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第15話 プッツン気分!初恋しちゃった
放送日時 1987年1月26日
監督 帶盛迪彦
脚本 園田英樹
準レギュ 藤岡重慶、中島はるみ、竹中直人
ゲスト 高木淳也/逆刀京二、A-JARI、近江俊郎(特別出演)、岡元次郎/後藤、田部井淳・和島一行/逆刀の部下
予告 南東京の総番・愛甲がやられた噂で沸き立つ2年A組に転校生・逆刀がやってきた。ライブハウスで歌う逆刀と知り合っていたケイはたちまち恋をする。逆刀の不審な動きに疑問を持ったミホはユミを呼び出し、気を付けるよう注意をした。逆刀の本当の目的は?そしてユミたちは。次回「セーラー服反逆同盟」、お楽しみに!
備考 タイトルの!は正確には45度に傾いて表記されたもの。
評価    シナリオ ★★★★ ケイがメイン、しかも恋愛ものと言うだけで大満足、と言いたいが、シナリオ自体のできはいまひとつ。
演出 ★★★★ ケイの淡い恋を描こうとして失敗しているが、演技素人の後藤さんには荷が重かったか。
映像 ★★★★ バトルシーンで二つに分かれて登場するところはちょっと笑える。冒頭のPV風のスチールが目を惹く。
キャスト ★★★  主題歌を歌うA-JARIが熱唱し、近江俊郎が特出するという混沌とした顔触れ。
アクション ★★★★★ ユミと逆刀の一騎打ちは、全話を通じても抜群のかっこよさ。
総合 ★★★★ 設定は大いに期待できるが、ひとつのエピソードとしては惜しい仕上がり。
アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 さて、全23話の中で唯一レギュラーメンバーの恋愛をネタにしたエピソードである。しかもその対象が純情娘のおケイちゃんというミスマッチ。
 もっとも、設定ではケイは恋人を理事長によって奪われていると言う過去があり、彼女が選ばれたのはその為かも知れない。

 しかも、その出だしが、今までとは全く異なる趣向で、そういう意味でも印象的な回である。
 いきなりこんな画像から入るのだが、主題歌「Shadow of Love」のイントロが同時に始まっている。

 恐らくスタッフがこのために撮って来たんだと思うが、当時の若者たちのちょっと恥ずかしいおしゃれライフやらパフォーマンスやら、恋人たちの様子、買い物帰りの女子、
 などが矢継ぎ早に映し出されて行く。

 また、
 ちょっとHな繁華街の様子に、

 歩行者天国の様子。

 そこでのパフォーマンスの様子などが連続的に表示される。

 こればっかりは、じかに見てもらわないと分からないが、バックにあのかっこいいイントロが流れていることもあり、全部スチールだけど、これがかなり良い感じなのだ。しかも当時の風俗をじかに捉えている、貴重な資料にもなっていると思う。大袈裟か。

 あるいは、別にこういう素材があって、PV的に流用しただけなのかもしれないが……。
 で、最後は再び白塗りパフォーマーだが、恋人(?)に塗って貰っているのがなんか妙にほのぼのした感じなんだよね。

  
 で、イントロが終わると同時に、ここからやっとスチールからムービーにきりかわり、しかも! 主題歌を歌うA-JARIのボーカル本多克典さん本人が思い入れたっぷりに歌いだす、というセンスの良い演出。しびれますな。

 「高層ビルの街角にやまない雨を残してほら東からもう夜明けだね」
 ちなみに撮影は、クロコダイルというライブハウスで行っていたらしい。

 客もみっしり入っている。
 「ツイードの古いコートの襟に顔をうずめながらその濡れた髪ただ震えてた」
 ボーカルだけじゃなく、演奏しているバンドメンバーもちょくちょくカットインしてくる。
 ボーカル(悲しみの)→メンバー(such lonely face)→ボーカル(青い影)にあわせてね。
 「君の背中 いまここで抱き締めたら崩れそう〜」
  
 観客が全員大人しく座っているのと言うのが、ちょっとアレだけどね。中には曲にあわせて歌っている子もいる。

 「俺たちの終わらないロマンス」
 
  
 また、ステージの右端にギター持って立っているのは今回のゲスト・逆刀京二役の高木淳也さんです。無論、A-JARIのメンバーとは関係ないのだが、ドラマ上、このバンドの一員ということで、特に何もしてないと思うのだが、参加している。実際にギターが弾けたのかどうかは不明。

 それとケイこと後藤恭子さんは、この観客を映す段階では見えな。この後、別の曲の演奏シーンもあって、その時にはしっかりアップもあるのだが、まあ、編集上の問題で、実際は現場にいたのかもしれない。こういうのをわざわざ2回に分けて撮影するとも思えないし。

 「Shadow of Love 瞳の涙 Shadow of Love 二人の若さを」
 上の下線部のところは、カメラがきりかわって、高木さんも一応コーラスを入れている。
 「責めるのはやめて〜Shadow of Love」
  「君がなくした夢のかけらが胸の奥に刺さっていても微笑みながら Say  good-bye」
 熱唱の後でちょっと得意げな表情を浮かべる本多克典さん。

 この演奏シーンはほぼ2分で、毎回のOPバージョンと同じだろうと思う。
 もともとこの「反逆同盟」は、ワンクールの予定だったのが、人気が高くて2クールに延長になったのは、彼らの主題歌の良さも一因だろうから、この番組内での生うた披露は彼らへのご褒美のようなものだったのだろうか。
 で、曲が終わりきらないうちにライブハウスから吐き出されていく観客たちの様子にスイッチするのもうまい。
 最後、何事か話しながら出てくる男二人が、なんか業界人っぽいんだけどね。
 で、最後のドラムの締めに合わせて、さりげなく同曲の、これはポスターかな、それにクローズアップするのも心憎い。
 ま、ここで、正規メンバーと一緒に高木氏も映っていれば完璧なのだが、さすがにそこまで芸の細かいことは期待しない。
 で、客のいなくなった閑散とした店の中にカメラは戻る。

 この特徴的な後ろ姿は無論、
 我らが夢見る乙女、おケイちゃんでありました。
 と言っても、このポニーテールの髪型は、今回のシナリオにあわせた特注で、それ以外の場面では見られないんだけどね。

 スタッフがテーブルを片付け、高木氏はステージでギターを抱えて、何か作曲しているふり。
 さすがに監督もA-JARIメンバーに演技までは求めなかったのか、彼らはどこかへ消えている。
 彼の爪弾くギターが出す頼りない音だけが店内に漂う。
 ふと、逆刀がケイの方を見る。
 と、純情乙女のケイは、少し嬉しそうな表情になりつつ、咄嗟に目を反らしてしまういじらしさ。可愛い。
 ここでもうひとつ面白いのが、いきなり画面左から近江俊郎が登場することだ。当時は歌手、作家、タレントとしてマルチに活躍していたのだが、どういういきさつでこんなドラマに顔を出したのか、よくわからない。当時70歳くらいで、亡くなる5年前くらいかな。

 ここでは、クラブハウスのオーナーみたいな役どころだろうか。

 近江「お嬢さん、もうそろそろ閉店なんですよねぇ」
 ケイ「はい」
 何故か、ケイの返事が妙に小さい。大物相手なので緊張していたのか?
 ケイの視線を追って、背後をちょっと見てから、
 近江「青春だねえ〜」
 近江「逆刀くん、こういうフアンのひとを大事にしなさいよ」
 と言うありがたいアドバイスに、
 逆刀「はい!」
 と、爽やかスマイルで即答する逆刀であった。
 近江氏は声を出さずに笑って、そのままはけていくが、近江氏が画面から消える直前に、
 逆刀「いつも俺たちのライブを見に来てくれてありがとう」
 と、ケイに声を掛ける。

 ケイ、演者にしっかり顔を覚えられるほど通い詰めだったのか? ただ、おケイちゃん、直前の14話で「モテモテロックシンガー浅上博」の大フアンだと言ってたんじゃないの? 熟女との熱愛をフォーカスされたので、百年の恋も冷めたと言うことか。15歳の女の子らしいと言えば言える。脱線するが、今回の撮影はまだ1986年内だろうか。だったら後藤さんはまだ15歳なんだけどね。年が明けてからだったら、16歳になっている可能性が高い(誕生日が1/7)。
 ケイ「あたし、あなたの作った歌が好きなんだ!」
 話しながら逆刀のそばに来るケイ。
 逆刀「きみ、名前は?」
 ケイ「ケイ、渋川ケイ!」
 逆刀「僕が飼ってた猫と同じ名前だ……」
 ケイ「ほんとぉ?」
 と、喜ぶケイだが、猫と同じ名前で嬉しいのか?
 しかも、
 逆刀「車にはねられて死んじゃったけどね」
 と、馬鹿にしてんのかと言うようなオチがついてくる。言う必要あるのか、それ。
 そもそも猫に「ケイ」なんて名前は付けないだろう、普通。

 もっとも、ケイは特に気分を害した様子はない。
  
 と、その時、ギターの弦が切れて、逆刀の頬に傷をつける。
  
 ケイ「ああっ」
 びっくり顔になるケイは、反射的にステージに上がって駆け寄り、傷にハンカチをあてようとするが、
  
 逆刀「たいしたことないさ」
 と、ラブラブ作戦失敗。そのかわり、
 逆刀「俺たちのライブテープ、君に上げるよ」
 と、気前の良いところを見せる逆刀。
  
 ケイ「ほんとぉ〜!」
 と、ころころと喜ぶケイ。テープをためつすがめつしていたが、弦を弾くSEとともに、
 ピアノの上に置いてあった譜面が風に煽られてパラパラとめくられる。
  
