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細川明編 仮面ライダー
(スカイライダー)



  「スカイライダー」
      第50話「君もアリコマンド少年隊に入隊せよ!?」
(1980年9月12日放送)

 「スカイライダー」は、1979〜80年に放送された特撮ドラマ。正確には「仮面ライダー」と言うタイトルなのだが、初代「仮面ライダー」と紛らわしいため、普通は「スカイライダー」と称される。名前の由来は、空を飛ぶ「セーリングジャンプ」と言う能力から。主人公である大学生・筑波洋が、ひょんなことから改造人間にされ、悪の組織ネオ・ショッカーと戦う。

 作品については、管理人の楽天ブログで現在も各話レビューをしているのでそちらを参照してください。

 ここでは、第50話についてだけ取り上げる。

 何故なら、森口君役の細川明氏が、メインゲストとして出演しているからだ。当時は無論、東俳のホープではなく、児童劇団みたいなところに所属していたのだろうが。
 最初は顔を見ても気付かなかったが、クレジットにある「細川明」と言う見覚えのある名前に気付き、言われて見れば面影があるなぁと感心した次第である。

 まず予告編から。
  
 「とおっ!」「ふんっ!」と、今回の舞台となっている池のほとりで、戦闘員たちをばったばったと薙ぎ倒す筑波洋こと、村上弘明さん。
 予告編では、例外もあるが、このように村上氏が視聴者に向かって呼びかけ、その後、中江真司による予告ナレーションが入るようになっている。

 洋「よっ! みんな、危険なキックはやめて、元気いっぱい行こうぜ! 次週はこれだ!」

 シリーズ後半になると、こういう注意めいたことを村上氏が子供に対し言うことが多くなる。実際、ライダーキックの真似をする子供たちが多かったのだろう。

 もっとも、その前に思いっきり村上氏自身が戦闘員を蹴り上げているので、説得力に欠ける。お前が言うな、と。

 本編。

 教室でタガメの観察をしていると、いきなりそれが巨大化して、怪人タガメラスとなり、教師の血を吸い、見込みのある生徒だけを選んでさらって行く。彼は、適性のある少年を誘拐し、アリコマンド少年隊を組織しようと企んでいるのだ。アリコマンドと言うのは、上の画像にもあるように、黒ずくめの下っ端戦闘員の名称である。
 さて、ドラマはマサオとサダオと言う少年たちが、お菓子を持ち寄って屋外のテーブルで食べようとしているところから始まる。

 サダオ「はー疲れた、さあ食べようぜ」
 マサオ「うん」
 サダオ「俺、ポテトチップ持って来た」
 マサオ「俺アイス持ってきたから、さぁ食おうぜ」
 サダオ「アイスから食おうか、うわぁ美味しそう」
 などとやっていると、図体の大きな子供が割り込んでくる。いじめっ子である。

 いじめっ子「よーよー」
 サダオ「あ」
 いじめっ子「うまそうなの持ってんなぁ、寄越せっ」
 二人「イヤだよ〜」
 いじめっ子「うるさいっ俺に逆らう気か」
 いじめっ子は、お菓子を独り占めしてしまう。
 サダオが「ひとつくらいくれよ」と、おずおず手を伸ばすが、「だめっ、目障りだからあっちいけよ」と理不尽な仕打ちを受ける。
 サダオ「先生に言いつけてやろうか?」
 マサオ「そんなことすると、余計いじめられるよー」

 二人はしょうがないので、池へ釣りに行くことにする。
 この右側のサダオと言う少年こそ、細川明氏なのだ。……と、ほぼ確信を持っているのだが、左側のマサオも、ちょっと細川氏に似ているので、判断に迷うのだが、まあ、右だろうな、どう見ても。
 数年後のお姿。なんでわざわざこんな画像を選ぶの?

 当時は、10才くらいか? 「反逆同盟」は、このほぼ6年後に始まっているから、森口君を演じていたときは、16才くらいになる計算だ。

 二人が立ち去った直後、既に結成されていたアリコマンド少年隊の一団が現れて、近辺の子供たちをさらっていく。ただし、いじめっ子は「こんな鈍感なのは要らん」と、殴られるだけで助かる。
 で、二人は何故か釣りに行く前に、洋やその仲間たちがいつもいるブランカと言う喫茶店へ立ち寄り、谷マスター(塚本信夫)から弁当などを渡されていた。日頃から、親しく出入りしているのだろう。

