びていないのは、しょうがないとはいえ、不自然だなぁ。高3には見えん。
 山下も試合前の大事なときなので邪魔しないで欲しいと丁寧に頼む。
 坂上「わかった?」
 山本「べーっ!」

 ここで、山本さんが余計なあっかんべーをするが、これもちょっと唐突な感じだ。
 当然、彼らとちょっとした悶着になる。
 そして、サブタイトルにもある、必勝祈願の千羽鶴を追っている山本さんたち。伊藤かずえもいる。暇なんか。
 千羽鶴折って優勝できりゃ世話ないけどね。
 坂上亜樹は「あたい幼稚園行かせてもらえなかったから(鶴の折り方)習ってないのよね。難しいよ」と、さりげなく不幸自慢をする。

 山本「一口に千羽って言うけど、いざ折るとなると気が遠くなるよ」
 物怖じしない彼女は即座に「ね、手伝って!」と、部員たちに折り紙を配って回る。
 しかし、山本さん、撮影現場では部員たちに人気あっただろうな。
 山本「鶴はねえ、試合で怪我しないように守ってくれるんだって」
 で、結局みんなで仲良く腰を据えて折ることになる。山本さんの隣に座れて嬉しいか。


 坂上二郎が撮影してきた相模一高の試合のビデオをみんなで見ている図。この手前に映っている二人が今回の主役です。
 山下は、相模の監督が勝又(倉石功)でないことに驚く。勝又は、部員同士の盗みの責任を取って、辞任したと山下に話す。弱小時代から世話になってきた勝又の辞任に、寂しさを感じる山下だった。
 さて、県大会が始まる。順調に勝ち進む川浜は、山下の部屋に集まってバヤリースで祝杯を挙げていた。

 何で松村がいるんだ。
 自分で折った鶴を見せる山下の娘・間下このみ。今までちゃんと貼ってなかったので、一応。

 ……あ、今気付いたけど、山下が川浜に赴任して3年以上は経ってるのに、この子、全然成長してない。
 ここで、部員の一人、八木の、パートの母親に2年前に買ってもらってぼろぼろになりながらも大事に使っているスパイクのことが話題になる。

 ラグビー部には、貧乏人にしか入れないのか?
 続く試合で観戦しているさっきの三人組。左端の女の子は、どっかで見たことあるけど。あっ、「スケバン刑事1」の転入生のひとりじゃないか。浅倉みなみさんですね。こっちが先だけど。

 試合で、四方堂が怪我をし、控えの八木に出番が回る。思いがけないチャンスに奮起した八木の活躍で川浜は辛勝するが、後輩に出番を取られた四方堂の心中は穏やかではなく、なんとなく険悪なムードが漂う。
 なんか凄い目つきですけど。
 次の試合でも、負傷した四方堂の代わりに八木がスタメン起用と聞かされ、抗議する四方堂の後ろで黙然と鶴を折っている山本理沙が可愛いのじゃい。


 試合場にバスで向かおうとしているふたりを、さっきの三人が呼びとめ、四方堂への応援メッセージを書いた色紙を彼に渡してくれるよう頼む。坂上は気楽に請け負う。
 ふたりが荷物をバスに運び込む際には、八木の汚いスパイクの入った汚い袋はちゃんとあった。
 ところが試合場に来ると、そのスパイクが消えていた。
 山本「どうしよう、ほんとに盗られちゃったのかな」

 結局、彼は他人のスパイクで試合に出て、慣れないスパイクのせいで足を痛めてしまう。
 控え選手たちがそのことを話していると、ベンチにいる四方堂が「なんだ血マメくらい」と突き放し、場が白ける。

 試合そのものは川浜が勝つ。
 スパイクの行方について試合後、詮議している山下。何故か松村もいる。だから仕事はいいのか。
 山本「ちょっと、だったら犯人は部員のひとりってことになるじゃない」

 その発言がきっかけで、四方堂が嫉妬のために八木のスパイクを隠したのではないかと言い出す生徒が出て、部員たちは四方堂派、八木派にわかれて紛糾し、遂には大乱闘がおっぱじまる。
 隅で「もうやめよー」と叫んでいる山本さん。
 やがて、乱闘の中で、例の千羽鶴が踏みにじられるのを見て思わず叫ぶ。
 山本「あっ、鶴が!」
 踏まれた千羽鶴を抱いて泣きべそをかくふたり。
 それを見た元祖狂犬・松村が、おもむろに立ち上がり、椅子でガンガンテーブルを叩きながら、
 松村「てめえらいい加減にしろーっ!」
 と、あまりドスの利いてない怒声を上げる。