 その楽譜がケイの顔に当たる。

 室内でそんなことありえないのだが、これは、逆刀があまりに速く動くので、それによって突風が吹く、みたいな演出だろう。
    
 ケイは左右を見渡すが、逆刀の姿がない。
 背後の店の出入り口を振り返ると、いつの間にか、そこに逆刀が立っていた。
 逆刀「じゃあ!」
 あっさり言って外へ出て行くのだった。この段階でも風でケイの髪が揺れている。
 以前からファンだった上に、その神秘的な雰囲気に、おケイちゃんは鼻の穴を膨らませてすっかりメロメロでありました。

 個人的には、いや客観的に言っても、ほんとはここでOPへ行くべきなんだろうが、編集上、ついさっき流れた「Shadow of Love」が1分30秒程度の間隔をおいて、再度流れることになるので、その辺も配慮してか、間に別のシーンが挿入される。

 夜の公園に、制服・黒髪で集まる、キャプチャするときに色が潰れるだろ、軍団参上。

 後藤「俺を愛甲学園の後藤だと……」
 後藤「知ってやってんだろうなぁ?」
 この俳優は、岡元次郎さんといって、高木氏同様、JACの人です。この後、21話でも全然違う役で出演されています。

 で、この不良グループに喧嘩を売っているのが、
  
 さわやかな笑顔を残してケイとわかれたばかりの逆刀であった!
 逆刀「愛甲学園を裏で仕切る総番、後藤タダシ……恨みはないが消えて貰う」
 ちなみにアイコウ学園の漢字は不明なので、適当に決めました。

 逆刀の後ろには変なメイクした手下たちが控えている。
 しばし睨み合いの末、
 後藤「てめえら、やっちまえーっ!」
 と、攻撃命令を下す。
 さすがにアバンタイトルで本格的なバトルはないんだけどね。

 彼らは、先程演奏していたバンドメンバーと同じなのか、それとは全然関係のない逆刀の裏の付き合いの人たちなのか……、無論、A-JARIのメンバーがそんなことをするはずがないのだが、少し考えてしまう。
 ちなみに上の人は、ギターでひとをガンガン殴ると言う、ミュージシャンの風上にもおけない攻撃手段を用いるのだった。
 逆刀の部下はかなり戦闘力が高く、総番の部下が相手なのだが、人数で上回る彼らを圧倒してしまう。
  
 無論、逆刀も極めて強く、後藤の持っている金属バット風の武器を、手刀でペキンっと切断してしまうほどである。はっきりいって人間じゃない。
 さらに右手で、後藤の頭を掴んで宙に投げると言うこともする。

 ちなみに岡元氏はスーツアクターとして数々の作品に参加しているが、たとえば、「反逆同盟」終了から半年後の1987年10月からスタートした「仮面ライダーBLACK」で、仮面ライダーの中の人をやっているのだが、敵に投げられた時の手の動きをこうして左右に並べると、同じ動きなのが分かっていただけると思う。ま、動画で見比べて貰うのが一番だけど。
 それにしても、弱いなぁ後藤。
 少なくとも(逆刀との対戦比較では)ユミよりは全然弱いので、よくこんなので総番なんてやってこれたな。
 で、後藤は筒状の遊具(コーヒーカップ?)の上に落ち、
  
 逆刀にライダーキックのような蹴りを出され、背骨を直撃される。
  
 で、必殺仕事人にやられる悪人みたいに、背骨がぼきぼきと折れて、身体がえびぞりになってジ・エンド。
 沈んでいく上半身の背後の足は、無論、別人がやってるんだろうなぁ。
 と、そこへ偶然通りかかったミホ。

 つーか、そんな偶然、ねえよ。

 が、既に戦いは終わっていた。遊具から高くジャンプする高木氏。彼もJAC出身なので、岡元氏に負けないくらいジャンプも余裕でやれるのだ。
 後藤の手下「い、医者呼んでくれよ〜」
 怪我人の訴えを無視し、さっさとその場を離れる逆刀たち。
 それを見送るミホ。やっぱり、この後、怪我人のために救急車を呼んであげたのだろうか。

 それはさておき、今回も、アバンタイトルでネタバレに近いことをやってしまっている。ここは後藤の相手をはっきり映さず、ミホが見ているだけにとどめるべきだったろう。

 で、ここでやっとOPか、と言う感じなのだが、

 実際は、その前にもうひとつシーンがあるのだ。うーん、アバンタイトルが長い。
 2-Aの教室の始業前の様子。
 アキ「ねえ、愛甲の後藤やられたってほんとぉ?」

 どうでもいいが、朝っぱらからポテチなんか食ってるから太るんだ。
 山口「ああ、なんとかよ、命は取り留めたらしいんだけど、半身不随でもう復帰はねえって話だぜ」
 葉山「あいつがいなくなったらよ、愛甲はうちのもんだぜ」
 タケシ「当然だよ、なあ」

 ワルと言っても、半身不随という重い結果を聞いて、喜んでるバカがいる。
 また、3話で山口たちにぼこぼこにされた森口が山口の横で身を乗り出して興奮しているのも違和感ありあり。彼も何か喋っているのだが、聞き取れない。
    
 画面がパンして、左手でその会話を聞いていたユミが、ルリへ話しかける。
 ユミがルリの横に座っているが、これは椅子だけそこに持って行っているのだ。
 右手を伸ばしてルリの腕に触りながら、
 ユミ「愛甲の後藤って何者だったの?」
 ルリ「南東京を仕切っていた総番、あいつがいたんで、黒鳥の番格たちも愛甲には手を出せなかったんだけどね」

 そういうことには詳しいルリ。「反逆同盟」をやっていても、基本的にはスケバン気質なんだろう。
 ちなみにここで「南東京」と言っていることから、黒鳥学園も、無論そちらに属し、渋谷や世田谷にあるものと推察できる。
 ユミ「ふ〜ん」
 ルリ「なんでも、柔道と合気道の達人らしいよ」
 雄太「そんな奴をつぶしちまうなんて一体どんな怪物なんだろな」
  柔道と合気道の達人と言う割に、金属バットで攻撃してたけど。
 そういうヤンキー寄りの話題に、ユミはあまり関心がなさそうだ。左手奥のアキ子も、(黒鳥の中では)優等生タイプなので、こちらもあまり興味なさそう。

 ケイに至っては、ウォークマンで音楽……無論、逆刀に貰ったテープだろうが、聞いてて、周囲の会話を知りもしない。

 ちなみにこのシーン、ユミが右手を動かす際に、誤って机の角に手をぶつけている。

 と、雄太の台詞に答えるように、
 九条「怪物が、どほかしましたか?」
 と、竹中直人特有の笑いを含んだ声が画面外から飛んでくる。
 教室の入り口に立つ九条。相変わらず男前だ。
 「怪物」と言う単語に反応したのは、自分が陰で変態扱いされているからだろうか。

 教壇に向かいながら、
 九条「今日は、皆様方に新しいお友達をご紹介しよう」
 考えたら、学園ドラマにつきものの転入生ネタも、今回だけか(初回のユミは別にして)。
 九条「この人だ!」
 ここも竹中直人らしい台詞回し。
 どうでもいいが、ここの担任って佐伯だったんじゃないの? ま、たまたま休んでいたとか、出張だったとか。

 と、さっきのシーンと同じく、ギターのチューンッ!と言うSEとともに、突風が舞い、誰かの机の上の教科書がばさばさとめくれる。
  
  
 で、その転入生ではなく、びっくりしてイヤホンを外すケイにズームする。
 でも、髪型変えるだけで、雰囲気が随分違うよね。
 今まではこうだったから。
  
 逆刀、ここでも、九条の気付かないうちに、あっという間に黒板の前に立っていると言う芸を見せる。
 びっくりして振り返る竹中直人がおかしい。

 逆刀「本日転校してまいりました、逆刀京二です。よろしくお願いします」

 と、礼儀正しく挨拶する。でも、その直前に正体をばらしているから、なんかピンと来ない……。
 運命の出会いとしか思えない状況に呆然となるケイ。

 つーか、そんな偶然、ねえよ。
 ま、そんなこと言い出したらあらゆるドラマが成立しなくなる。
 逆刀もケイに気付いて、視線を送る。しかし、濃い顔だ。高校2年にはとても見えん。と言うか、ケイの同級とはとても思えない。
 ただ、あとでわかるが、そもそも彼は「始末屋」と言う裏世界の人間なので、年齢なども詐称して転入してきたのかもしれない。
 もう一度ケイのアップで、やっと、アバンタイトルが終わる。

  で、またここで主題歌「Shadow of Love」がかかるのだが、これが冒頭の分と全く同じなので、ちょっと残念。
 最終回の時のように、同じ曲でも2番の歌詞だったら、変化がついて面白いと思うが、まあ手間がかかるからね。
 で、タイトルではメインゲストの高木氏と並び、「A-JARI」の表示も。ここはカメオと言うことで、ノンクレジットでも良かったと思うけどね。

アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 はい、やっとAパートです。
 で、いきなりもう転校生である逆刀に校内を案内しているケイ。
 後のシーンから分かるように彼女はかなり奥手の筈だが、こういうところは積極的と言うか……。まあ、直前に知り合っているんだから、こういう流れはごく自然ではある。
  