 ちなみに洋が仮面ライダーであることは、この谷しか知らないのだ。

 谷「ほらーっ、お弁当のサンドイッチだ。それから果物、ポットにはミルクコーヒーを入れておいたからな」
 サダオ「じゃあ、行こうか」
 マサオ「うん」
 谷「よし、いいかたくさん釣って来るんだぞ」
 二人「はーい」

 二人の前にはオレンジジュースも置かれている。すべておごりだろう。かつては、従業員にコーヒー一杯奢るのさえ渋っていた谷だが、ここでは妙に気前がいい。二人がいじめっ子にお菓子を取られたと話し、同情した可能性もある。

 なお、この場面でかかっている曲はジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」である。この作品では、当時のヒット曲がバックに流れることがしばしば見られる。百恵さんの「ロックンロール・ウィドウ」、チューリップの「虹とスニーカーの頃」、ピンク・レディの「DO YOUR BEST」など。
 二人が行ったあと、厨房担当の沼さんが口を開く。
 沼「あの子たちさ、両親が忙しくて日曜日でも遊んで貰えないんだってさ」
 アキ「かわいそうねえ」
 谷「ああ、そうだよ。商売によっちゃあ、日曜日も休めないからな」
 二人は、そこからあまり遠くないところにあるのだろう、柳の木も涼しげな、池の土手で釣り糸を垂らしていた。
 サダオ「あのいじめっ子、なんとかしてやっつけてやりたいなぁ」
 マサオ「でも、あいつ強いもん、かないっこないよ〜」
 サダオ「なんとかして、強くなりたいなぁ!」
 7年後、少年は、安岡力也の暴力から、ジェリー藤尾の娘を守るほどに強くなっていました。

 ま、この後、力也にボコボコにされるんだけど。
 直後、マサオの釣竿に魚信があったが、釣り針には誰も呼んでないのに怪人タガメラスがかかっていた。

 迷惑なものが釣れてしまい、逃げ出す二人。

 怪人はマサオの体を抱えて、「いただきっ」と、再び池の中へ潜ってしまう。
 情けなくも、サダオは「たっ助けてくれ〜誰か〜」と逃げ去ってしまう。
 さて、ブランカに洋がやってくると、ちょうど、サダオが事件について谷に話しているところだった。ここでも、ユミちゃんがサダオにジュースを出している。

 谷「ネオ・ショッカーの怪人が出たらしい」
 ユミ「釣りに行って、サダオ君の友達がさらわれたんだって」

 今回から「聖子ちゃんカット」にイメチェンしたユミちゃん。演じるのは巽かおりさん。管理人一押しのライダーガールである。
 ナオコ「ねえ、怪人がほんとに出たんだろうか?」
 アキ「行って見る?」
 ナオコ「うん、サンドイッチもったいないもんねえ〜」

 こちらの二人もライダーガールなのだが、ユミちゃんは初期ライダーガールのひとりだったが途中で一時降板し、それと入れ替わりに加入したのがこのナオコとアキなのだ。だが、中盤になって、何故かまたユミちゃんだけ番組に復帰したため、ライダーガールと言っても、ユミちゃんとこの二人はちょっと疎遠な感じがする。

 また、このナオコとアキはアルバイト募集で来た時も、二人で一人前の給料でいいなどと言っていたくらいなので、仕事に対する姿勢はいい加減で、ちょいちょい仕事をサボることが多い。逆に、ユミちゃんは沼さんと一緒にカウンターの向こうで働いている姿が目立つ。
 優しい洋は、バイクでサダオを家まで送り届ける。

 サダオ「どうもありがとう」
 洋「ああ、なんかあったら知らせるんだ。マサオ君は僕が助ける」
 サダオの家は美容院で、母親も仕事の真っ最中。

 母「ネオ・ショッカーの怪人? まさか、漫画の読み過ぎよ」
 サダオ「嘘じゃないったらぁ……本当に怪人が出てきてマサオ君をつれて行っちゃったんだ」
 母「ママ忙しいのよ。あとでゆっくり聞くわ。お部屋にケーキがあるから、それ食べておとなしく遊んでてね」
 まともに話を聞いてくれない母親に対し、サダオの怒りが爆発する。

 サダオ「ケーキなんかいらねえや! 忙しい忙しいって、ちっとも僕のことかまってくれないんだから、ママなんか嫌いだ! 大人はみんな嫌いだ!
 6年後、黒鳥学園の教育方針に「反逆」したため、拷問を受けるハメになる。素地があったんだね。
 その頃、ナオコたちが気にしていたサンドイッチは、既に食われていた。
 彼は、矢田勘次(住所不定・無職)、手製のスーツをまとって「がんがんじい」と言うスーパーヒーローを気取り、ちょいちょい洋たちの前に現れる、気の毒な人であった。中盤から、ほとんど何の説明もなく登場する。