 ここで、誰も言うことを聞かずに乱闘が続いたら松村の面目丸潰れで面白いのだが、シナリオにそんなことは書いてないので、みんな一旦落ち着く。
 松村は自分たちの頃はお前らより弱かったけど、こんな醜い争いはしなかったと訴える。横で泣いている山本さんが可愛いのじゃい。

 ……しかし、松村はだいぶ以前のOBではなく、ついこのあいだまで彼らと一緒にプレーしていた人なので、この言い草はよく考えたら変である。それに、松村、四方堂たちがいたときに、他の部員にあいつバカだと陰口を言われて大暴れしてラグビー部をやめてなかったか? うーむ、説得力がないんだよなぁ。
 「だから俺はくどくど言ったんだ、チームワーク、チームワークだって」と、熱弁を振るう松村の背後で、
 山下真司も「お前が言ってもなぁ……」と言うような顔をしている。(註・してません)
 引き続き泣きじゃくっているふたり。乱れた髪がちょっと色っぽい山本さん。

 その後も、四方堂たち3年と、八木たち下級生の亀裂は深まる一方。これではチームが空中分解しかねないと山下は深刻に悩む。

 そんなある日、
 部室に入ってきた四方堂は、テーブルに置いてある八木のスパイクを見付けて、何気なく手に取る。
 と、少し遅れて山下たちが入ってきて、彼がそれを持っているのを見てしまう。
 ドラマでよくあるパターンですね。
 四方堂「う、あ、違います、ほんとぜんぜん、僕じゃないです」
 と、目を泳がせながら必死に否定するが、どう見ても犯人なので、みんなから「見損なったぞ」「この泥棒」「ケツアゴ!」などと好き勝手言われる。(一部、管理人の妄想です)
 四方堂、人生最大のピンチだったが、そこで例の三人組が入ってきて、自分たちがスパイクを盗んだのだと白状して、ぎりぎりで救われる。
 彼女たちは、坂上亜樹に渡した色紙を、彼女たちが忙しさに取り紛れて亜樹の太い足で踏まれてしまったことを恨み、
 二人がバスから離れた隙に、彼女たちを困らせようと八木のスパイクを盗んでいたのだった。


 つまり、坂上亜樹の足がこの騒動の原因だったのだ。
 三人は泣いて謝るが、山下は「ごめんで済んだら警察は要らないんだよ」と薄笑いを浮かべ、彼女たちを(以下自主規制)……じゃなくて、
 「俺たちが悪い」「いや俺が」「あたいたちが」「僕が」「いや弊社が」などと、みんなで謝罪合戦を繰り広げる。
 で、今までのことは水に流して握手する二人。爽やかですねえ。
 そこへ、呼んでないのに松村がずかずかと入ってくる。
 「心配で千葉から駆けつけてみりゃ、お前ら謝りゴッコかよ。(中略)けどよ、今度のごたごたの責任は誰かにあるに違いねえんだ。先生は誰だと思う?」
 と、余計なことを言い出す。だから、お前仕事はいいのか。と言うか、もうクビになってんじゃねえのか。
 山下真司「それは…………お前だ!」

 じゃなくて、

 山下「それは俺だ。俺は普段からチームワークチームワークって(以下略)」と言う、いつもの内容がありそうであまりない説教で、話を丸くおさめるのだった。
 で、決勝で川浜は相模に勝ち、優勝。あっさりしてるな。

 スタンドから、複雑な気持ちで観戦していた相模の元監督・勝又に声をかける。
 山下「勝又さんが監督だったらウチが負けていたかもしれませんよ」
 勝又「でしょうね」(言ってません)

 なお勝又さんは、この後、青森に帰ってリンゴを作るそうです。
 そして意気揚々と学校に帰ってくるラグビー部。生徒たちの出迎えを受けて。
 暇な社会人三人の出迎えも受けて。

 山下は、千羽鶴を掲げて、応援してくれた人たちに一礼するのだった。

 あー、長い。





 第25話「微笑む女神」(1985年3月30日)

 あとはもう全国大会で優勝するだけなのだが、まだ2話もあるので、シナリオライターはあの手この手と策略を仕掛けてくる。油断するな!
 総仕上げとも言うべき練習を見物しているOBたち。相変わらず暇だの。
 なお、森田(左)の着てるセーターの柄、「ハハハハハハハ」と笑ってるように見えてしょうがない。
 練習中、ひとりの部員が肩を脱臼したのを見て慌てて駆け寄る二人。
 亜樹が腕をつかんであっさりと肩を嵌めてしまう。手馴れたものだが、いままでそんなシーン一度もなかったぞ。
 坂上「あたいたちもうまくなったもんね、将来整形外科のお医者さんになるかな」
 山本「何、暢気なこと言ってんのよ、もし試合の最中に外れたら、どうすんのさ?」

 ……また嵌めればいいんじゃないの?