 ケイ「この学校のことなら、な〜んでも聞いてよね!」
 逆刀「ああ頼むよ、何しろ右も左もわかんないから」
 ケイ「こないだ貰った曲ね」
 逆刀「ああ」
 ケイ「何度も何度も繰り返して聞いてるのよー」
 逆刀「そんな風に聞いてもらうなんて僕も嬉しいな」
 と、早くもいいムードになっていたが、
 横の階段を降りてきた女生徒が、ケイにぶつかり、
 誇らしげにケイが持っていたテープが床に落ちてしまう。
 で、その女生徒がミホなのだった。うーん、これも凄い偶然だが……。
 ミホ「ごめんなさい……」
 すぐ拾って謝るが、
 ケイはギロッと睨み、
  
 ひったくるようにと言うか、完全にひったくってるのだが、受け取り、
  
 そのまま一言も喋らずに、歩き出すのだった。

 なかなかシビアな対応だけど、ミホに対して、今まではせいぜい7話で厭味を言っていた程度だし、4話では彼女に助けられてユミの部屋に同室していたくらいなのだが、ここへ来てまた急に嫌われ度がアップしているようだ。3話でのルリもそうだが、ドラマ上とは言え、大人気アイドルにこういう態度を取るのは本人としても余り気が進まなかったのではないだろうか? そんなことは考えないでやってるとは思うが。
 逆刀「今の人誰? 綺麗な人だね」
 ケイ「あの子はやめといたほうがいいわ。この学校の理事長の一人娘でさあ、あいつに手を出したらとんでもないことになるから」
 
逆刀の「綺麗」と言う言葉にカチンと来たのか、追い討ちを掛けるようなことを言うおケイでありました。
 逆刀は何も言わず、二人はそのまま画面左手へ消える。が、この時、おケイが頬を膨らませて軽いおフグ状態になっている。
 彼らをやや寂しそうに見送るミホ。
 ここでは、ケイの冷たい態度にと言うより、逆刀の存在が気になっているのだろう。
 無論、いつまで経っても反逆同盟に加われないことへの寂寥感もあっただろうが。
  
 で、ミホは前夜の逆刀と後藤の戦いを思い起こす。逆刀が飛び降り、手下と一緒に引き揚げるところだ。
 ただ、この飛び降りるシーンでも、アバンタイトルでのそれとはカメラ位置が少し違って、より近くからの映像になっている。
 その後、手下たちが逆刀に合流するところも、アップになっているだけでなく、アバンタイトルのそれとはテイクが異なる。
  
 で、一番気になるのが、この赤と黒の衣装がまぶしいギタリストさんの動きで、ひとりだけ妙にはしゃいで、勝ち誇ったようにぐるっと身体を回転させているのだが、なんか、ちょっと恥ずかしそうにやってるところが微笑ましい。いや、そういうおどけた演技をしたあとで、それに対する羞恥心が湧いたように、そそくさと歩き出すあたりが笑えるのだ。

 もう一度ミホのアップを挟んでから、
  
 次のシーンでは、ケイと逆刀が屋上に来ている。こう見ると、やっぱりケイは背が高い。逆刀が男性としては低い方なので、余計にね。
 ちなみに、屋上のシーンは実はかなり久しぶりで、4話以来じゃないかな。
 逆刀「君がこの学校の生徒だったなんて、正直言って驚いたよ」
 ケイ「どうして?」
 逆刀「だってこの黒鳥学園はワルが集まる掃き溜め学校で有名だろ」
 ケイ「私はそう見えない?」

 見えるか!

 あ、思わず大声出してしまった。
 逆刀「どっかのお嬢さん学校にでも行ってると思ってた」
 ケイ「……これでも、昔はかなりならしたスケバンだったんだ」
 と、信憑性ゼロの告白をする。昔と言うのが具体的にいつ頃なのか分からないが……。中学時代かな。

 ところで、この日……に限らず、今回の屋外撮影の際には、やたら風が強い。
 逆刀「じゃあこの学校のスケバンたちについても詳しいの?」
 ケイ「まあね」
 逆刀はさりげなく探りを入れる。ケイは全然何にも感付いていない。

 しかし、そもそも逆刀が黒鳥のことを分かっていながら、何故転校して来たのかと言う疑問をケイは抱かなかったのだろうか。
 あと、ドラマではプロのバンドとして割と人気があったっぽいのに、彼のことを知ってるのがケイだけ、と言うのもいささか片手落ち。


 次はアジトで話しているユミとミホ。
  
 ユミ「逆刀くんが?」
 ミホ「愛甲の後藤をやったのは彼よ」
 ユミ「まさか……」
 ミホ「間違いないわ」
  
 ユミ「もしそうだとしたら、どうしてこの学校に転入してきたのかしら」
 ミホ「あなたが転校してきたワケは?」
 と、ここで急に物語全体の核心に触れるような質問で切り返すミホ。このやり取りは今までにはない感じで、新鮮であった。

 ユミは少し怯むが、相変わらず何も答えない。
 うーん、でも、そんなにひた隠すような目的ではないと思うし、心を許しあったミホにならもう話してもいい頃だと思うんだけどね。
 ミホ「何か目的があるに違いないわ」
 ミホ「注意してね、逆刀には」
 と、質問を無視されたことは気にせず親切に忠告するミホだった。
 もっとも、上記の問いは、真面目に質問したと言うより、「あなたにも明確な目的があるように、逆刀にも何かはっきりした狙いがある」と言うことを婉曲的に言いたかっただけかもしれない。
 一方、ケイはまた校舎内に戻り、案内をしていた。ただ、その前に一度屋上でくつろいでいるところを見ると、その時点で案内は終了してるように見えるんだけどね。あそこは、屋上を案内していたのだろうか。
 ケイ「えとね、ここが保健室……それで、放送室」
 ケイ「こっちが美術室なの」
 なごやかに向かって右側の部屋を順に案内しているケイだが、
 第9話では、美術室の真向かいが放送室になっていた……。
 ま、そういう細かい突っ込みはおいといて、いい感じの二人の前に無粋な邪魔者が立ち塞がる。

 僕らの九条先生でした。
 九条「アンタにちょっと教えておきたいことがあるんだよ」
 ケイ「関わりあわないほうがいいわ」
 逆刀「大丈夫」
 おケイちゃんは相変わらず可愛い顔してシビアなことを言う。
 教師をまるで不良生徒みたいに言ってるのが愉快だが、
 九条「大丈夫ってことはないだろ!」
 と、何故か逆刀の台詞に対して目を剥く九条先生でした。ま、これは逆刀に喧嘩を売るためにやってることなので、当然なんだけどね。
 続けて、「うちの生活指導部のことをな、転校生には十分理解してもらいたいんだ」
 九条「あぁっ!」
 と、竹中直人らしい変なポーズを取って奇声を上げて合図する。
 それに応じ、左右の廊下から生徒指導部の腕章をつけたコワモテ生徒たちがずらずらとやってきて、逆刀を威嚇する。
 生徒「さあ、来い!」
 と、どこかに連れて行こうとするが、
 毅然としてその腕を振り払う逆刀。
 彼らを無視してさっさと歩き出そうとする。
 逆刀「気安く俺に触るな」
 肩に手をかけ、
 九条「そういう態度がうちの学校では非常に困るんだよ」
 ちなみにこの間、おケイちゃんはのほほんと指導部生徒たちの間に立っているが、九条の台詞の最後のほうで、生徒指導部の一人に肩を軽く掴まれ、やや後方へ押し戻されている。
  
 逆刀は、鋭く右手を上げると、
 九条「ああ〜っ!」
 と言う、竹中直人にしか出せない独特の声を上げて、くるくると回転して、
 扉に押し付けられる。
 九条「あいたっ」

 後のシーンから、これは九条が自分からやられたように見せているのかもしれないが、実際、逆刀は超能力のような技があるらしいので、本当に効いているのかもしれない。
 九条「けえっ、反省房に送るでざんがしょ! やれっ!」
 九条が命令する。
 指導部生徒たちが「この野郎!」と逆刀に襲い掛かるが、今度も逆刀の右手の動き一つで、
  
 一斉にひっくり返ってしまった。逆刀は同時に再度九条の方へ身体を向け、何かを握るように右手を突き上げる。
 あたかも念力で九条の心臓を鷲掴みにしているように見える。
 九条「あ、くはかっ、あっめも、あ、でったーたったっ」
 と、正確に表記するのが絶対無理な奇声を発しつつ、途中でしっかり変なポーズも決め、
 最後は反対側の壁に背中をうちつける。
 九条「あいたー背中を……」

 逆刀はひとりでそのまま歩き去ってしまう。

 おケイちゃんはほっとくんかい。

 普通なら、逆刀の超人的な技に疑問や恐怖を感じるところだが、既に恋の虜になっているケイは、逆にますます恋心を募らせていくのでありました。

 で、とどめとばかりに、次はまたクロコダイルと言うライブハウスでの様子。
 演奏するのはまたA-JARIで、逆刀もボーカルの横に立っている。
 でも、主題歌を歌うバンドが特別出演することはあっても、こうやって2曲も歌を披露すると言うのはあまり例のないことではないだろうか。
 その分、ドラマ部分が短くなっているのが残念である。

 今度はバラード曲で、これによってケイの逆刀への想いを表現しているとしたら、あながち無駄ではないんだけどね。

 歌詞「〜無口にならないで〜君はひとりじゃない〜」
 2曲目も歌えてやや得意そうなボーカル。
 「〜俺の声が聞こえたなら〜」
 今度は客席にちゃんとケイが座っている。シックな私服である。
 「〜そっと顔を上げて〜」
 例によってボーカルの横に突っ立っている逆刀。
 「〜そんな目をしないで君は悪くないから〜もう誰も君の心傷付けやしないから〜」