 矢田「うん、こらなかなかいけるでえ、しかしこれ、誰が捨てていきよったんやろなほんまに……ネオ・ショッカーと、激しい戦いの毎日やが、たまにはこうしてのんびり釣りすんのも、なかなかええもんやな」

 彼が英気を養っていると、ナオコの「ドロボー!」と言う声が飛んでくる。
 アキ「がんがんじい!」
 矢田「やっ、こんにちは、泥棒ってわたいのことですかいな」
 ナオコ「そうよー、人のお弁当黙って食べたら泥棒でしょー」
 矢田「そうかてでんな、ここに誰もいてへんさかいに、てっきり捨ててあるもんやと……」
 アキ「まあー、あなたって捨ててあるもの拾って食べてるのぉ?」

 汚物でも見るように軽蔑の眼差しを注ぐナオコたち。

 これだけ見ると、普段からこういうやりとりがあるんだろうなぁと思いがちだが、実は、矢田が素顔を出して彼らと話すのはこれが初めてなのである。矢田は、普段は着ぐるみの頭(画面左下に転がっている)をつけて彼らと接していて、素顔を明かさないようにしているのだが、ここではあたかも以前からその正体を知られていたような感じで会話している。この時点では、彼の素顔を知っているのは洋だけの筈なのだが……。

 もっとも、体はがんがんじいのままなので、初めて見ても分かると言えば分かるんだけどね。
 などとやっていると、今度は矢田の釣竿に、タガメラスがかかる。彼はどうやらいつもそうやって、釣り人を襲っているらしい。
 しかし、ここでは、わざわざ彼らを襲う意味はあまりなさそうである。彼の使命は子供たちを狩り集めることにあるんだから。

 ま、女の子だったので、とりあえずさらうことにしたのだろう。矢田はがんがんじいになって戦うが、すぐに倒され、怪人はナオコとアキを拉致し、地下の秘密基地へ連れて行く。

 少し遅れて池に来た洋は、がんがんじいから二人がさらわれたことを聞かされる。

 二人は檻に入れられ、怪人に「お前らは改造して、俺様の召使にしてやるわさ」と、結構えげつないことを宣告される。
 そこへいきなり大幹部の魔神提督が現れる。
 魔神「タガメラス、もっと子供たちを連れて来い。アリコマンド少年隊を増やすのだ」
 怪人「ははーっ」
 魔神「はっはっははは、筑波洋め今に驚くぞ〜」

 背後の、ナオコの視線が冷たい。
 ま、いい年して、こんなメイクしてりゃそんな目で見られてもしょうがない。

 ちなみに彼らは、洋の仲間たちの前では、決して「洋=スカイライダー」だと分かるような物言いをしないのである。まあ、そう言う機会は滅多にないけどね。
  
 その後、サダオはひとりでローラースケートをやっていたが、またまたいじめっ子がぬっと現れ、今度はローラースケートを取ろうとする。
 だが、植え込みの陰から、怪人に誘拐されていたマサオが現れ、黒い戦闘員姿に変身して、いじめっ子をボコボコにする。
 いじめっ子は逃げ出すが、マサオは追いかけて、他の少年戦闘員たちと一緒にフクロ叩きにする。
 サダオは、にっくきいじめっ子が成敗されているのを見て溜飲を下げる。さらに、
 サダオ「みんなかっこいいなぁ〜僕も仲間に入りたいなぁ」
 と、素朴な溜息を漏らしていると、
 怪人「失礼します」
 サダオ「あっさっきの怪人」
 怪人「そうタガメラスです、ところでお前が望むなら、アリコマンド少年隊員にしてやるのだが……」
 サダオ「なりたい。強くなって、僕をいじめた奴や、大人たちに復讐してやるんだ!」

 自ら志願したサダオ、他の少年戦闘員たちと基地へ行こうとするが、洋がバイクで駆け付けて連れ戻そうとする。
 だが、アリコマンド少年隊が攻撃してくる。相手が子供なので、洋も迂闊に手が出せない。

