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第17話 にせ者現わる!汚れた白い制服
放送日時 1987年2月9日
監督 帶盛迪彦
脚本 日暮裕一/二色ひとし
準レギュ
ゲスト 片桐竜次/ルポライター田崎、山野史人/宝石商加藤、ヒゲ面男/田嶋基吉(?)、ふらみんご/スケバンコンビ、小倉淳/アナウンサー、スケバンに襲われる男性/浜崎一成(?)
予告 ニセのセーラー服反逆同盟が現れた。次々と大活躍するニセモノに驚くユミたち。そんな折、ニセ反逆同盟が宝石商殺害事件に巻き込まれる。事件の真相を追うユミたちは、反逆同盟の特集記事を書いたルポライター田崎に何か引っ掛かるものを感じた。次回、「セーラー服反逆同盟」、お楽しみに!
備考 タイトルの!は正確には45度に傾いて表記されたもの。準レギュラーが登場しない唯一の回。
評価    シナリオ ★★★ アイデアは面白いが、それがストーリーに活かし切れていない。突っ込みどころも豊富。
演出 ★★★ バラエティっぽいノリが異色。
映像 ★★★ 特になし。
キャスト ★★★★  片桐竜次がうまい。ふらみんごが寒い。
アクション ★★★★ 短くまとまっているし、印象に残るアクションが多い。
総合 ★★★ 部分的には評価できるところもあるが、全体としては凡庸な出来。
アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 さて、シリーズもそろそろゴールが見えてきて寂しい17話。
  
 いきなり家庭的な雰囲気が濃厚なシーンからスタート。
 スープのような料理をお皿によそうユミ。無論、彼女の手作りである。
 今まで、ユミの部屋のこういう生活感のあるシーンはあまりなかったので新鮮である。ユミの家庭的な性格が良く出ている。
 この画面の左側に、外へ通じるドアがあるのだ。第4話でミホが座っていたのがこのテーブルである。
 第4話より。

  
 ユミはその皿を手にテーブルに座り、食べ始める。
 テレビ番組の音声が流れている。
 アナウンサーの声「毎週ステキな女性が登場してくれてもう僕はこのコーナー」
 ユミ「いただきま〜す」
 自分しかいないのに、ちゃんと「いただきます」と言う行儀の良いユミ。この辺は育ての叔父夫婦の仕込だろう。ただ、手まで合わせないのがいかにも本当っぽい。
 アナウンサーの声「大好きなんでけど早速参りたいと思います。え各方面で活躍されております女性の方をゲストに女の時代にスポットを当てます」

 ちなみにこれは、朝食なのか昼食なのか夕食なのか、ちょっと判断しかねる。休日の朝かもしれない。下のような番組が夜にあるとも思えないから、朝か昼かとは思うが。
 何気なくテレビを見るユミ。
 アナウンサー「今週のヒロインのコーナーです、今週のゲストの方なんですが、え我々スタッフの前に自ら姿を現して下さいました、話題のあの三人組」
 アナウンサーを演じるのは当時の日テレのアナウンサー、小倉淳氏である。当時28歳くらい。
 アナウンサー「セーラー服反逆同盟の皆さんをご紹介したいと思います」
 の、一言に、思わず固まるユミ。
 アナウンサー「では早速、皆さんにお入りいただきましょう。どうぞ!」
  
 タラララララと言う控え目なドラムロールと拍手の中、一旦暗転してから、ファンファーレと共に三人のシルエットが浮かび上がる。
 三人「セーラー服反逆同盟、ただいま、参上!」
 台詞とともに、ポーズを決める。

 もうこのシルエットだけで誰だか分かるよ。
 スクリーンがあがり、三人がそろそろと下りてくる。
 アナウンサー「はい、どうも皆さんようこそおいでいただきました、さ、こちらにおいでいただいて、色々お話をうかがって参りたいと思います」
 このアナウンサー、早口なので聞き取るのが大変だ。
 アナウンサー「いやぁー、セーラー服が眩しいですねえおじさんウキウキしてしまうという部分もありますが、さ、おかけください」
 お前は一瞬でも黙ると死ぬのか?
 昔のアナウンサーはこんなに饒舌だったっけ?