 ちなみにここでは、山本さん風邪を引いたのか、若干鼻声である。


 山下真司は、かつての恩師に会いにどこかの漁村へ来ている。
 彼の言葉は、今までにも回想シーンとして何度も使われてきた。
 「いいか、愛とは相手を信じ、待ち、許してやること」

 ちなみに眉毛や髪の色が全然違うが、どっちかは染めてるんだろう。
 山下真司は適当に励まされて帰ってくる。このシーンは別に要らないと思うけどね。

 この後、彼は部員たちをお寺に連れて行き、みんなで一緒にうちわ太鼓を叩いて、そのリズムをあわせ、チームワークをより確かなものにしようとする。しかし、ここまで来るとさすがにちょっとやりすぎの感じ。そんなにまでして勝ちたいのか?
 何故か仲間に入れてもらえず、お堂の外で待っているふたり。
 山本「あれ、太鼓の音、ひとつになっちゃったね」
 坂上「みんな居眠りして先生ひとりで叩いてるんじゃない?」
 気になった二人はそっと戸を開けて覗いてみる。
 ふたりが見たものは……!



 うーん、特に何も思いつかないのでほんとのことを書くと、彼らは一心同体となって、まるでひとりで叩いているようにぴったりと息を合わせて太鼓を叩いていたのだった。それとチームワークと何の関係があるのか、などと突っ込まないように。

 大会を間近に控えたある日、学校の近くで火事が起きる。山下は、とあるクリーニング店の方角なのを見て慌てて駆けつける。何故なら、部のユニフォームを洗濯に出してあったからだ。
 なお、そこで消火活動に当たっているのが、初期の不良部員(演・鈴木秀一)だった。

 そんな偶然、ねえよ。

 で、試合直前と言うのに、ユニフォームが全部焼けちゃう。あらあら。
 山本「だからやっぱりあたしたちが洗えば良かったのよ」
 坂上「折角の全国大会だから、たまにはクリーニングに出した方がいいって……無理して部費のやりくりまでしたのに」
 責任を感じて泣くふたり。
 何故かそこにいるふたり。暇なんか。
 火を出したクリーニング屋のオヤジが土下座して謝るが、部員たちの怒りは収まらない。

 宮田州「申し訳ないで済むとおもっとんのかーっ!」

 お前部員じゃないだろ。
 それに、以前は部室をムチャクチャに破壊したりしてたお前が言うな。

 森田は、このユニフォームのデザインは亡きイソップが作ったものだと山下に訴える。
 イソップの名を聞いて、厳粛な気持ちになる部員たち。彼らはイソップとは面識はないが、その存在は知っているのだ。中学時代に交流のあった山本さんたちも悲しそうな顔になる。

 で、ここでまだ芥川さんのナレーションと共に、イソップの過去のフィルムが使いまわされる。
 店主(めんどくせえ客だなぁ……)(註・絶対、思ってません)


 とにかく、今日明日にも出発するのでユニフォームがないとまずい。と、山下が、急に何か思いついて部室へ走って行く。
 彼がロッカーから取り出したのは、彼が赴任した時に使っていた古いユニフォームだった。
 山本「まかしといて、あたしたちで洗うから。明子!
 坂上「よしっ、やったろうじゃないの!」
 早速、洗濯板で洗う山本さんたち。
 柳先生(松井きみ江)も、久しぶりの出番なので張り切って繕う。
 伊藤かずえもどこからか湧いてきて、
 「やってるわね、どれあたしも、さ、代わって!」
 と、有無を言わせぬ調子で山本さんを押しのけて洗い始める。
 また、「こんな時加代さんが生きていたらきっとどこからでも駆けつけてきたと思うわ」と、言わずもがなのことを言う。
 今は亡き先輩マネのことを思い出し、しゅんとなるふたり。いちいち回想シーンを入れるんじゃねえ。
 こうして、彼らの働きでユニフォームが綺麗に揃う。
 三人手を組んで並ぶの図。こうして見ると、やっぱり岡田奈々さんは背が高い。