 そしてカメラは、演奏中のA-JARIメンバーと、一応ギターを弾いてるふりをしている逆刀をひとりひとり丁寧に映して行く。
 うーむ、今回はやはり、A-JARIはVIP待遇なんだなぁ。結果的にA-JARIのファンにとっては貴重な映像になったわけだ。

 「〜苦い過去があるのは俺も同じことさ〜昨日までを許しあえば全てが始まるのさ〜」
 でも、この曲(タイトル不明)も悪くないですね。アルバム復刻してくないかな。
 今度は、逆刀の肩越しにカメラを置いて、その視線の先にあると言う感じでケイにズームして行く。
 もう一度逆刀の顔を挟んで、
 ボーッとなってるおケイのアップで終わり。

 「〜長い夜の向こうに溢れるほどの幸せがきっと待ってる筈さ〜二人はまだ夢の途中」

 でも、この曲の歌詞、ケイと逆刀の関係をイメージしたような内容で、うまい選曲だが、あくまでもおケイちゃんの側からの話なんだけどね。


 さて、翌日の黒鳥学園。
 2-Aの主要メンバーがまた朝っぱらからスナック菓子か何かを食べている。
 手前では、ルリとユミが仲良くお喋りしている。
 そこへ、後ろから雄太が叫びながら躍り込んでくる。
 雄太「ニュース、ニュース、ニュース、ビックニュース、ビックニュース、ビックニュースだよ!」
 アキ「朝っぱらからうるさいねえ、あんたは〜」
 アキに上履きで頭をはたかれる雄太。

 このタイミングで、画面左から女生徒二人がすっと雄太の近くの机に身を乗り出すのがおかしい。

 雄太「何だよ、折角いい話持ってきたのに……」
 と、機嫌を損ねる雄太。
 アキ「な、な、なに、なに?」
 それでも、アキに訊かれると、
 雄太「昨日さあ、堂島学園の番長グループが全員、病院送りになったんだってよ!」
 生徒たち「えーっ、うわーっ、やったー」
 人の不幸に盛り上がる生徒たちだったが、別に彼らが真剣に勢力争いとかしてる風には見えないので、ちょっとオーバーである。

 それより、雄太が久しぶりに情報源として活躍しているのと、いつの間にかクラスの一員として完全に受け入れられている様子が気になる。
 確かに11話を最後に、雄太がいじめられたり馬鹿にされたりするシーンって、ないんだよね。21話ではギプス姿(仮病)で登校した際、クラスメイトたちに気遣われているくらいなのだ。
 前にも書いたように、「反逆同盟」のメンバーとして様々な事件に遭遇する過程で、精神的に成長してきたことと関係あるのかもしれない。

  
 さて、その後、アジト。
 ルリ「ほんとっ?」
 ユミは頷いてから、
 ユミ「番長たちをやっつけてるのは、逆刀くんらしいのよ」
 横にいたケイが、「えっ」と言うように声を出さずに口を動かす。

 いつの間にか前髪が揃って、また印象ががらっと変わっている。
 ルリ「あいつがぁ? まっさか〜」
 でもよくよく考えたら、逆刀って、最初に紹介されたきり、2-Aで授業受けたりクラスメイトと話したりするシーンが一切ないんだよね。彼のことを他の生徒がどう思っているのかなど、すっぽり抜け落ちているのが手落ち言えば手落ちかも。
 ケイは会話に加わらず、ひとり背を向けて考え込んでいる。
 ルリ「でも、それがほんとだとしたら、今度は黒鳥の生活指導部を狙ってるのかしら?」
 ユミ「まだそこまで分から(巻舌風)ない」
 意外な噂に、揺れ動く乙女心でありました。

 ところで、この段階では、一応、視聴者にとっても逆刀が悪なのか善なのかはっきりさせてないつもりなのかもしれない。確かにシナリオとしてはそのほうが絶対面白いんだろうけど、最初の後藤たちとの戦いで、逆刀はともかく、その部下たちがフェイスペイントしたフーリガンみたいなやつばっかりなので、どう考えてもワルモンにしか見えないので、あまり意味がないのでは? ま、その辺をぼかす意図があったかどうかは不明なのだが。
 で、それから、音楽室でピアノを弾いている逆刀と、それをうっとり聞いているケイの様子。
 曲はショパンの「別れの曲」。その後の展開を暗示しているかもしれない。
 ちなみにドラマで音楽室が登場するのはこのシーンだけである。
  
 カメラが左回りにパンするが、何となく意図的に逆刀の指の動きを椅子の背もたれなどで隠してる感じがするので、実際は弾いてないんだろう。
 逆刀「僕に聞きたいことって、なんだい?」
 ケイ「他の学校の番長たちをやっつけたのは本当に逆刀クンなの?」
 逆刀「誰に聞いた?」
 ケイ「それは内緒!」
 ピアノを弾く手を止め、ケイを鋭く見る逆刀。それにしても学生服が似合わないおひとだ。
  
 その視線に射竦められたように、叱られたように口をつぐみ、ちらっと目を反らすおケイちゃんだった。
 逆刀は無言でゆっくりケイに近付いて、正面からその両肩を抱くようにし、
 逆刀「そのことは誰にも言わないで欲しいんだ」
 と、要するにその噂を肯定するような発言。
 ケイ「はっ、はい……」
 蚊の鳴くような声でうつむきながら答えるケイ。いじらしい。

 で、
 逆刀「好きだよ……スケバンやってた割にはウブなんだねぇ」
 いきなり愛の告白をする逆刀だが、なんか唐突で、とってつけたような感じだし、後半の台詞はなんかおやじっぽい。

 ケイ「だってぇ〜」
 下を向いたまま小さな声で応じるケイ。
 間近に逆刀の濃い顔を見て、

  
 ケイの心の声「来る! 来る! 来るわっ……」
 と、貞子でも来るのかと思うようなストレートな心理表現。無論、ファーストキスの到来を言ってるんだけどね。
 でも、この辺の感じは、ほんとに後藤さんも初体験だったんじゃないかと妄想を膨らませてくれるに十分なんだけど、まあそれ以前にこういうラブシーンの演技が初めてなので、緊張してただけかもしれないが。

 いよいよケイの神聖な唇が……と言う辺りでは、ぎゅっと目をつぶって、もう相手のなすがままという感じで、演技を越えた演技である。
 別角度から見ると、こうなる。
 ところで、「反逆同盟」って、全編通してそもそもキスシーンってなかったな。色恋沙汰のほとんどない硬派ドラマであったから。
 ……ああ、前回のモテモテロックシンガーのフォーカス写真や、浜崎高校野球部とミドリのやらせキスがあったか。
  
 で、キスする寸前まで行くのだが、突然、
 ケイ「いやっ!」と叫んで、逆刀の腕を振り解いて、強く身体を反転させて、
  
 ピアノの上の花瓶を払い落としつつ、急に泣きそうな顔になってしまう。花瓶の砕けるSEが入る。
 いじけるように俯くケイちゃん。
 逆刀「冗談だよ……ごめんな」
 と、やや戸惑いつつも、ここではあくまで誠意の塊のような逆刀でありました。
 でも、実際高木氏は誠実そうな人なので、ここはつい素が出てしまった感じもする。

 どうでもいいが、花瓶割るなよ。
 その後、若干だけど、口を膨らませておフグっぽくなるケイ。
 逆刀「この学校には校内の悪と戦ってる『セーラー服反逆同盟』って言うのがあるらしいじゃない?」
 ここで、話題を変える逆刀。なんでもない台詞だが、ユミたち「反逆同盟」以外のキャラが「セーラー服反逆同盟」と言う正確な名称を口にするのは、実はこれが最初だったりする。正式名称が何故情報として出回っているのか、ふと疑問に感じるが、ユミたちが毎回バトルシーンの前に、大声で「セーラー服反逆同盟!」って宣伝してるんだよね。

 「セーラー服反逆同盟」の言葉に、敏感に反応して目を開けるケイ。ここはそのフレーズが演技のタイミングとして設定されていたのだろう。
 逆刀「君がもしそいつらのことを知ってるんなら、紹介してくれないかなぁ? 協力できるかもしれない」
 ブラインドの方へ向いてさりげなく頼む逆刀。

 ただ、協力できるとか言うんだったら、「そいつら」はないだろう。「その人たち」とか「彼ら」と言うべきだろう。
 でも、こういう風に徐々に探りを入れて、搦め手から反逆同盟の正体を知ろうというのは、かなり有効な手段だとは思うけどね。10話のオードリー先生は「北風」で、逆刀は「太陽」みたいなものだ。

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 そして再度、舞台はアジトに移る。
 ケイ「逆刀クンは『セーラー服反逆同盟』と手を組みたいって言ってたわ!」
 CM前の、逆刀からの提案を仲間に伝えているケイ。

 ルリ「ケイ、あんたまさかあたしたちが『セーラー服反逆同盟』だってこと話しちゃいないでしょうねえ?」
 と、ルリとしては珍しく慎重な意見。10話ではケイと一緒になってオードリー先生に自分たちのことを打ち明けようとかはしゃいでたけどね。
 ケイ「うん、まだ言ってないわ……でも、言ってもいいんじゃない?」
 やや不服そうなケイ。
 雄太「なんかヤな予感がすんだけどなぁ」
 と、意外に(失礼!)雄太は慎重派なのだった。彼は10話でもオードリー先生のことを目が青いからと昭和一桁世代的差別発言で信頼できないと言っていたので、それなりに一貫している。
  