 三人が静々と席に着いてから、
 アナウンサー「えー、では早速皆さんに自己紹介をお願いします」
 と、ふるのだが、
 森口博子(って書いちゃったけど、まあいいか)「悪いけど、それは出来ません」
 マユミ「私たちは闇の助っ人だから」
 マリ「闇から現れ闇へ消えていくさだめなんです」

 と、完全に拒否する三人。

 「じゃあ、何しに来たんだ、おめえら」
 と、言いたいのをぐっと堪え、

 アナウンサー「いやっ、あのっ、驚いて、しまいましたけれども、えー、ま、皆さんに彼女たちのその美しい素顔をお見せできなくて、ねえ!」
  
 三人「残念です、私たちも!」と言ってから、正面を向く。

 アナウンサー「はい! 私も残念な気がしますが、えーそれでは、ああ皆さんの目的を教えて下さい」
 三人「法で裁けぬ悪を倒し、非情の街に正義を取り戻すことです!」

 しかし、それだと、「反逆」の意味がないのでは?
  
 呆気に取られたユミは、目をパチパチさせてから、あまりのことに薄っすらと笑みさえ浮かべてしまう。

 アナウンサー「え、ここでテレビをご覧の皆さまにメッセージをお願いします」
 三人「皆さん、愛と勇気を持って戦うことを忘れないで下さい」
 なんともいえない表情のユミのアップでOPへ。

 しかし、「今週のヒロイン」のコーナー、登場からここまで1分ちょっとしか経ってないが、これでコーナーが成立しているのだろうか。
 他人事ながら心配になる。
 なお、クレジットではこういう表記になる。なお、今回は準レギュラーの教師がひとりも登場しない、全話を通して唯一のエピソードである。考えたら、こうして堂々と「反逆同盟」が名乗り出たら、彼らが黙っているわけないんだけど、そうすると話がややこしくなるから、あえて彼らを一切出さないようにしているのだろう。

 (※2013/07/31追記・investさんからの情報によると、小倉淳氏は2013年の参院選に立候補されたそうです)



アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 出演を終えて、テレビ局の階段を大声で喋りながら下りてくる三人。
 マユミ「もっ、最高〜! 一度出たかったのテレビにぃ」
 マリ「いっそのこと、このまま本物で通しちまおうか」
 ヒロコ「ナーイス意見じゃんか、やれないことないよ、あたいたちにでも!」
 と、仮面を外しつつ、周囲の人間に丸聞こえで話す三バカでした。正体がばれない方がおかしいくらいだが、これが何故かばれないのである。

 また、そもそもドラマの設定上、「反逆同盟」は表に出ない存在で、その名称すら知ってる人間は(ユミたちと悪者以外に)いない筈なんだけど、ヒロコたちはどうやってそれを知り、なおかつどういうツテで、テレビに出るところまでこぎつけられたのか、具体的な説明はほとんどされない。まあ、白い制服姿の三人組という漠然としたビジュアルは、噂として膾炙していたとしても不思議ではないが。
 三人が日テレの正面玄関を抜けると、ちょうど女性タレントをファンが囲んでサイン攻めをしているところだった。このタレント、三人の台詞がはっきり聞き取れず、タレントの顔が見えにくいが、たぶん、あの泰葉だと思う。ただ、「ヤスコ」とも聞こえるので、どうも自信はない。
 マユミ「泰葉ちゃんじゃない?」
 ヒロコ「ほんとー!」
 マユミ「あたしたちもあんなに有名になれるかな」
 ヒロコ「なれるってー」