 忙しいはずなのに、わざわざイソップの墓に来て、彼のデザインしたユニフォームを着て試合に出れないことを詫びる山下だったが、そんなのは大会が終わってからにしろ。さすがに、現実問題としてこのシーンは変だ。ま、墓はそんなに遠くにはないんだろうけど。
 さて、彼らはいよいよ花園へ新幹線に乗ってやってきて、開会式に出る。
 試合前に、仕上げの練習をする。見事なトライを見て喜ぶふたり。

 チームは山下が何も言うことはないほど成長していた。

 で、順調に勝ち上がるが、準々決勝で苦戦し、キャプテン四方堂が怪我をしてしまう。

 ところで管理人、ラグビーそのものには興味がないので試合シーンはろくに見ていないのだが、ラグビーって何が面白いんだろう? こういうレビュー書いてる人間が言うべきことじゃないけどね。

 さて決勝戦の前夜、宿に関係者がぞろぞろとやってきて、激励する。
 ここにも顔を出す森田と伊藤かずえのカップル。こうしょっちゅう出てくると、ありがたみがないよね。
 四方堂は別室で、マネの治療を受けていた。なんかセクシーなポーズだ。
 山本「氷持って来たよー」
 なお、ここで、山本さんが少し勢いよくしゃがんだため、髪がふわっと浮く感じになるのを、マニアは見逃してはいけない。
 四方堂「すまん、迷惑かけて」
 山本「何言ってんのよ、これがあたしたちの(無給の)仕事なんだから」

 山本さんのこちらを向いたお尻が可愛いが、そう言えば(設定上は)彼らは同学年なんだよね。実際は、四方堂は既にこの時22歳。山本さんより6つも上になるのだ。
 関係ないけど、山下真司が全日本の監督と電話で話すシーンがある。演じるのは近藤洋介。
 試合当日には、松村たちOBも花園へ観戦にやってくる。
 松村はチームメイトのOBが駅で帰りの切符を買っているところへ現れ、その切符を毟り取って引き裂いてしまう。
 松村「今夜は旅館で先生と飲み明かすんだ、こんなものいるか!」

 いかにもこの辺ドラマと言う感じだね。ほんとならこのチームメイトに「切符返せバカ」と言われ、悶着になるだろう。

 あと、野暮なことだけど、お前らまだ19歳だろ。まあ、松村は高1の時から堂々とビール飲んでたけどね。

 で、競技場の様子が映し出されるが、
 このレビューで最初に貼った第1話の画像がここでやっと使われる。つまり、冒頭部分に、ドラマの中の時間が漸く追いついた瞬間である。1話では、名前のテロップが出るんだけどね。
 亜樹がポケットから、岩崎良美の写真を取り出す。
 梅宮兄貴の遺影を抱えた和田アキ子もいて、その後ろに松村がやってきて声をかける。確認してないが、これも1話の映像かな。
 ただ、ここで、明らかな矛盾が生じる。

 この後、カメラが川浜のベンチを映すと、
 そこに山本さんと坂上亜樹がいるのだ。

 さきほど、ふたりはセーラー服にコートを羽織って、スタンドから観戦しようとしていた筈だが……。実際、自分なども、最初1話を見たとき、花園ではマネージャーはベンチに入れないのかと思ったくらいだ。ま、1話の撮影の段階では、ふたりは何故かベンチにはいない設定だったのだろう。

 だから、彼女たちに関しては無理に1話の映像を使わないほうが良かったのかもしれない。
 選手たちがグラウンドに整列するが、このOPでも毎回使われている映像は、モデルになった高校の実際の決勝戦の記録映像だと言うのは、ファンにとっては周知の事実である。

 そして、遂に試合開始のホイッスルが鳴る……。
 なお、今回は最後にこういう画面がわざわざ表示される。





 第26話「花園よ永遠なれ」(1985年4月6日)

 いよいよ最終回である。
 ただ、最初から口を酸っぱくして「全国大会優勝を成し遂げた」とOPで明言されているので、結果が最初から見えているのがいまひとつ盛り上がらない要因になっている。

