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仙道敦子編 早春物語
(劇場公開版)



  「早春物語」(1985年)

 赤川次郎の同名小説の映画化作品。監督は澤井信一郎、主演は原田知世。

 仙道敦子さんは撮影時は15歳か? ヒロインのクラスメイト・牧麻子役で17歳と言う設定である。
 素材は、毎度お馴染みファミリー劇場。
 空撮が印象的なオープニング。
 ファーストカットは勿論、知世さん。撮影時は17歳くらいか?
 実年齢は二つ下だが、同級生役としてその後ろにフォーカスされる仙道さん。
 手の甲に唾をつけては、自分でニオイを嗅いでいる。

 知世「汚いわねえ、よしなさいよ」
 仙道「唾ってさぁ、なんか子供の頃のニオイがすんのよねえ。やってみたら瞳も?」
 ここは、知世さんが所属している写真部の部室であろうか。

 知世「麻子、いつもこんなことして子供の頃思い出してんの?」
 仙道「フミオ(フミヨ?)がね、飽きると鼻を舐めて遊ぶの」
 知世「フミオって?」
 仙道「一月前から付き合ってるボーイフレンド、青学の三年生でね、サーファーの店で知り合ったの」
 知世「へー、でも鼻を舐めるなんて随分変わった特技の人ね」
 奥手の知世さんは、そのフミオが自分で自分の鼻を舐めるだと勘違いして感心する。
 仙道「ふふっ違うのよ」
 と、いきなり知世さんにキスをするマネをしてから、体を離し、「で、しょ〜、それからね」
 今度は真正面から知世さんの鼻の頭を舐める仕草をする。実際に舌を出している。
 つまり、そのボーイフレンドに仙道さんがそうされているということだ。10代の仙道さん、「反逆同盟」の堅物イメージとは裏腹に、こういうキャラを演じることが多い。
 知世「嘘でしょ? ほんとなの?」
 仙道「キスまでよ、それ以上は行ってない」
 知世「当たり前よ!」
 仙道「ファーストキスの時はね、ドキドキしてボーっとしてただもう感激って感じだったんだけど、最近なんか違うのよねえ。耳たぶとかまぶたなんかにキスされると、うぉって訳じゃないんだけど、なんか凄く不安になるのよねえ……どこまで行っちゃうのかなぁって……」
 知世「なんか段々離れて行っちゃうみたい、麻子」
 仙道「そんなことないわよ。うまく言えないけどさ、体が発達すると、生理が始まるでしょ? キスってさ、精神の自然の発達じゃないのかなぁ?」
 知世「生理は体のことじゃない、あたしたちの意思とは無関係よ。でもキスやセックスってあたしたちが決めるもんだモン」
 仙道「理屈っぽ過ぎるよ瞳は、とにかく、あたしは自然に入っていけたわ」

 脚本は那須真知子さんです。
 仙道「写真部のテーマ、春なの?」
 知世「そっ、移ろいやすい鎌倉の春を映すこと……」

 このファーストシーン、2分30秒くらいあるが、ワンカットで撮られている。
 次のシーンも、二人による芝居。
 海を臨むテラスから、ビーチにいるフミオを見ている仙道さん。
 仙道「どぉ?」
 知世の声「あの彼が、麻子の鼻を舐めるんだ」
 仙道「ちょっとぉ〜彼の前でそんなこと言わないでよぉ」
 知世「麻子、夢見ることない?」
 仙道「夢って? あの夢?」
 知世「そう、あの夢」
 仙道「ある! 最近前より多くなった。何か上から押さえつけられ(巻き舌気味)てるようで息苦しくなって、ああって感じて、目が覚めるんだけど、ちょっと濡れてんのよねえ。いやぁねっ」

 仙道さんに何を言わすんじゃ!
 最近思うに、仙道さんが1980年代前半に出演した映画って、大体いつもこんな風に、仙道さんに対するセクハラとしか思えない台詞、シーンがあてがわれてるような気がする。
 知世「体だけ大人になっちゃってんのかしら……あたしお母さんいないでしょう。そんな時凄くさびしいのよね」
 仙道「わかるけどぉ、しょうがないよ。17歳なんだもん。子供じゃないんだから! 瞳もさぁ、早く彼氏作って、春来たりて去りなさいよ」
 知世さんの胸を人差し指でぐりぐりする仙道さん。
 知世「私にはまだ無理だわ」

 仙道さんが出てなかったら、絶対見ないな、こんな映画。
 カメラで海岸を見ていた知世さんが、同じ学校の女子生徒が、男性教師と歩いているを見付ける。
 カメラを横から奪って、仙道「へぇーっ、あのふたり、デキてるって噂、やっぱり本当みたいね!」

 その後、知世さんの家庭の問題、知世さんが鎌倉で撮影中にエリート商社マンの林隆三と知り合うシーンなどが続く、どうでもいいのでカット。
 見るべきところは、知世さんの背中くらいだ。
 また、その男が、知世の亡くなった母親の恋人だったことが後に判明したりしなかったりするのだが、どうでもいいや。
 自転車の知世さんと、その後ろを走る林隆三の車。このショットなんか、綺麗だけどね。
 その後、再び仙道さんとのシーン。
 実際の駅で撮影されている。

 仙道「さっき電話したのよ、誰あのひと?」
 知世「継母になる人(由紀さおり)」
 仙道「お父さん、もう連れ込んでるのぉ?」
 知世「変な言い方やめてよぉ」
 知世「銀座に写真展見に行くの」
 仙道「あたしも銀座ーっ、マリオ(?)の前でフミオと待ち合わせ、デートよ!」
 知世「東京では良く会ってるの?」
 仙道「初めて。春休みになったんだから、出て来いって言われて」
 そのままプラットフォームでも撮影続行。
 仙道「写真展の後、何か予定あるの? 寂しく鎌倉帰り?」
 知世「おあいにくさま、あたしにもデートの相手くらいいるの。何よその目、信じてないわけぇ?」
 仙道「だってぇ、あんまり急だから」
 知世「男なんて急にできるものでしょ、じゃない?」
 この男と言うのは、さっきの林隆三である。