 ひたすらミーハーの三人だったが、人の輪の端にいた緑のスーツの男性に呼び止められる。
 ところで、無論、この人だかりは、番組の方で用意してるんだろうな。とすれば、泰葉もクレジットされても良さそうなものだが。
  
 男「ちょっと君たち、ちょっと待ってよ……君たちさ、『セーラー服反逆同盟』だろ?」
 びっくりして目を見交わす三人。と言うか、バレバレなのでびっくりする方がおかしいと思うが。

 男「とぼけなくったっていいじゃないか、いや、実はさ、君たちに相談があるんだよ」
 男はそう言って名刺を出す。名刺にはルポライター田崎健(悟)とある。
 三人「ルポライター?」
 の問い掛けに、
 田崎「イエ〜ス!」
 と、その場で答えさせず、時と場所を変えて言わせているのがおしゃれな編集。これはテレビ局の近くの喫茶店だろう。
 田崎を演じるのは、脇役として数々の作品に出演している片竜次さん。当時39歳、かな。
 三人「あたいたちを取材?」
 子供のように期待に目をキラキラさせるヒロコたち。スケバンの一人称が「あたい」と言う決まりごとも、80年代までだろうか。

 田崎「そう、特集記事を書きたいんだよ。現代のヒロイン、『セーラー服反逆同盟』ってタイトルでさ」
 田崎「いやっ、前々から噂は聞いていたんだけどね、ぜひとも密着取材したいなと思ってたんだよ」
 マリ「でも、ねえ?」
 田崎「あの、実名や、顔が出たら困るんだったら、秘密は厳守するよ」
  
 田崎「いまや大衆はね、お人形様みたいなヒロインには飽き飽きしてるんだよ。これからはね、本物が、求められる時代なんだよ。それがすなわち、君たちさぁ!」
 と、今この場で思いついたような適当な口説き文句を並べる田崎。
 少なくとも彼は、この三人を本物だと信じて接近したようだが、本物のユミだったらにべもなく断っているところだろう。いや、そもそもテレビに出ない。

 もっとも、80年代半ばから、それこそ森口博子のようなバラドルのような、従来の「お人形様みたい」な正統派アイドルのみならず、多様な女性タレントが脚光を浴びるようになるのは事実であろう。もっと前からかな。

 持ち上げられて、偏差値の低い三人はひたすら笑み崩れ、はしゃぎながら素早く相談する。
 マリ「どうするぅ」
 ヒロコ「ヒロインだって」
 マユミ「スターになるんだよ、あたしたち」
 マリ「でも、ばれないかなぁ?」
 ヒロコ「わかりゃしないって」
 マユミ「そうだって」
 ヒロコ「やろ、やろっ」

 うーむ、マリの台詞、田崎に思いっきり筒抜けのような気がするが、田崎にしてみれば彼らが本物でもニセモノでもどっちでも良かったのかもしれない。
ここでは、役柄ではスケバンのマリの、人の良さが遺憾なく表現されている。
  
 衆議一決して、
 三人「やります!」
 田崎「はい」
 三人「はい!」
 田崎の言葉を鸚鵡返しする三人。この辺のやりとりがコメディっぽくて面白い。

 さて、その日の午後か、翌日か、黒鳥学園のアジトへ舞台が移る。
 ← 
 雄太「あったまくんなぁ〜人の名をかたりやがってさぁ」
 のっけから憤っている雄太。
 ここは、是非、「トサカに来るなぁ〜」と言って欲しかった。
 このシーン、舞台劇のように俳優が交互に動きながら喋るという演出がつけられている。
 → 
 雄太のバトンを受けるようにして、ケイが画面左から右へ歩きながら喋る。
 ケイ「自分たちでテレビ局に売り込んだんだって!」

 しかし、その情報はどこから得たのだろう。テレビ局にじかに電話して聞いたのだろうか。
 ← 
 ユミも、ケイと擦れ違うようにして右から左へ歩きながら台詞を言う。
 ユミ「反逆同盟に気付いてるって事は、学園の誰かね」