 今回は城南との決勝戦の様子がほとんどを占めるが、それだけでは単調になってチャンネルを変えられると思ったスタッフによって、適宜、応援の様子、各キャラのマル秘エピソード、過去のハイライトシーンなどが挿入される。
 ドラマでは、実際の花園競技場の映像なども使われるが、実際の試合は、明らかに別のところで行われているのでちょっと興醒めするが、これはまあしょうがない。
 チャンスに「やったーっ」と叫ぶ山本さん。
 和田アキ子たちも観戦中。無論、ここは、1話とは別に撮ってるんだろう。服装は同じだが、髪型とかは微妙に違う。
 コーチのマーク・ジョンソンもベンチに来ている。そんなのはどうでもよくて、風のせいで山本・坂上のふたりとも「ゲゲゲの鬼太郎みたいな髪形になっているのに注目。」
 ところで、この試合の解説を、何故か相模の前監督、勝又がしている。あんた、青森にリンゴ作りに帰ったんじゃないの?
 かつてのチームメイトの、えー、名前忘れたけど、眼鏡君としておこう、彼と並んで観戦している松村のそばに立った男が、スキットルをスッと差し出す。
 松村「あんた!」
 そう、鶴見である。管理人もすっかり忘れていた。
 鶴見「飲みなよ」
 松村は口にするが、むせてしまう。
 松村「げほっ、これは」
 鶴見「何だよ、ブランディの味もわかんねえのかよ」
 と、さりげなくスキットルを取って、そのまま口にする。「間接キスだぜーっ」とか思いながら。(註・思ってません)

 松村もそれをまた口にするので、ダブル間接キス成立である。やかましいわ。

 なお、左の眼鏡君は、鶴見とは一切面識がないので言葉も交わさず、彼の方を見ようともしない。怖かったのかもしれない。
 松村は、そっとポケットからイソップの写真を取り出して、試合の様子を見せるようにする。いつもそんなもん持ち歩いているのだろうか、この男は。
 坂上も、「山崎先輩、見てください」と、
 岩崎良美の写真を立てる。
 芸の細かいことに、彼女の家族が引っ越し先でテレビ観戦している様子も映される。テレビの上に、彼女の遺影が飾られている。遺影だらけだな。
 それと、イソップの父親の北村聡一郎も、息子の墓前に立ち、でかいラジカセで試合の中継を聞かせている。これなんかは、いかにもありそうなことで説得力があるんだけどね。そこへ、三浦浩一もポケットラジオを持ってやってくる。
 ふたりは一緒に試合の中継を聞く。寒そうだな。
 試合中、怪我をした内田の治療をするふたり。
 山本「まあ、また腫れたみたい」
 坂上二郎の実の娘が、坂上二郎の役の上での息子をケアしている図。
 内田「そんなにひでえつらか」
 坂上「だいじょぶだいじょぶ、かえっていい男になったわよ」
 リサリサに顔を拭かれて嬉しいか内田。
 坂上亜樹の軽口に、その額を軽く突いて、
 内田「言ってくれるぜ、こいつ!」

 タメ口をきいているのがなんとなく違和感なのだが、彼が坂上の次男で、山本さんたちよりだいぶ後になって目立つようになったため、彼のほうが年下のような気がするのだろう。劇中では、彼らは同じ学年なのだ。

 ハーフタイムで、四方堂は山下真司になるべく喋らせまいとする。この期に及んであれこれ言われるようではチームとしてダメだと言うことなのだが、なんか、彼の発言を無理矢理封じているような気もする。

 山下「バックスはここ一発の時には」
 全員「分かってます!」

 残念なお知らせですが、山下真司は今なお、ラグビーのルールがよく分かってないそうです(DVDの特典映像より)。

 後半が始まる。初期の川浜の不良で、今は消防士のひと(右)も、テレビで観戦しているが、ここでわざとらしく火災発生のベルが鳴るが、試合に夢中の彼らは動こうとせず、クビになる。(註・ウソです)
 さて、試合中、山本さんが懸念していたように、脱臼マニアの栗原が案の定、肩を脱臼する。
 その場でふたりによって治すことになるのだが、こちらを向いた山本さんのお尻が可愛いのです。
 あっさりと肩は治るが、このタイミングで、栗原についてひとくさり語られる。
 彼は元々秀才で、勉強ばっかりじゃイヤなのでラグビー部に入ってきた異色の選手なのだった。そう言えば、そんな人がいたなぁ。
 で、ここで、とってつけたように「栗原物語」がスタート。実際、とってつけてるんだけどね。

