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旅がらす事件帖 1980〜81年 メニューへ戻る

 「旅がらす事件帖」は、1980〜81年放送の時代劇。小林旭主演。全26話。

 天保時代、老中阿部伊豆守の密命を受けた旗本・神保直次郎が、旅芸人一座とつかず離れず諸国を巡りながら、各地の不正、悪人を糾して行くと言うストーリー。

 あんまり面白くない。

 いなせな主人公、小林旭はそれなりに魅力的だけど、総じてストーリーが平凡と言うか、ピリッとしないんだよね。

 それはさておき、斉藤とも子さんは第1話にゲスト出演している。ここでは、彼女の出演シーンを中心に、第1話の紹介をしたい。
 オープニング画面。

 冒頭、新しく筆頭老中になった阿部伊豆守(小沢栄太郎)の様子。
  
 続いて、早くも旅姿の神保直次郎(小林旭)が登場。雨宿りしようと荒れ果てた小屋に入るが、
  
 奥に身を潜めていた若い娘が、その物音に反応し、「安さん? 安さん帰ったの?」と声をかける。
 びっくりして咄嗟に声も出ない直次郎。
  
 返事がないので、娘は「安さんじゃないの?」と、怯えた声を出す。
 直次郎「俺は直次郎ってもんだが、おめえさん目が……?」
  
 娘は、いきなり短刀を抜いて、
 「よらないで! よったらあたし(ひっ)」

 どうやら彼女、目が不自由らしい。
 ここでサブタイトル。
 引き続き、短刀を構えて動かない娘。
 直次郎「いつまでそうしてるつもりだい、雨が上がったら出て行くよ。……おめえさん名前は? いつから目が悪くなったんだ? 生まれつきには思えねえがな」
 あれこれと話しかけていると、徐々に腕が下がる。
  
 まるまるした指をむしろに這わせ、鞘を手探りでつかんで、刀を納めようとする。
  
 直次郎が慌ててその手を取る。
 「あぶねえよ、おい……若い娘さんがこういうものを持ち歩くなんてどういうわけだい」

 娘「ごめんなさい、あたし、ゆきって言うんです」
 直次郎「ゆきさん? 謝ることなんてねえよ」
 ゆき「いえ、悪い人かと思ってついあんなことを……でも、悪い人の声じゃなかったのに」
 直次郎「声で分かるのかい?」
 ゆき「直次郎さんはきっと良い人です」
 直次郎「おいら渡世人だ。渡世人に良い奴なんかいるわけないよ」
 ゆき「直次郎さん渡世人? そんな人には見えません」
 そこへ「お嬢さん」と叫びながら男がひとり転がり込んでくる。男を追って、やくざ風の三人組が現れる。彼らは瓦屋宗兵衛の身内だというが、当然、直次郎にボコボコにされて退散する。

 その男(工藤堅太郎)こそ、ゆきの待っていた安と言う男だった。
  
 安「お嬢さん、ご無事で」
 ゆき「何処へ行ってたのよ安さん」
 安「すまねえ」
 ゆき「直次郎さんがいなかったら、どうなってたか分からないじゃないの……直次郎さん、ありがとうございました」
 頭を下げるゆき。

 直次郎「事情はわからねえが、急ぐ旅じゃねえし雨が上がったら送ってってやるよ」
 で、その宗兵衛を演じるのが、田中浩。「新吾十番勝負」第2話では、逆に善玉として斉藤さんとも共演していた。
 彼は口入屋で、賃金のピンハネとか色々悪いことをしているワルモノなのである。多分そうである。

 さて、影に陽に直次郎の任務を手助けする旅芸人一座が登場。成田山へ向かう途中、
  
 ちょうど、直次郎がゆきの手を引いて河原を歩いているのを見掛ける。
 座主は、長門裕之だが、実際に一度を率いるのは夏純子さんである。他に尾藤イサオや、叶和貴子など。
 夏純子さんは、「赤い絆」で斉藤さんと共演しているが、実際に絡むシーンはなかったな。
  
 三人はやがて目的地に到着。
 安「兄貴、ここでさ」
 直次郎「渡し場をやってるのかい?」
 安「へい」
 直次郎「また会うこともあるかも知れねえ、そいじゃな」
 だが、ゆきの方から「話を聞いて欲しいんです」と引き止める。
 ストーリーを紹介するのが目的ではないので簡単に書くと、ゆきの父親はいわゆる顔役だったが、その死後、瓦屋宗兵衛に縄張りを荒らされ、ゆきの兄・伊助も宗兵衛の為に寄場送りになってしまった。赦免の期日が来て、伊助を迎えに行ったゆきと安だが、伊助とは会えずじまいだったと言う。
  
 そこへ瓦屋が大勢の人足を向こう岸に送りたいと仕事を頼みに来る。直次郎はすぐ隠れるが、変装して彼らの賭場荒らしをしたばかりの安はたちまち締め上げられる。安はしらばっくれる。男たちは家捜しするが、直次郎の姿は見えず引き揚げる。
  