 いや、誰かって、一発で分かると思うが……。
 ただ、ユミの発言からは、あくまで「反逆同盟」は黒鳥周辺で有名なだけで、テレビなどでとりあげられるようなものではないともとれるのだが……。田崎はマスコミ関係者として知っていたと言うことだろう。どうでもいいが、みんなあんなワイドショーを見ていたのだろうか。
 最後にルリは、画面の中央で喋る。
 ルリ「目立ちたがり屋のやつらだよきっと」
 ケイ「見つけ出して、とっちめてやる?」
 とっちめる、か……。今、使わないよね。
 ユミ「でも、別に悪いことしたわけじゃないしねぇ」
 相変わらず常識人のユミは穏当な発言。
 ルリ「でもまずいんじゃなぁい? あんまり反逆同盟が有名になっちゃうと」
 ケイ「動きにくくなるわねえ」
 懸念するケイだが、普段から夜陰に乗じて人知れず悪人たちを成敗しているだけなので、別に有名になっても人に見られない限り、問題はないと思うのだが……。
 さて、2-Aのお昼の時間。みんな好き勝手な席で食べている。
 なんか、最初の頃の野獣教室みたいなピリピリしたムードが跡形もなくなっちゃってるなぁ。
 どうでもいいが、こういう時、生徒たちの弁当はどうやって用意されているんだろう。それぞれいかにも家庭の手作りと言う感じなので、各家庭で実際に作って貰って持参してたりして……。

 チエミ「白いセーラー服でさ、ビィシーッと決めちゃってんだって!」
 アキ「前から噂には聞いてたけど、やっぱいたんだ」
 女生徒「しぶいよ、闇の助け人なんてさあ」
 アキ「うんうんうん……」

 「しぶいよ〜」の台詞を言ってる女生徒(画面中央の横向きのひと)が誰か、いまいち分からない。椎名梢にしては髪型がおとなしいが……。

 このアキの台詞からも、「反逆同盟」の噂はかなり広がっていたことが分かる。ま、かなりの人数のザコが反逆同盟に倒されているから、彼らの口から漏れても不思議ではない。そう言えば、15話の逆刀もあらかじめ「反逆同盟」の名前を知ってたしね。
 カメラがパンして、弁当食べてる生徒たちを映して行く。
 ユミたち仲良し三人組は当然、かたまって食べている。面白いのは、その後ろで雄太がタケシたちと一緒に食べているところだ。1作目でパシリ扱いされていたのが嘘のようである。

 チエミの声「入れてくんないかなぁ、あたしもー」
 女生徒の声「部活じゃないんだからー」
 最後の声は、アキコの声だと思うが……。
 そのやりとりに、クラス中が笑いに包まれる。
 なお、他の生徒は実際に食べているが、ルリはどう見てもフリをしているだけだ。
 この三人は撮影上の都合で、食べない(食べられない?)のかもしれない。
 と、そこへヒロコたち三人が遅れて教室へ入ってくる。
 すると、これは、テレビに出た日と同じなのか?
 だとすれば、ユミは平日の朝にあんな凝った料理作っているのか?
 ま、翌日だとして、三人はテレビに出て遅れたわけじゃなく、劇中では描かれていない反逆同盟活動(後述)で遅れたのかもしれない。
 それによく考えたら、仮に平日の朝だったら、ユミは制服を着てるはずだしね。

 アキ「なんだよ、重役出勤かよ」
 ヒロコ「はぁ、ちょっと一仕事してたんでねっ」
 チエミ「何、バイトしてんのー?」
 マユミ「違うよ、あたいらはねえ、はんぎゃく……」
 言い掛けて、マリに後頭部を小突かれる。
 椎名梢「なんだってー?」
 マユミ「ああ、反省房って怖いなぁ、とか……」
 下手な誤魔化し方をするマユミ。
 なお、椎名梢はいつの間にか髪が黒くなっている。と言うことは最初にアキたちと話していたのはやはり彼女だったようだ。