 体の故障で部を辞めると言い出す栗原。
 坂上「やめる? 冗談じゃないわよ、そんなの契約違反じゃない。ラグビーやりながら首席で卒業するのがあんたの義務でしょう」
 テーブルをどたどた回って、
 山本「栗原くん、体のことだったら、あたしたち一生懸命面倒見るからさ、頑張ってラグビー続けてよ」
 栗原「杉本!」
 山本「だって、あんたにラグビーやめられちゃったらやっぱりスポーツと勉強は両立できないんだって、みんなに言われちゃうよ」
 坂上「そうよ、あんた、あたいたちぼんくらの希望の星なんだよ」
 と言うのだが、栗原は別にぼんくらじゃないと思うが……。入学時からずーっとトップの成績と言う秀才なんだけどね。
 で、女の子に煽てられて、あっさりとラグビーを続けると宣言する栗原。
 ふたりは、「やったーっ」と手をつないで喜ぶが、なんか栗原が無視されているようでかわいそうな図だ。ここは、栗原くんも輪に加えてあげないと。
 ちなみに、山本さん、ここでも風邪気味なのか、声がかすれている。

 「栗原物語」完

 この辺で風向きが変わり、グラウンドキーパー主任のおじいちゃんが登場して、競技場の近くのアドバルーンがキックの邪魔にならないかと心配するのだが、彼はその日、初孫が生まれそうでその名前をあれこれ考えていると言うエピソードがある。だからてっきり、最後に、試合で活躍した選手か、山下の名前を付けるのかと思ったが、特にそう言うこともなくて、拍子抜けした。


 試合は先制された川浜が苦戦するが、終盤、逆転する。その瞬間の山本さんの様子をどーぞ。
 そして試合はそのまま川浜の勝利でノーサイドとなる。
 優勝です!

 遂に訪れた歓喜の瞬間、山本さんは亜樹と抱き合い、
 森田はどさくさ紛れに伊藤かずえと抱き合い(恋人同士なんだから当然だけど)、
 松村はどさくさ紛れに眼鏡君と抱き合っていた。
 スタンドで涙ぐむ岡田奈々さんが綺麗なので特に意味もなく貼っておく。

 こうして、遂に全国優勝と言う偉業を成し遂げたのだった。わーい。
 泣きべそかきながらインタビューに答える山下真司。
 山下真司「思いっきり泣かせてください!」

 いつも全力で泣いてるだろうが。
 そして選手たちに胴上げされる。
 胴上げの外で、どさくさ紛れに山本・坂上を抱き締めるマーク・ジョンソンでした。
 なお、この、胴上げ山下の背後にチラッと見える腕が、山本理沙さんのこのドラマにおける最終カットになります。最後に一発、アップが欲しかったところだ。
 熱狂の後、さっきのグラウンドキーパーの主任のところへ、孫が生まれたと言う電話がかかる。てっきりここで、山下真司の役名「賢治」と命名するのかと思ったが、「今夜家でじっくり考える」と答えるのだった。どうもよく分からない。
 で、残った主任がグラウンドを見ると、山下がひとりで立っている。スタンドには岡田奈々と間下このみも残っている。
 「また新たな戦いが始まる」と言うナレーション。
 主任のスイッチ操作で、得点ボードが裏返って行き、まっさらになる。
 これがドラマの最終カットになる。なかなかセンスあるよね。

 以上、「スクール☆ウォーズ」全26話でした。

 なお、DVD9には、25話と26話の他に、特典映像として、13話と14話の間に放送された総集編(1話からイソップの死まで)および、座談会が収録されている。収録されたのは2000年代前半だったと思うが。
 MCは、松村邦洋で、ヘタクソな本職のアナウンサーなどよりよっぽど良い。彼はドラマのファンでもあり、名場面をモノマネを交えて再現したりもする。
 参加者は、山下真司、伊藤かずえ、松村雄基の三人。みんな老けないよね。

 管理人的には、無論、山本理沙さんにも参加して欲しいところだが、無理と言うもの。

 トークはなおざりなものではなく、40分近くもある中身の濃いもの。色んな裏話が聞けて、かなり貴重なコンテンツとなっている。もっとも、山下真司はドラマとは違ってかなりいい加減なやつだということが判明する。

 さて、まとめて振り返ると、やっぱり面白いドラマだし、予想以上に山本理沙の見せ場も多く満足の内容。ただ、本当に楽しめるのはイソップの死までで、それ以降はやや精彩を欠く。死人続出の演出も気になる。
 それと、自分たちのことばっかりで、相手チームのことがほとんど描かれていないのも、気になるといえば気になる。せめて最後の相手の城南については、もう少しキャラの造型をして欲しかったところだ。あっちにも美人マネージャーがいたりすると、二倍嬉しい。



 おしまい。