 仙道「ほんとなのっ? どういう人なの?」
 知世「(自称)商社員よ!」
 仙道「いくつ?」
 知世「42!」
 仙道「42? 危険だよ、瞳。遊ばれるだけだったらどうすんのよ!」
 話しながら電車に乗る二人。

 ここも、プラットフォームに出てからワンカットで撮影している。特にここは、電車の動きに合わせなくてはならないので撮影は大変だったろう。
 仙道さんに宣言したように、林隆三に会いに彼の会社にやってきた知世さん。高木美保が受付嬢役でちょこっと出ている。
 彼の来るのを待つ知世さん。当時の知世ファンが悶絶したシーンである。

 げっ、まだ30分しか経ってない。

 林隆三にくっついて、アダルティな雰囲気のパーティーで一曲披露する知世さん。
 その後、またまたまた仙道さんとのツーショットシーン。

 仙道「変ね、今日の瞳! もしかして中年の人となんかあったの?」
 顔を近付けて、「行くところまで行っちゃたの?」
 知世「まさかぁ、変なこと言わないでよ」
 仙道「またすぐそうやっていい子ぶる。別に変なことじゃないでしょう」
 仙道「あたしだってもうすぐフミオとそうなりそうなんだから」
 知世「うそっ、ほんと?」
 仙道「一泊旅行に誘われたの」
 知世「それで、OKしたの?」
 仙道「来るべきものが来たって感じだったしね……そりゃ悩んだけど、結局あたし、フミオ好きだしさ。誰だって一度は経験するんだから、ならフミオが良いって、そう思ったの……こういうことは自分ひとりで決めることだしね」
 仙道「もうあたしのことなんかどうでもいいけどさぁ、瞳は気を付けなくちゃね。相手中年だからやばいよ〜、下手すると真佐子みたいになっちゃうからね……二人のことが学校にばれちゃって、いま大騒ぎなのぉ、先生も転校させられるみたいだし、真佐子も両親呼ばれてね退学はまぬかれたようだけど」

 真佐子と言うのは、さきほどのクラスメイトのことである。演じるのは女優・歌手として活躍した早瀬優香子さん。

 しかし、教師の場合、転校じゃなくて転任だろう。
 真佐子「ビール下さい」
 そう告げて公衆電話の前に立つ。手前で、二人がヒソヒソ話。

 仙道「先生に電話かけてるのかしら?」
 知世「でも中谷先生子供いるんでしょう? 奥さんと別れるのかしら?」
 仙道「パカね、中年男が地位とか家族とかそんなもの捨てたりするわけないじゃない」

 真佐子「とにかくちゃんと会いに来て下さい。あたしいつまでも待ってますから」

 店内に響く大声を出す真佐子。
 その後、ビールをがぶ飲みする真佐子さん。

 知世さんは、林隆三が自分の実の父ではないかとあれこれ調べて歩く。
 母親がバイトしていたと言う喫茶店のマスターを、ブレイク寸前だった小林稔侍が演じている。

 その後、林隆三の会社の派閥争いとかそんなのがあるが、どうでも良い。この映画自体、どうでも良い(オイ!)。
 いろいろあって、林隆三のところへ押しかけ、スリップ一枚になる知世さん。当時の知世ファンが悶絶したシーンである。
 しかし、自分から来ておきながら、いざそういう場合になると怯えて逃げ回る知世さんが可愛いのである。
 当然、知世さんはセックスなんてしないのである。

 林隆三が彼女を車で送るが、途中で知世さんが暴れたため、事故ってしまう。
 病院の待合室で、林隆三が知世さんの母親とのことを話す。

 で、結局、林隆三は知世さんの実父ではなかったのだろう。よく知らんが。

 最終的に、ぶちゅっとキスをするふたり。当時の知世ファンが……もう、いいか。
 このキスシーン、かなりねちっこくて、正直気持ち悪い。
 終盤、真佐子さんは相手の教師と心中してしまう。く、暗い。

 この葬式のシーンには仙道さんは出ていないようだ。

 会社の派閥争いに敗れたかなんかして、林隆三はラスト、アメリカに行くことになる。
 空港へ見送りに来る知世さん。
 彼と別れた後、しっかり前を見て歩き出す知世さん。

 そう、この作品は、春休み中の様々な出来事を通じてひとりの少女が大人への階段を上る、その姿を描いていたのだった。

 知るかっ

 さて、仙道さんはこのまま出ないのかなと思ったが、
 最後に知世さんの出展作品の前で、ふたりが会話をしている。ただし、声だけである。

 仙道「瞳!」
 知世「なぁにぃ?」
 仙道「遂に経験しちゃった! 女になったのよ! あたし」
 知世「経験だけじゃあ、女になれないわよ」
 仙道「何よ、えらそうに」
 知世「あたし、過去を作ったもの」
 仙道「なぁに、それ?」
 知世「苦しい恋のこと、あたし、過去のある女になったのよ」

 このやりとり、必要かなぁ?
 ただ写真を写すだけのほうがスッキリしてたと思うが。


 とにかく、やっと終わった。(退屈で)死ぬかと思った。
 そしてエンドクレジットも空撮映像。知世さんの歌う「早春物語」が流れている。
 仙道さんの名前は、4番目、由紀さおりと早瀬優香子の間である。