 直次郎「しかしおめえさんも乱暴な男だぜ。何も好んで奴らの賭場へ行くことはねえじゃねえか」
 安「あっしゃなにも好き好んで行った訳じゃねえ。ただ、お嬢さんの目を治したくってよぉ」
 ゆき「安さん……」
 安「江戸に行った時、四谷の柿本って蘭方医ならお嬢さんの目を治せる。それにゃ百両要るって聞いたもんで、どうせなら瓦屋からふんだくってやろうと思って、賭場に乗り込んだんでさ……」

 と、外から太古や笛の音が聞こえてくる。
 ゆき「もうすぐ祭りね、いつも祭りになると兄さんが太鼓を叩いてたんです。今年は兄さんの太鼓で、む、祭りが迎えられると思ってたのに……」
 直次郎「乱れ打ちか……」
 ゆき「直次郎さんも太鼓を?」
 直次郎「ああ」
 ゆき「あたし、縄張りなんかなくったって良いんです。兄さんさえ帰ってくれればそれで」

 太鼓の音とともに、直次郎、回想シーンに突入する。
  
 阿部伊豆守に呼び出された旗本三千石の暇人・直次郎は、ド派手な紋付袴で参上する。

 直次郎は阿部のことを「おじ上」と呼ぶが、その関係はつまびらかではない。
 阿部の命令は、各地で横行する悪人たちをぶっ殺せと言う物騒なもので、将軍からこんな刀まで拝領される。

 こうしていわゆる「影の道中奉行」神保直次郎が誕生したのである。

 直次郎は、ゆきと安に印旛沼へ送ってくれと頼む。そこで人足として働くつもりだという。
  
 直次郎「おゆきさん、柄にもねえことを言うようだが、気長に養生するんだよ……心配するこたぁねえよ。兄さんの伊助さんもきっと戻ってきなさる」
 ゆき「はい……」

 直次郎は、長門裕之や夏純子の協力を仰ぎ、印旛沼の干拓工事現場へ忍び込み、伊助とコンタクトを取る。代官か奉行か、とにかく瓦屋と結託した悪い奴らは、人足の賃金をピンハネしたりしなかったりしているらしい。伊助はひとりでその悪事を暴こうとしていたのだ。

 飽きた……。

 気を取り直して、えー、悪人たちがゆきを狙ってくると踏んだ直次郎は、仲間をゆきのところへ送り込む。
  
 ゆきの着物を叶和貴子が着て、彼女の身代わりとなる。目を布で巻いた叶和貴子は、ゆきのふりをして瓦屋の連中にあえて拉致される。
 叶和貴子の着物を来たゆきは、工事現場の慰問として内部に潜入する旅芸人一座と行動を共にする。

 瓦屋は、現地視察へ来た安部伊豆守たちを、ゆきを人質にして、兄の伊助に殺させようとする。
  
 その伊助の想像の中で、背後から斬り殺されるゆき。

 ゆき「きゃあああああーっ」

 一瞬、斉藤さんだと分からない熱演である。

 だが、そのことを知らされた直次郎は、遠くから太鼓を叩いて阿部たちに知らせ、間一髪助かる。
 ちなみに伊助を伊吹吾郎、阿部の部下の九鬼隼人を三浦洋一が演じている。

 いろいろあって、直次郎、工事現場で大暴れした後、
 正装してから、悪の黒幕のところへやってきて、ぶったぎる。
 直次郎「真面目に地獄へ行けよ」

 これが全編通しての決め台詞となる。
 事件解決後、旅芸人一座に兄のところへ連れて来られるゆき。
  
 ゆき「兄さん、何処にいるの兄さん?」
 伊助「ゆき!」
 ゆき「兄さん!」

 若干、斉藤さんの歯並びが怖い。
 兄の胸に飛び込むゆき。
 ゆき「兄さん、生きてたのね」
 伊助「ゆき、済まなかった……」
 そこへ長門裕之が、直次郎からの手紙を阿部伊豆守へ届けに来る。
 それには、江戸の医者・柿本なにがしにゆきの目を治させるよう、またその費用百両を出してくれるよう書いてあった。
  
 江戸へ治療へ行くゆきたちと、旅芸人一座が出会い、挨拶をする。
 伊助「皆さんのご恩は決して忘れません」

 それぞれの道をゆく彼らを、山の上から見下ろしている直次郎であった。

 そしてエンディング。
 テーマソングは、無論、小林旭の歌う「みだれ雲」である。

 歌いだし。
 「寂しい女が少なくなったと思わないかい〜♪」

 思います。

 さて、この第1話、斉藤さんの魅力爆発、とまでは行かないが、露出度は満足のゆく内容だった。ただ、ストーリー自体はあまり面白くない。これは全編通して言えることだが。

 関係ないが、このシリーズには、準レギュラーとして管理人の好きな仁和令子さんが出ている(知るかっ)