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後藤恭子編 銭形平次(風間杜夫版)
  銭形平次スペシャル「十手の道」(1987年)

 後藤恭子さんの出演作品はなかなかお目にかかれず苦労するのだが、これは偶然発見した一本。風間杜夫の銭形平次は、「反逆同盟」と同じく、ユニオン映画・日本テレビ制作で、しかも同時期の1987年の作品なので、考えれば彼女が出ていても不思議ではなかった。

 ただ、番組自体は今でも結構頻繁に再放送されているものの、3話あるスペシャル版は大抵の場合スルーされるため、今まで気付かなかったのだ。2013年3月に、「時代劇専門チャンネル」でスペシャル版だけ放送されたものをチェックして、彼女が出演していることを初めて知った次第。ウィキペディアを見ても、出演者欄に彼女の名前はなく、実際に見ないと分からなかったのだ。
 しかし、番組における彼女のウェートは小さく、出番も台詞もほとんどないのが残念であった。
 手書き感あふれるタイトル。
 この風間杜夫版の平次、あまり評価の高くない作品だが、個人的には割と好きである。
 おっと、密偵役で小川隆市さんが出ている。彼は「反逆同盟」11話にも出ていた。

 ストーリーについては特に説明しないが、贋金作りにからむ、仇討ちを主軸とした物語である。
 何者かによって殺された武士の娘役で登場の後藤さん。役名は志賀ゆきである。
 ゆき「お父様っ」
 ゆき「お父様ーっ」
 父親の死骸にすがって泣く後藤さんを、母親役の生田悦子がたしなめる。
 おっと、これも「反逆同盟」5話に出ている奥村公延さんも刀匠役で出演している。
 長屋住まいをしている母娘と、忠実な下僕。
 後藤さん、なりはでかいけど、いつも母親の尻にくっついている感じで、いかにも甘えんぼさんと言う印象。
 ま、実際まだ16歳になったばかりなんだけどね。
 そこで悪玉の武士に襲われても、母親の背中で小さくなっているだけなのが、「反逆同盟」を見た後では物足りない。
 下僕は斬られ、ふたりは一時、平次の家に厄介になる。

 宮崎美子「ごめんなさい、こんな干物しかなくて……」
 ゆき「そんなことありません! ご馳走です、うちでは良くて目刺の尾頭付きでしたもの、ねえお母様!」

 現代劇もおぼつかない後藤さんとしては、初体験の時代劇を無難にこなしている感じだ。

 そこへ、善玉の武士で、ゆきの許婚か何かの兵馬が訪れる。
 ゆき「兵馬さま」
 兵馬「ゆきさん」
 ゆき「お会いしとうございました」
 演じるのは新田純一。撮影当時は23歳くらいか。
 兵馬「それは私とて。一年会わずにいる間に、随分綺麗になられたな」
 と、言われ、
 恥ずかしそうに微笑むおケイちゃんでありました。

 ただ、カツラが見事に似合ってません。はっきり言って、時代劇には向かない顔ですね。

 その後、母娘と新田純一は、彼らだけで仇討ちをしようとする。
 このカットは少し凛々しくて、おケイちゃんっぽい。
 ゆき「おかあさまっ」と言う台詞がある。
 普通は、仇討ちを決行して返り討ちに遭い、平次がその恨みを晴らす、あるいは、平次が助太刀をして本懐を遂げさせる、と言うのが時代劇のパターンだが、ここではなんと、平次に説得され、「あ、じゃやめます」と、仇討ちをやめちゃうのである。

 後藤さんなら、多少は殺陣もできただろうに、もったいないことだ。
 ゆき「兵馬さまっ」
 最後は、恋する男と一緒になれて幸せそうな後藤さんでありました。

 無論、仇である悪者は、平次たちの手で成敗されるのであった。
 ところで、スクリプター(記録)は、「反逆同盟」と同じ安倍伸子さんでした。