 直後、
 ケイ「余計なこと言わないで!」
 急に甲高くなった声でピシャッと叱られる。この辺の言い方は、後藤さんの素のキャラに近いんじゃないかと思うんだけどね。

 雄太「おお、こわ」
 雄太はおどけ気味に怖がって見せる。まあ、女子の中に男子一人だと、どうしてもこういう立場になっちゃうんだろう。
 ケイはユミに向かい、
 ケイ「ねえ、ユミ、いいでしょ、逆刀クンが入ってくれれば」
 ここで雄太のほうを見て、「こんな雄太なんかより」そしてまたユミの方を見て「ずっっと頼りになるはずよ!」

 これにはさすがに雄太もカチンと来て、
 雄太「こんなとはなんだよ!」
 と、精一杯つっかかるが、
 ケイ「フンッ」
 と、年下(役者として)のケイに鼻であしらわれる雄太でありました。雄太のつらい立場がしみじみと表現された名シーンである。
 ユミ「もうちょっと待って、ケイ」
 しかし、ユミはあくまで慎重な立場を崩さない。

 ケイ「どうして?」
 ユミ「気になることがあるの……」

 ユミの曖昧な返答に、無言で横を向いて頬を膨らませるケイ。

 これぞまさにおフグである。

 しかし、ケイの願いも、次のシーンであっさり打ち砕かれる。
 校長室に集まった悪玉たちの中に、その逆刀がいるではないか。

 校長「いやぁこの度の堂島高校の処置、ご苦労でした。でー、ついてはもう一つ依頼したいことがあるんだが……」
 逆刀「今度はどの学校をやるんだ?」
 九条「今までのはね、本命だけを狙ってると思わせないためのカモフラージュだったんだよ」
 真下「ほんとうの標的は、うちの学校内にいるの」

 しかし、本命だけを狙っていると思わせないって、その本命をまだ狙っていないのだから、周辺校を潰すことにどれだけの意味があったかの、甚だ疑問である。あくまで、逆刀を「反逆同盟」の仲間に思わせて、彼らに接近するための番長攻撃だったらまだ分かるんだけどね。
 逆刀「『セーラー服反逆同盟』か?」
 逆刀はズバリ言ってのける。

 しかし、そうすると、彼は具体的に頼まれる前にケイを介して「反逆同盟」を探していたことになって、さすがにそれは察しが良過ぎないか。番長グループとは違って、彼女たちはあくまで陰の存在だしね。
 校長「なんでそれを?」
 逆刀「あんたらの考えそうなことぐらい分かってるさ、もうそいつらを見付けだす為の手は打ってある」
 校長「ほぉーあー、さすが始末屋と言われただけのことはあるねっ」
 真下「今までは命までは奪わなかったけど、今度は構わないわ」
 校長「たっぷりとやってくれたまえ」

 真下教頭、仮にも教育者なのにとんでもないことを言っている。それに、さすがに殺しはまずいだろ。
 でも、2話では邪魔な教師を実際に殺してるから、そういう発言も不思議ではないが。
 逆刀「金さえ出すんだったら、あんたらだって消して差し上げるぜ」
 と、尖がったことを言う逆刀だが、この台詞はちょっと変だ。どこの世界に自分で金出して自分を殺してくれと頼む奴がいるんだ?
 この場合は、「誰だろうと金さえ貰えば消してやるぜ、たとえぱあんたらだってな!」と言うべきだろう。
 それはともかく、校長、
  
 教頭、九条と、それぞれ表情を強張らせる。
 一瞬緊張が高まるが、
 校長「ああ、いやいや、それには及ばんよ。ま、ま……」
 と、老獪な校長が如才なく受け流して、抽斗から札束を取り出して差し出す。堂島高校の「処置」の報酬だろう。100万以上はありそうだが、1校あたりこんなに出していたのでは予算が足りなくなりそうだ。しかもあくまでカモフラージュとしてやってるわけだし。あるいは、後藤たちを倒したのも含めての報酬かな。前回、同じく依頼を受けていた上原の報酬なんか、かなりぺらぺらの封筒に入ってたが。

 札束を持った逆刀に、すかさず九条が近付く。
  九条「アンタをこの学校の連中に信用させるためにこっちだって色々苦労してるんだ……少しぐらい分け前をくれたっていいだろう」
 との台詞で、前半で、逆刀に九条たちが軽く捻られたのは演技だったと分かる。とすれば、逆刀が超能力のような技を使うのも芝居だった、と言うことになりそうだが、この後のバトルシーンでは実際に息吹で強風を起こしたりしているし、目にも止まらぬ速さで移動するのは何回も出てくるから、あながちインチキばかりだとも言えない。「反逆同盟」の敵には、時折こういう非現実的な、特撮ヒーロー的なキャラ要素が混じることがある。

 それにしても九条、仮にも生徒に対して金寄越せと言ってる訳で、前回でも似たようことやっていたが、せこい男である。
 しかも、金を出した校長の目の前で、である。

 で、対する逆刀の返事は、
  
 札束を持ったまま、素早く反転することだった。それに対する九条の、いや竹中直人の顔オチ……やっぱり竹中直人はいいなぁ。
 さらにここでも例の「チューーーーン」と言うギターが鳴り、窓から風が入り込んでカーテンが激しく揺れると言う、非現実的な演出が施されている。

 しかも、次のカットでは既に逆刀の姿が消えている。瞬間移動したとか思えないのだが。
  
 校長「何と素早いやつだ!」

 九条はうろたえたように手や顔を動かしていたが、最後は腕を組んでしきりに頷いている。
 中島はるみは笑いを堪えるのに苦労していたのではないだろうか。

 しかし、逆刀も、今回は高度な隠密作戦の筈なのに、このように昼間から堂々と校長室に出入りすると言うのはインテリジェンスの面からすれば、重大な過失だったろう。

  
 で、多分、その直後だろうが、相変わらず絶対授業には出ないで校内をうろうろしていたミホと、ばったり会う逆刀。
 逆刀「やあ……」
 ミホは困ったような、曖昧な表情で目をそらす。さっさと通り過ぎようとするが、
  
 逆刀は擦れ違いざま、
 「理事長の娘さんなんだってね」
 ミホ「ええ」
 逆刀「それじゃ趣味が合いそうだ」
 逆刀の台詞に足を止めたミホは振り向いて、怪訝そうに、
 ミホ「どういうこと?」
 逆刀「僕も悪の華を咲かせるのが好きなんでね」
 と、いきなり何を言い出すのかと思うが、相手が理事長の娘と言うことでつい正体をばらすようなことを口にしてしまったのだろう。また、ミホがバラを育てていることに引っ掛けた表現かもしれない。ま、逆刀がそんな細かいことを知っていたとは思えないし、中盤以降はミホがバラの世話をするシーンもほとんどなくなるから、単なる偶然かもしれない。
 ミホはしばらく黙っていたが、やがてそのまま歩き去ってしまう。
 逆刀は立ち止まったまま、ニヤリと笑いを浮かべる。
 「うまいこと言った」と得意だったのかもしれないが、実は大変なヘマをやっていたことが判明する。彼女を通してその正体がユミたちにばれてしまうことになるからだ。
 ……もっとも、ミホが知らせようが知らせまいが、結果としてはあまり変わりなかったかな。

 それにしても、この決め手となる台詞はあまりに抽象的でいただけない。たとえば「セーラー服反逆同盟ももう終わりだ」とか、具体的なことを言わせたほうが良かったか。相手を自分サイドの人間だと思いこんでいるんだから、それくらい思い切ったことは言いそうだ。

 で、次のシーンで早速、ユミにチクっているミホでした。
 ミホ「逆刀はとんだ食わせ者だったわ」
  
 ユミ「えっ」
 ミホ「奴は校長に依頼された始末屋だったのよ」
  
 ユミ「始末屋?」
 ミホ「金さえ出せば殺しでも厭わないって言うワルの上を行くワルよ……彼の狙いは『セーラー服反逆同盟』」
 無言のユミのアップ。

 しかし、逆刀が悪人だと言うのは上述の会話で分かったとしても、「始末屋」だとか「反逆同盟を狙っている」とかの情報は、調べないと分からないだろう。とすれば、逆刀との会話の後で実は一日くらい時間が経過しているのかな。
 ただ、ミホが逆刀の正体はともかく、その狙いまで知っていると言うのは、いささか不自然かも。父親である理事長の極秘データでも盗み見たのかもしれない。あるいは、単なるミホの推測か。
 さて、それを受けて、次のシーンで、ユミの部屋に集まっている三人だが、
 ケイ「まさか、そんな筈ないわ! 逆刀クンが……」
 ケイ「『セーラー服反逆同盟』を狙ってるなんて……そんなの言いがかりだわっ!」
 この辺、やや棒読み。
 激するケイに対し、
 ルリ「ねえー、そんなに興奮しないで」と宥めるが、
 ケイ「でも、そんな言いがかりを付けられたんじゃ、あたしだって黙ってらんないわ!」
 いつになく感情的に自己主張するケイ。
  