 画面手前でご飯を食べているアキコさん、綺麗ですね。
 頓珍漢なマユミの発言に、指で頭を指しながら、
 チミエ「マユミちゃん、またプッツン切れたんじゃないの?」
 プッツンと言う言葉、当時流行ってたのかなぁ。
 立原ちえみのこういう馬鹿っぽい演技は彼女にしかできない貴重なものだと思う。

 ついでに、画面手前のアキコさんの鎖骨が綺麗ですね。
 山口「ふははははっ」
 一斉に生徒たちの笑い声が響く。マリなんかのけぞって笑っている。
 馬鹿にされてちょっと悔しそうな顔になるマユミ。

 ついでに、画面手前のアキコさんもちょっと笑ってる。
 しかし、この三人は笑うどころではなく、マユミの口走った「ハンギャク」と言う言葉に反応し、鋭く振り向く。
 この時点で、ユミたちには彼らがニセ反逆同盟の正体だと確信できたのだろうか?
 盛り上がっていると、赤いシャツがトレードマークの葉山が飛び込んでくる。
 葉山「大変だよ! 反逆同盟が現れたってよ!」と、ニュースを持ってくる。
 生徒たち「マジで?」

 ついでに、画面手前で横を向いたアキコさんの白い首筋、綺麗ですね。しつこいですか?
 今度は葉山の方へ素早く首を振る三人。
 次のカットでは、どこかの公園の木に縛り付けられたスケバン風女子生徒と、取り囲む野次馬たちの図。
 見物の声「すげえなぁ」「反逆同盟だってよ」

 何が凄いのか、具体的に説明してみろ。

 つまりこれが、ヒロコたちが言う一仕事なのだろう。だとすれば、やはり、上の教室のシーンはテレビに反逆同盟が出た日とは別だったのだろう。たとえば、テレビに出たのが日曜で、教室のシーンは月曜とか。
 続けて、どう見ても同じ公園でスケバンに恐喝されている気弱青年。
 これは、恐らく、同日の放課後だろう。
 この男性が、クレジットされている浜崎一成と言う俳優だと思うが……よく分からない。
 で、彼をナイフで脅しているのが二人組のスケバン。
 演じるのは「ふらみんご」と言う女性芸人コンビ。
 当時としては若手お笑いコンビがこうやってゲスト出演するのは珍しかったのではないだろうか?
 ただ、あいにく、この「ふらみんご」と言うコンビについて筆者は全く知らないし、ネットでちょっと調べても出てこない。
 便宜上、個人名も不明なので、背の高い方をふらみんご1号、小さいほうを2号としておく。
 1号「ザケんじゃねえよ!」
 2号「ぁんだよ〜」
 1号「出すモンを出せっつってんだよ!」
 2号「だよ〜」
 1号「ホラ、さっさと出せよ、さっさと、え、間ぁーを持たせるな、お前、喋れぇー、一方的に喋ってたら疲れるだろう!」
 2号「だよ〜!」
 1号「う、う、うつむいてじゃねえ、うつむいてんじゃ、出すものを、出、せ!」
 2号「ぁんだよ〜」

 告白します。書いてて苦痛でした。

 これは、彼らの持ちネタをアレンジしてるんだろうか?

 当時は、人気があったんだろうか。まあ、女性お笑いコンビ自体、珍しかったからね。ちなみに「反逆同盟」のはじまる1986年10月の半年前のテレビジョンには新人類コンビとして、ウッチャンナンチャン、ちびっこギャング、パワーズが紹介されていて、パワーズは次の18話にゲスト参加しています。ひょっとしたら、ウンナンが出ていたかもしれないと思うと、ちょっと不思議だ。
 と、そこへ後にバラドルの女王と呼ばれる森口博子たちが、ささっと走って現れる。
 考えたら、昼間に反逆同盟の衣装と言うのは、かなり違和感があるな。本物も、4話くらいでしか見たことない。
 もっとも、彼らの場合は単なる夏服なのだが。
  
 1号「だあ〜?」              2号「たああ〜?」

 ほんと、もう、勘弁してください。

 そして、ニセ反逆同盟の貴重な口上。
 マリ「世間をお騒がせするクズども」
 マユミ「お前らのようなタコは」
 マユミ「許さないよ!」
 ヒロコ「法に代わって裁いてやる!」

 しかし、本家と違い、彼らはいつもと同じメイクなので、これだとすぐ正体ばれるんじゃないの?