 子供たちから逃げ回っているうちに、サダオを連れ去られてしまう。

 その後も、怪人と少年戦闘員による子供狩りが続けられる。
   
 地下の戦闘員養成所では、子供たちは厳しい適性テストを受けていた。
 ま、中には明らかに大人だろうと言う少年が、すいすいとローブを昇っていたりしているが。

 ナオコ「ちょっと子供たちに危ないことさせないでよ」
 檻の中から見ていたナオコが近くの戦闘員に注意するが、
 戦闘員「ええい、黙れ!」
 と、怒られる。そりゃそうだ。

 ちなみにその戦闘員の声は、大野剣友会の河原崎洋夫さんである。「スーパー1」の鬼火司令をやってた人。

 一通りの訓練後、合格したものは晴れて戦闘員になるのだが、不合格者はその場でタガメラスに血を吸われて化石と言うか、ミイラのような肌になってしまう。結構シビアである。彼らがそのまま死んだのかどうかは不明だが。
 洋とがんがんじいは、手分けしてアジトを探していたが、がんがんじいが偶然それらしい扉を見付ける。
 洋「奴らのアジトに違いない。がんがんじい、お前ここで待ってろ」
 だが、既にサダオたちはアリコマンドに改造されようとしていた。と言っても、檻に入れて、上から変な光線を浴びせるだけのインスタント手術なので、手術と言うよりは催眠術に近いのかもしれない。

 サダオ「ようし、これで僕も、アリコマンド少年隊になれるぞ」
 と、やや棒読みでひとり決意を述べる。

 怪人「いいーっ、いい覚悟だ」
 と、怪人にも誉められる。良かったね。

 手術後、魔神提督は(何か用事があるのか)その場を離れる。怪人は、サダオを含む三人に剣を渡し、ナオコとアキを刺し殺させようとする。……さっきは、召使にするとか言ってたのに。

 命じられるまま、サダオたちは二人を殺そうとするが、そこへ洋が飛び込んできて阻止する。
 洋は池の中へ引きずり込まれて苦戦するが、何とか変身して、そのまま地上へ出る。ナオコたちはがんがんじいが助け出した。
 あとは、怪人を倒すだけなので特に書くことはない。

 アリコマンド少年隊に対しては、空中で何度もジャンプして、彼らを疲れさせると言うシンプルな作戦が功を奏し、無効化させることが出来た。で、安易な話なのだが、怪人をぶっ殺すと、何故か彼らも元の子供たちに戻ってしまう。
  
 戦い後、洋が珍しくがっちり説教する。
 まず、サダオに対して、
 洋「サダオ君、良く分かったろう。あいつらは地球の敵、人類の敵なんだ。あんな奴らの力を借りて強くなってもなんにもならない。いや、それどころか、自分も人も不幸にするだけだ!」

 サダオ「うん!」

 そう言う洋自身、ネオ・ショッカーに改造されて強くなったんだけどね!
 (厳密には、最初の理解者・志度博士によってネオ・ショッカーの施設で改造されたんだけど)

 また、他の子供たちを見渡しつつ、
 洋「みんな聞いてくれ。君たちはネオ・ショッカーの物凄い訓練にも立派に耐えることが出来たじゃないか。その根性、正しい方へ向かえば、強い、立派な人間になれる。分かったな」
 と、励ます。

 ただ、その台詞と共に映し出される子供たちと言うのがどれもこれもぬぼーっとした感じで、いまひとつ説得力に欠ける。
 また、子供たちに混じってがんがんじいが微かに頷いているのも笑える。お前はさっさと正業に就け!

 それからまたサダオに対し、「サダオ君のママはほんとうに仕事で忙しいんだ。君ももう大きいんだから、構ってもらえなくても寂しがるんじゃない! いいな?」と諭す。
 サダオ「分かったよ、もう大丈夫。いじめっ子だって怖くないさ」

 どっからその自信が来たのか、知りたいものだ。
  
 最後に、洋、「さあみんな、明日に向かって大きく叫ぶんだ!」と、テキトーな檄を飛ばす。

 洋「エイエイ、オー!

 ここで子供たちが無反応だったらとても気まずいのだが、無論、それに和して「エイエイオー!」と拳を突き上げる子供たちであった。

 ちなみに細川氏、この次の51話でも、エキストラの少年として顔を出している。マサオ役の子役も。
 右から2番目が細川氏。

 そう言えば、51話も、子供たちを煽動して洋を襲わせようという似たような作戦だったな。

 まあ、自分が気付いていないだけで、他の回、他の特撮番組にも、細川氏が顔を出していることはありうるが、自分の気付いた限りではこの回だけである。