 ユミ「言いがかりじゃないわ、ほんとうのことなのよ、校長から金を受け取ってるところを、見た人だっているのよ」
 あくまで冷静に説得するユミだが、こう並べると、どう見ても同級生とは思えない。高校生の姉と中学生の妹だ。実際、仙道さんの方が1歳以上年上だからね。
 なお、ミホは実際には受け渡しのところは見ていないので、この発言は一種の方便だろう。
 19話では同様のケースでルリが「見た人」についてユミを追及してややこしいことになったが、ここでは誰も突っ込まない。

 しばし無言で二人を睨みつけていたケイは、
 ケイ「わたし信じない、絶対に信じないんだからぁ!」
  
 と、ややキレ気味に断言し、身体を翻して、さっさと部屋から出て行ってしまう。

 逆刀が悪人だと言うことが分かりきっている視聴者からすれば歯痒い感じもするのだが、一旦恋した相手について人からマイナス情報を聞いただけですぐ変心してしまうような冷たい女より、こういう融通の利かない性格の方がケイらしくて好感が持てる。それに、逆刀が九条たちをやっつけているのをその目で見ているのはケイだけなので、余計ユミの言葉を信じにくいという事情もあったかもしれない。
 けっこうでかい音を立ててドアを閉めて行ったケイを見送り、
 ルリ「大丈夫かな、ケイ」
 ユミ「必ず気付いてくれるはず」
 と、保護者然とした会話をする年上の女優さんたちでありました。仙道さんに至っては、この時点でキャリア7年目(概算)だからね。
 先程のA-JARIのバラード曲をバックに、ネオンの眩しい夜の繁華街(?)を歩いて帰るケイ。
 後藤さんにこういうところはとても似合わない。
 ケイのモノローグ「逆刀クンはそんな人なんかじゃない」
  
 盛り上がるメロディに乗せて、ケイと逆刀の短いけれど充実した恋のハイライトシーンがフラッシュバックしていくのだった。
 ← 
 線路沿いの道を歩くケイ。
 後藤さんがひとりでこうやってロケで撮影しているのは、多分、ここだけじゃないかと思う。
 で、ちょうど横を通過する電車の車体に、撮影用の照明がまともに反射しているのが分かる。
  
 心細げな後ろ姿で次のシーンへ。
 ところでケイは、ユミの部屋と歩いていけるくらいのところに住んでいたのだろうか。その後、電車に乗ったかもしれないので、判断できない。
 バラードが終わると同時に、ユミの部屋にカメラが戻り、雄太が入ってくる。
 雄太「大変だ!」
 ユミ「どうしたの?」
 雄太「とうとう逆刀が本性現しやがった……『セーラー服反逆同盟』狩りってんで、仲間を使って手当たり次第、アキ子たちを連れて行きやがった」
 今回は雄太が情報通だね。ただ、ケイを通じて情報を得るという逆刀の計画は頓挫したわけじゃないのに、急に強硬手段に出るのはちょっと変かも。それに、「手当たり次第」なのに「アキ子たち」だけをさらっているのも、文章的におかしい。
  
 ユミ「えっ?」
 ルリ「関係ない人たちをいたぶれば、あたしたちが出てくると思ってんのよ」
 ユミ「罪のない人たちを標的にするなんて……許せない!」
 ここで、ユミのいわば「宣戦布告」がなされたわけだ。
 ルリは頷いたものの、
 ルリ「ユミぃ、ケイは戦える状態じゃないわ」
  
 ユミ「今度は私たちだけでやるしかないわね」
 互いに頷きあう二人。

 こういう時でも、「じゃあ代わりに雄太を」と言う展開には絶対ならないのだった。

 まあ、雄太がいたって戦闘能力はゼロなので意味ないんだけどね。でも、一回くらい、雄太がセーラー服姿に女装して参加する、みたいなコミカルな回があっても良かったかなぁとは思う。管理人も別に見たくはないが。


 その頃、またまたまた登場のライブハウス「クロコダイル」では
 アキ子「あたしたちは『セーラー服反逆同盟』なんかとは何の関係もありません! 後ろの二人に至ってはただのエキストラです!
 雄太の言葉通り、拉致されたアキ子と、他二名が縛られていたのだったが、そう、右後ろに注目していただきたいが、筆者が5話から気になっていた「おばあちゃん」っぽい顔(失礼)をしたエキストラさんです。なんで彼女が選ばれたのかは不明だが、やっと目立つシーンがまわってきてよかったね。左の人は、全然見たことないけど、ちょっと面白い顔してますな。
  
 部下「うるせえっ」
 しかし、すぐにスティックのようなもので殴られるアキ子。
  
 彼女が叫んでのけぞるのにあわせて、
 後ろの二人が「きゃあっ」と悲鳴を上げるのだが、「おばあちゃん」の劇中唯一の台詞がこれである。

 あと、いい加減、「おばあちゃん」って呼ぶのをやめたいのだが、役名に関しては全く不明なので、便利が悪いのだ。
 部下「リーダー、こいつらどうします?」
  
 逆刀「もう少し痛め付けてやれ……どうせ本物を引っ張り出すまでの餌だ」
 話しながら、尻ポケットから札束を取り出す。

 しかし、これって立派に拉致監禁なワケで、しかもかなりおおっぴらにやってるようなので、彼女たちの保護者や警察が動き出さないのが、変といえば変であるが、基本的にこのドラマには警察は介入しないのでしょうがない。
  
 と、その時、絶妙のタイミングでケイが階段を下りてくる。そうか、家に帰ってたんじゃなくてここへ向かっていたのか。

 暗い眼差しでドアを開けて入ろうとするが、
 逆刀「バカな女を使って『セーラー服反逆同盟』の正体を聞き出そうと思ったが、どうやら誰も奴らの正体を知らんらしい」
 絶妙のタイミングで、決定的な台詞を口にする逆刀。

 ただ、先程のやりとりの雰囲気だと、ケイから情報を聞きだせる脈はあったと思うのだが、ここでは既に諦めているのがいささか変だ。
 バカな女呼ばわりされて深く傷付くケイ。
 部下「それですぐに強硬手段に切り替えるところが、リーダーの抜け目ないとこですねえ」

 なんだこのヨイショ野郎は。

 ちなみに、背後の赤と黒の部下と、このヨイショ野郎は台詞があるので、クレジットされている田部井(ためがい)淳さん和島一行さんで、恐らく、ヨイショ野郎が田部井さんで、赤シャツが和島さんだろう。あ、今資料を確認したが、それに違いないです。ちなみに二人とも撮影当時26歳で、道理で高校生より強いわけだ。高木さんは……21か22くらい……でもこの時点で既にアメリカで映画撮ったりしてるらしいので大物ぶりが伝わってくる老け顔だ。
  
 と、またタイミングよく電話がかかってくる。
 逆刀「逆刀だ……分かった……早速獲物が引っ掛かってきたぜ」
 無論、相手はユミで、決闘の申込だろう。
  
 ケイは(恐らく逆刀の電話を聞いてから)その場を立ち去る。

 ただ、それだけでは戦闘場所は分からないので、この後、そこに登場するからには、ユミたちの動きをマークしていたのだろう。あるいは、雄太に直接聞いたのかもしれない。
 逆刀に電話をしたユミは無言で受話器を戻す。
 決戦を前にして、緊張の面持ちで目を見交わすユミとルリだった。

 特に今回は、相手が相当強いことが分かっているし、何よりケイ抜きで戦わねばならないという状況が、いつも以上の緊張感を生んでいるのだろう。
 果たして、ふたりだけで戦って、勝てただろうか? タイマンならばユミは逆刀に勝つだろうが、残りの雑魚をルリひとりで倒せたかどうか……。

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  ユミが指定したのだろう、野外音楽ステージの真ん中で待っている逆刀。
 自分は東京の地理に全く疎いので、これがどこの施設なのかさっぱりワカリマセン。
 (2014.7.9追記・親切な読者の方から御指摘がありました。「よみうりランドeast」だそうです)
 逆刀はしばし左右を見渡していたが、いつまで経っても「反逆同盟」が現れないので背を向けて帰ろうとする……「抜け目ない」じゃなくて、彼、単にせっかちなだけじゃないのかという気もする。

 が、気配に気付き、
 振り向くと、
 観客席の奥に、ライトを背にしたあのお方たちの姿が!

 ただし、今回はケイがいない上に、普段は向かってユミの左側に立つルリが、右側に立っているので、なおさら違和感がある。
 それにやっぱり、二人きりと言うのは戦隊として並んでも、どうにもしまらないことがこれで良く分かる。

 ユミとルリの立ち位置が逆なのは、この後、ケイが向かって左側に登場するからだろう。ユミは常に真ん中に立つべきだからね。
  
 一旦ここで、二人のアップをおさえる。
 が、時を移さず、
  
 逆刀の背中まで引いたカメラが、二人の左にもうひとつの光芒が立つのをとらえる。
 ここは、かっこいいシーンだけど、いかにも背後に誰かいてライトを支えているイメージが湧いてしまう。やっぱり、雄太がやってるんだろうか。
 無論、それは逆刀との恋を切り捨てて、戦場に駆けつけたケイである。 
  
 ケイははじめ真正面を向いているが、ユミたちのほうを見る。
  
 最初にユミが、そしてやや遅れてルリも気付いて互いに見詰め合う。
 ユミ「ケイ……!」
  
 ケイはにこやかに笑って見せてから、力強く頷く。
 いい表情です。
 ユミとルリも笑顔で頷き返す。厚い友情と信頼で結ばれた乙女たちに言葉は要らないのだった。
 全篇を通しての名シーンの一つだ。
 逆刀「やっとおでましか、お嬢さんたち」
 この段階で、逆刀はケイには気付いていないのだろう。まあ、あれだけ離れていたら、素顔であってもわかりっこないが。
 で、やっとここからいつもの決まり文句に移行。
 ルリ「闇の中でのさばり続ける悪党ども!」
 ケイ「てめえらのようなワルは許せねえ!」
 ケイがしゃべると息が白いのがよく見える。撮影は12月(11月下旬?)だろうから、当然だ。
 ユミはいつものように、腰の辺で拳をクロスさせてから、「天に代わって」
  