 もう一度ふらみんごのアップを入れてから、
 三人「セーラー服反逆同盟、ただいま」
 「参上!」
 とほほな戦闘ポーズをとる三人。でも、ずーっと脇役だった彼らにすれば、この時の撮影は楽しかっただろうな。

 で、戦闘シーンになるのだが、さすがに彼らの一回だけの戦闘シーンに本格的なアクション指導はなく、
  
 かなりゆるゆるの乱闘になる。と言うか、これをアクションシーンと呼んで良いものやら。
 昔のバラエティの舞台コントみたいである。
 ヒロコとマユミは1号を両脇から抱えて引っ張り、マユミがビンタしたあと、笑顔とポーズを作り、
 それを木の上に陣取っている田崎が写真に撮る。
 1号「この野郎、離せ、離せ、離しやがれ! ちくしょう〜」
 日本人ってなんで、ピースサインがこんなに好きなんだろう?
 田崎「ばか、真面目にやれ!」
 と、さすがに軽薄な田崎も怒る。
 ヒロコ&マユミ「はい!」
 大きな声で返事をして、再び1号を引っ張って行く。
  
 今度はマリが2号の首を絞めながらやってきて、ピースサイン。
 2号「なんだよ〜、だぁ〜」
 マリ「○○んじゃねえーっ」

 何故か今度は田崎は怒らずに淡々とシャッターを切り、地面に降りる。面倒臭くなったのだろうか。
  
 最後は、1号と2号をぶつけて、退治完了。
 1号「おぼえときやがれ」

 ふらみんごは「おぼえときやがれ」と捨て台詞を放って逃げ出すが、26年後の現在、誰も覚えていない。
  (追記・この1号こと楠美津香さんは「ひとりコントの女王」の異名を取って現在も活躍されているらしい。自分は無教養なので全く知らないのだが……たぶん、その筋では有名なんだろう。失礼しました。)

  
 悪を退治して、三人は嬉しそうに田崎のところへ走ってくるが、ここで、真ん中の森口が、胸ポケットの黄色いクシ(?)を落としているのがお分かりいただけるだろうか。
 そしてまたポーズを決める三人。
 田崎はカメラのほうを向き、「ふぅはっ、変わってるなぁっ……」と苦笑い。

 こういうバラエティ的な演出は、過去のエピソードでは一切なかったので、違和感を覚えるが、コミック色の強い今回のようなエピソードではありかもしれない。
 その後、イメージ的に三人の数々の活躍が描かれる。軽快なBGMの中、夜の歩道橋を降りてくる三人。
 ここで、久しぶりに(6話以来か)画面がワイプする。
 ここでも、(さっきと同じ)公園でスケバン風の二人が、女子高生二人をカツアゲしている。
 と、画面の外から「やめな!」と言う声が飛んでくる。彼らが振り向くと、
  
 三人「セーラー服、反逆同盟、ただいま……参上!」
 さっきと同じようにポーズを決める。

 ところで、既に日が傾いている。最初に「ふらみんご」たちと撮影し、次にここのシーンを撮り、夜になってから最後のバトルシーンを撮ったんだろう……か? 一日で全部撮影したとは限らないのだけどね。
  
 ここでも本格的なアクションはなく、文字通り追っ払っている。マリが、ひとりの顔をビンタしている程度だ。
 そしてカバンを拾って埃をはたきながら返してやる。
 ヒロコ「この辺は危ないから、早く帰りな、お嬢さん」
 女子高生A「どうもありがとう」
 女子高生B「ございました」
 この辺は普通に自警団っぽいことをやっている。元々彼女たちもスケバンだから、その辺の迫力はあったんだろう。
  
 その後、また田崎に向かって得意げにピースサイン。ただし、田崎の姿は映らない。
 次のシーンも、ワイプで移行する。今度は反対側から。
 次は、歩道橋の下で酒飲んで暴れている若者たち。暗くてわかりにくいが、誰かをいじめている感じだ。
  
 三人「弱い者イジメはやめな!」
 と、叫んで現れる。酔っ払いはふらふらしながら襲ってくるが、ヒロコは竹刀を奪って男を叩き伏せる。と言うか、泥酔状態なので向こうで勝手に潰れてる感じだ。
 三人「セーラー服反逆同盟、ただいま参上!」

 倒してから言うな。
 で、例によって新聞にでかでかと書きたてられる。しかし、いきなりこういう全国紙に出るかね、こんなのが。
 左側の記事は、1986年10月3日に沈没したK219潜水艦のことだろうか。さすがに10月にこれを撮影しているとは思えないので、撮影時期とは無関係だろう。
 今回は記事本文はほとんど一瞬しか映らないので、見出しとは全然関連のない内容であった。
 ユミの部屋に集まった本家の皆さんはご立腹。何故かみんな私服じゃなくて制服だね。学校から真っ直ぐここに来たのだろうか。
 雄太「いい気なもんだよ、全く」
 怒りのあまり、新聞をテーブルに叩きつける。
  
 雄太「新聞まで反逆同盟、反逆同盟って取り上げて……ニセモンはいまやスターだっての」
 雄太の場合、ニセモノが人気者になってるのが気に入らないのかも。
  
 ルリ「せこいんだよ、反逆同盟の仕事にしちゃ」
 ルリは、ニセモノの悪人退治のスケールの小ささが気に喰わないようだ。

 ケイ「誰かしら、ねえユミぃ、心当たりなぁい?」
 何となくこのシーン、後藤さんが幼く見える。まあ実際、最年少(撮影が1986年内なら15歳)だけどね。

 ユミ「うん……」
 ユミは頷きながら生返事。この時点では、ヒロコたちだと断定できる証拠があるわけじゃないからね。

 雄太「どうすんだよ、このままじゃ、反逆同盟の名前、とられちまうぜ、ニセモンにぃ」
 危機感を募らせる雄太だが、ユミは、
  
 ユミ「反逆同盟の名前にこだわることはないわ。ニセモノも本物もないの。別に悪いことしてるわけじゃないんだから」
 と、相変わらずの優等生的発言。

 ただ「反逆同盟」は別に一般的な世直しのためにあるわけじゃなく、あくまで黒鳥学園の管理体制に歯向かうための組織なのだから、ユミの発言はいささかおかしい。もっとも、過去には学園とは無関係の悪も倒してきた彼らだけどね。

 そんなある日、
 いつものように教室に入ってきたユミは、室内の様子に目を見張る。

  
 そこには、2-Aの女子生徒たちが(ニセモノと、本物以外)全員、白いセーラー服を着用している異様な光景が……。

 どうでもいいが、寒くないか? 冬だぞ。
 巨体のアキまで着ているのだが、考えたら、衣装そろえるのに(番組的に)結構、お金かかっただろうな。……と言っても、ユミたちのような特注品じゃないから、そうでもないか。つーか、これは単に夏服を着せてるだけなのでは?
 チエミ「無理してない、これ?」
 アキ「似合うでしょ」
 チエミ「あたしだって」
 アキ「幼稚園の制服みたいじゃん、これ」