 両手を構えつつ、「成敗する!」
 鎖のチャッと言う効果音がかっこいい。

 普段は、ここですぐ三人のショットになるのだが、今回はその前に、
 逆刀のアップを入れ、
 ケイ「セーラー服」
 ユミ&ルリ「反逆同盟!」
 と言うように、分割して決め台詞を放つ。
 逆刀「俺たちのライブにお出ましになるのを首を長くして待ってたぜ。やつらは獲物だぁ。今日のステージはバッチリ決めろよ!」
 と、思い出したようにミュージシャン的な台詞回しになるのだった。
 手下一同「オーケェェイ!!」

 これだと、彼らはやっぱりA-JARIメンバーで、悪の一味だったのかと言うことになりかねないが。
  
 バトル開始! まず、ユミがその場でジャンプして、
  
 空中回転する。わかりづらいけど。
 逆刀の部下たちも、喚声を上げつつ一斉に飛び出す。
  
 と、ここで、珍しくアクションシーンの使いまわし……何話だったか今思い出せないが(追記・10話の対オードリー戦がオリジナル)、とにかく以前にやった三人が交差して乱れ飛ぶ印象的なカットである。

 二人の影の間からユミの必殺キックが飛んでくる。
  
 まず、ちょっと善人そうな顔の手下にユミの靴がめり込む。
 ところで、何故かここではフェイスペイントしてないな。
 ひっくり返った手下を中心にカメラがロングになり、いつもの軽い乱闘に移る。。
 そしてこれもいつものように個人戦にクローズアップする。
  
 ユミは二人の男と同時に戦う。黄色いシャツの男の棒を両手で受け止め、はねあげ、次の攻撃を身体を沈めてかわし、
 立ち位置を入れ替える。
 ここで一旦カメラがまたロングになって、団体戦の模様を映すのだが、ここでユミが雑魚たちをかわしてステージに上がり、ボスの逆刀に攻撃しているのが見える。しかし、すぐ逆刀の見事な蹴りを喰らい、すぐ下に落とされてしまう。

 そしてまた個人戦にスイッチする。次はルリ。

 ルリは、和島さんと、もう一人の男と戦う。和島さんはペイントしてるな。
 ルリは和島さんにギターでどつかれ、別の男にスチールパイプで腹をまともに撃たれるが、
  
 すぐ反撃して、左手で殴り飛ばす。
 和島「にゃあああっ」
 と背後から再びギターで襲われるが、体を沈めてかわし、
  
 正面の敵を、ハイキックで蹴り上げて、相手の武器もろとも吹き飛ばす。
 キャプではただの線になってるが、闇の空を飛ぶ棒……スチールじゃなくて、アルミパイプと言うべきか、
 しかし落下してきたそれを拾ったのはケイ。
 ケイは軽く棒を振り回してから、
  
 正面から向かってきた田部井さんを思いっきり殴る。
 田部井「うわっ」

 ちなみに上の三つのシーンは全部女優本人がやっているのがえらい。
 最初の頃に比べると、アクションもさまになってきたね。鍛錬と経験の賜物だろう。
 ケイは引き続き、敵の武器を振り回して戦うが、
  
 画面の手前に、右手から押されるようにしてユミが転がってくる。それに追い討ちをかける黄色いシャツの男だが、ユミは体を転がして避ける。

  
 さらに、左右からの攻撃も、
  
 久々の超人的な跳躍力を見せて、両者の突き出した棒の上に飛び乗ってしまう。
 無論これは、櫓状に構えた棒の上にスタントが乗った状態から飛び降りるのを、逆回しにしているのだ。
 で、棒の上のユミのアップは仙道さんに戻っていて、
  
 背景が黒くて判別しにくいが、その状態からキックを繰り出して、棒を持つ相手を攻撃する。
 反対側の男にも同様にキックを放ち、
 ごく短い時間だが、ポーズを決めてから、
  
 着地して、さ華麗なる回し蹴りを次々と叩き込む。
 ユミ(の担当スタント)の得意技だけあって、ここのアクションは冴え渡っている。
 向こう側の敵も蹴り飛ばし、
  
 最後にもう一度、手前の男を宙に舞わせる。惚れ惚れしますな。

 無論、蹴る方だけじゃなく、蹴られる方の演技のうまさもあっての迫力なんだけどね。
 6話のタツヤと違い、部下が劣勢でも動じない逆刀は、手を動かすとともに口笛を吹いて合図する。
 振り向く和島さんと田部井さん。すぐに敵をうっちゃってステージにあがる。
 で、何故か二人だけステージに上がり、他の雑魚はいなくなってしまうのだ。

 それぞれ音楽にちなんだ武器を構えるが……うーん、なんか笑っちゃう。
 逆刀「お遊びはこれまでだ」
 そして、いきなり唇に指を当て、口笛交じりの息吹を放つ。
 で、これが猛烈な風を起こしてしまうと言うありえない現象となる。

 特に何か機械などを利用している様子もないので、まったく逆刀の力で起こしているとしか思えないのだが、人間業ではない。
 それまでにも超人的な動きを見せていた逆刀なので、それほど違和感はないが……。
  
 風に押されて身動きできない三人。人が動けないほどの強風を口から出すと言うのは、ほぼ妖怪である。
 ここはスタントではなく、女優本人が演じているようだ。でかい送風機で吹かれるだけだからね。
 逆刀「はははははっ」
 あれ、息を出してないのに、
 引き続き、強風が吹きつけているのは、少し変じゃないか。……ま、そんな細かいこと言っていたらきりがない。
 で、ピンチにいきなり登場するミホ。毎度のことだが、唐突なんだよなぁ。リズムが乱れる。
 ただ、今回はバンク映像ではなく、ちゃんと投げるところを新しく撮影してます。
 無論、全然違うところで撮ってるんだと思うが、これは、観客席の一番後ろと言う設定かな。

 ここから「Don't Stop Lullaby」がスタート。
 ただ、逆刀の凄いところは、今まで百発百中だったミホの炸裂バラを、なんと、防いでしまうのである。つまり、薔薇が爆発しても目隠し状態にならないのだ。
 そのかわり、集中力が切れたのか、
 これによって風が弱まる。
 すかさずステージに突進する三人。
  
 しかし、またここでしばし乱闘気味になる。田部井と和島はステージから飛び降り、ルリとケイと戦う。

 ユミはひとりステージに上がって少し逆刀と戦うが、あえなく蹴られて下に落とされてしまう。とにかく逆刀は強い。
 倒れるユミをルリとケイが支え、
  
 このタイミングでルリが得意の鉛筆を投げる。
  
 しかし、田部井さんも只者ではなく、この攻撃もスティックで受け止めてしまうのだ。神業である。

 そしてスティックに刺さった鉛筆を口で引き抜き、
 
 その、先を尖らせた特殊なスティックをルリに投げつける。
  
 空中で回転したあと、先端を前にして飛ぶスティックだが、こういうのをキャプするのは至難の業である。
 だが、残念なことに、スティックはユミとルリの間を虚しく飛び過ぎてしまう。
  
 呆れることに、まだここから部下との戦いが続くのだ。ボス敵以外で、これだけ梃子摺らされる相手もそうはいない。
 ユミはまたステージに上がるが、和島もあがってきて、逆刀とふたりでユミを攻める。
  
 倒れたところへギターが振り下ろされるが、体を捻ってかわす。
  
 しかし逆刀に背中をつかまれて、無理に立たせられる。
  
 そしてギター攻撃をまともに浴びる。バンドマンの風上にも置けない奴だが、まあ効きそうではある。

 この時点では、ステージの下では2対1でルリとケイが田部井さんを倒している頃なので、ユミを助けるのが順当だと思ったら、
  
 まさにその通り、鼻の穴を膨らませたケイが、ステージに向かって援護射撃のチェーンを投げる。
 で、和島さんの首にしっかりと巻きつく。
 そのまま引っ張られて、下に降りさせられてしまう。

 さてこれから、やっとユミと逆刀の一騎打ちだが、ここのアクションは全編通しての最高に燃える格闘シーンで、内容的にもアクションの水準的にも素晴らしいの一語に尽きる。
 ちなみに、田部井さんと和島さんはこの後、登場せず、映らないところでルリとケイに倒されてしまったらしい。でも、彼らも、歴代の雑魚の中では最強クラスだろう。
 まず逆刀の、惚れ惚れするような鋭い後ろ回し蹴り!
  
 これはかわされるが、ユミと、数回打ち合い、
  
 再びコンパクトな後ろ回し蹴り。ほんと、高木さん、凄いです。
 で、今度は命中し、
  
 ステージに倒れるユミ。アップになるとまた仙道さんに戻っているが、このちょっとスカートがめくれ上がった脚が色っぽいね。
 また、この時、制服の下の黄色いシャツがちょっとだけ覗く。
  
 ユミ、立ち上がり、両手を構えて息を吐く。この辺は、空手の特訓でやってることなんだろう。ユミがこういうポーズを取るのも、あまりないことだ。
 この黄色いシャツは、寒さ対策で着込んでいたのかな。もしくは激しいアクションで下着が見えないために着ていたのか。
 気合を入れるユミ。
 逆刀は不敵に笑みを浮かべてから、
  
 渾身の右ストレートを放つが、がっちり防がれ、逆に正拳突きを、どてっ腹に受けてしまう。
  
 逆刀「うおっ」
 呻いて後退する逆刀。
 しかし、そう簡単には崩れず、
 中国拳法みたいに両手を旋回させて、構え直す。
 ユミは立ち上がり、
  
 相手と同様に腕を回してから、構えは取らずにそのまま、 
  
 パンパンと小気味良い効果音をまじえつつ、まるでカンフー映画のような素早い打ち合いを見せる。めちゃくちゃかっこいい。
 数回打ち合ってから、ユミの左拳が逆刀の顔面にヒットする。
  
 のけぞるが、それでもまだ挫けない逆刀。ほんとに強い。レビューするほうはいい加減ウンザリするが。
  
  
  
 今度は足技の打ち合い。徐々にユミがペースを掴んでいる感じだが。
  
 続いて逆刀の跳び蹴りを地面を転がってかわすが、最後は再び正面からまともに蹴りを受けてしまう。

 何度も書くけど、逆刀は強い。格闘戦に関しては、間違いなく最強の敵だろう(総合的に見ると18話の鳴海丈二の方が強いかな?)。

 蹴られて後ろに吹っ飛ぶユミだが、ここで、彼女の凄い身体能力が発揮される。
 A
 壁に向かって飛ばされつつ、
 B
 体を反転させ、
 C
 靴の裏で壁をしっかりとらえ、
 D
 壁をしっかり蹴り付けて、
 E
 その反動で逆刀へ向かってジャンプ!
 そして両足を揃えてのキックを放つ。

 A〜Cは、スタントの身体能力だけで撮影してるんだろうと思うが、かなり難しい演技だったと思う。
 ただ、壁を蹴るDより先に、Cの時点で既に身体が伸び切ってる感じなので、アクションのつなぎ方としてはやや矛盾している気もする。
 Cを省いて、B→Dとするか、B→D→Cと言う順序で描けば尚良かったかも。
 つまり、CとEのポーズが重複している感じを受けるのだ。
 それはともかく、このキックが逆刀に決まり、
  
 その後の立ちキックと、回し蹴りがまともにはいって白熱の勝負も遂に決着する。
  
 が、ユミはさらに後退した逆刀を無理に引き寄せて、執拗に殴り続ける。
 これは親友のケイの気持ちを踏みにじったことへの怒りの表れだろうか。
 と、左手からそのケイがジャンプしてステージに上がってくる。下にトランポリンがあるんだろう。
 そしてユミを押しのけるようにして、逆刀の正面に立つ。
 トドメは自分が刺すと言うケイの気持ちは分かるが、なんとなくユミの獲物を横取りしているようにも見える。ユミの身体の押し方もちょっと乱暴だし。

 ちなみにケイがユミを押した辺りから、BGMが「Shadow of Love」のインストルメンタル、バラード調に変わる。
  
 そして始まる無残に破られた初恋の復讐に燃えるケイの怒涛のラッシュ。まず右ストレート。
  
 左、右の連打。
  
 さらに、右、左とやりたい放題に殴るケイであった。
 5発目で逆刀がステージから落ちるが、
  
 この際も、綺麗に自分から身体を下の(マットが敷いてある)地面に落ちる高木さんでありました。やられるときもかっこいいのだ。
  
 最後は「バカな女」にやられてジ・エンドの逆刀。

 何の哀愁もないのだが、欲を言えば、逆刀も心のどこかで無垢なおケイちゃんに惹かれていて、最後にそれが垣間見える、見たいな演出だったら尚良かったかも。単なる悪役にしておくにはもったいない魅力的なキャラだからね。まあ、今回はA-JARIの演奏シーンのせいでいつにもましてドラマ部分に割ける時間が短かったから、そこまで求めるのは欲張りと言うものか。

 しかし、この後、逆刀さんをどうしたんだろうね、彼らは。
 そうそう、アキ子たちのほうは、その後ユミたちが助けたのか、あるいはいつも安全な仕事を選ぶ雄太が救出に行ったのかも知れない。
 倒れた逆刀のそばにやってくるルリ。今まで、何してたんだろう。田部井さんたちと戦っていたのか。
  
 ケイはしばらく逆刀を見下ろすような感じだったが、やがてルリの方へ視線を向ける。
 少し涙ぐみながら微笑み、頷いて見せるルリ。
 苦労して倒した獲物を横取りされたユミはなんとなく恨めしそうな顔で、
 最後の最後まであまり晴れやかな表情にはならないまま終了。
 今回は「ミホさんありがとう」もない。

 ま、最後は勝ったと言っても、ケイの心が踏みにじられたことは変わりないので、こういう感じになってるんだろう。

アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
  そして今回のエンディングはよくある登校シーンなどではなく、逆刀との淡い思い出のある学校の屋上が舞台。

 今回、ルリもだが、雄太の出番が極めて少ない。台詞数や出演シーン数などで単純に比較したら多分23話中最低だろう。しかも年下のケイにまで馬鹿にされるという悲しい役回り。

 雄太、頑張れ。

 いきなり脱線してしまったが、
 屋上の手摺の前でカセットテープを引き抜いて、風に舞わせているケイ。
 それは逆刀に貰った思い出のライブテープで、この小道具の使い方はうまい。
 で、いつの間にか髪型が元のお下げに戻っている。ポニーテールもいいけど、やっぱりこっちの方が似合ってると思う。
 反対側からのショット。
 ちなみに、逆刀と仲良くしゃべっていたのは同じ屋上だが、画面の奥に見える側の手摺だと思う。
 こちらは手摺の向こうに傾斜があるのだ。……いや、あっち側にもあるのかな。 
 うーん、これを見る限り、傾斜はないようだが……とにかく、エンディングで彼女たちが立っている方向とは違う。右側の白い壁がないからね。
  
 と、後ろからユミとルリがやってくる。

 ルリ「ケイ、何してんの?」
 ケイ「初恋を風に飛ばしてるの!」
 この時の「はつこい」の発音がちょっと変。「は……つこい」みたいな。
 ユミ「うわぁ、気っ障ぁ〜」
 ことさらに大袈裟に反応しているのは、ケイの気持ちを思いやっているからだろう。
    
 ルリ「いつまでも少女漫画のふりしてんじゃないの!」
 と言い、ケイの肩を叩く。
 結構強かったのか、ケイ、ちょっとよろけて、
 ケイ「うっふ」
  
 そしてルリも、テープを引っ張って風に飛ばし、
 ユミもそのテープに触る。
 山本理沙さんのお腹が見えてしまう。雑誌のインタビューで言ってるように、ホントに制服の下には下着しかつけてないらしい。
 で、カメラが背後にまわるのだが、この時も風でスカートがびゅんびゅんめくれて、パンツが見えるんじゃないかと期待不安になる。
 (追記 よーく目を凝らすと、右端の仙道さんのスカートの中、微かに白いものが見える気がする……)
 彼女たちを背後から見ている怪しい人影。
 はい、勿論、神出鬼没だが、絶対授業には出ないミホさんでした。

 ただ、ここで彼女が涙ぐんでいるのがいささか解せない。ケイの初恋が破れたことを泣いているとしたら、相当なセンチメンタリストである。特にケイとはほとんど交渉がないのだから、余計不自然である。

 ちなみに、最後まで「Shadoe of Love」のバラード版がかかっている。

アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
  予告編

 まず、ケイがキスされそうになるシーン、
  
 左が予告編で、右が本編だが、予告編ではむしろケイから唇を重ねに行っている上に目も開いたままなので、本編のぎゅっと目をつぶってひたすら待っている態度とは大きな違いだ。無論、おぼこのケイとすれば、本編のほうが正しい演出だろう。

 続く、サイドからのキス間近シーンも、
  
 予告編の方が明らかに唇の距離が近い。花瓶の花を比べれば、テイクが違うのは一目瞭然だけど。

 それと、ケイがミホからカセットテープをひったくるところも(下の2枚はどちらも予告編)、
  
 予告編へではケイがカセットテープをつかむところを手前からはっきり映しているが、

  
 本編では、テープを取る瞬間は、ミホの背中辺りから撮り、それに手前からの、既にテープをケイが持っているカットにつないでいる。
 ちなみに、上の予告編の左の画像で、ミホがちょっと笑っているのも分かると思う。この辺がいかにもNGテイクらしい。

 まあ、細かいところを探せばもっとあるが、きりがないし、あまり意味もないのでやめる。


 まとめ


 改めて戦闘シーンを微細に解説していくと、アクションシーンのこだわりぶりが良く分かる。
 また、逆刀こと高木淳也は、反逆同盟における最強の敵といっていいだろう。これでドラマ部分がもっと充実していれば9話、14話に匹敵する傑作になっていたと思われるのだが、ケイと逆刀の恋愛の描き方が中途半端だし、なにより逆刀の番長つぶしがミステリーとして話を引っ張っていくには弱すぎるのだ。せめて冒頭で、後藤たちを倒す逆刀の正体をぼかしておけば……と思う。

 それでも、冒頭のPV風の演出、A−JARI本人の熱唱、近江俊郎の特別出演、ラストシーンの爽やかな哀愁、雄太のとほほぶり、竹中直人の顔芸、おケイのおぼこぶりなど、何かと見所の多い回ではある。

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