 男子生徒たちはいささか呆れ顔。
 しかし、この様子だと一夜にして全員白いセーラー服になったようで、そんなピッタリ揃うか?
 ユミは驚きつつ、ルリたちのところへ行き、
 ユミ「どうしたのよ、これ?」
 ルリ「人気ブランド並みってことじゃない? 反逆同盟も」
 ケイ「そのうち売り出されるわよ、白いセーラー服が」

 ケイの言う白いセーラー服は、彼女たちの着る特注品のようなもののことだろう。

 しかし、考えたら、このクラスの普通の制服着ている女子六人が、ニセモノと本物なのだから、かなり分かりやすい話だ。

 その日の放課後、例の喫茶店に集まっている三人。
 マリ「でもさー、気分良いよね、新聞にまで載っちゃって」
 ヒロコ「これで田崎さんの特集記事が発表されたら、間違いなくスターだ、あたいたちぃ!」

 興奮するヒロコだが、どう考えても新聞のほうが影響力が上なので、順番が逆じゃないか。

  
 マリ「何やってんの」
 マユミ「あ、サインの練習」
 ヒロコ「ああー」
 マユミの答えにヒロコがずっこけていると、田崎がやってくるが、ここで「おはようございます」と挨拶しているので、放課後じゃなくて、休日の(平日でもいいけど)午前中かな。
 ヒロコ「田崎さん、原稿の進み具合は、どうですか?」
 田崎「うーん、記事にするとさあ、もう少しインパクトが弱くてね」
 田崎「あくまでも君たちがやっつけてんのは街の、小物だからさ……ほんとのワルをやっつけてるっ……てイメージがね」
 ヒロコ「そりゃあ……」
 田崎「ま、ここらで一発ドカンとしたネタがあればいいんだけどさぁ」
 マユミ「どうすればいいんですか?」
 田崎「うん、そうだな、この辺で、ほんとのワルをやっつけちゃおうか!」
 マリ「ワルったって……」
 田崎「いや、心当たりがあるんだよ、少し前にね、取材した奴なんだけどね」
 と言い、ポケットから手帳を取り出し、挟んであった写真を見せる。
 田崎「この男はさ、宝石商のね、加藤っつんだけどね」

 って、思いっきり、タレントの宣材写真じゃねえか!

 これがクレジットされている山野史人さん。「スケバン刑事」の悪徳刑事とかやってますね。

 田崎「もっとも、それは表向きでね……裏では密輸組織の運び屋をやってるとんでもない悪党さ」

 運び屋って……小物じゃないの?
  
 ヒロコ「無理よ、そんな男が相手じゃ」
 マリ「そうだよ、ねえ?」
 意外と超弱気のふたり。
 マユミは二人に合わせて一応頷くが、内心ではそう思っていない様子。

 田崎「諦めるかい、スターへの道を……ここらで一発決めれば、確実なんだけどな!」
 田崎が気を引くように言い、わざとらしく写真をしまおうとすると、
 ちょっと堀ちえみに似てるマユミが、「やるわ! 今更諦められないモン、スターになるわ!」
 と、完全に己を見失ってる発言。

 面白いのが、ヒロコとマリの気持ちを確認しないで話が進んでしまうことだ。
  
 田崎「その意気だよ。不意をつけばだいじょぶだ。それでは、ようくこの男の顔を覚えて」
 と言われ、素直に写真を食い入るように見る三人だった。
 そしてひそかに不気味な笑いを浮かべている田崎でありました。
 さて、夜の繁華街を歩く「極悪人」加藤さん。
 彼を待ち伏せしている三人。彼の移動ルートは田崎から教えられているのだろう。
 マリ「来た!」
  
 やがて高架下の歩道を折れ、跨線橋の階段をのぼっていく加藤さん。
 三人も後を追う。

 なお、右の画像の「新堀ギター」と言う看板だが、

 「明日からうるおいの日々が始まります 生徒募集中」

 と、ナイスなコピーが添えてある。
 ← 
 三人は彼のあとをつけ、階段を登りきったところでいきなりレインコートのようなものを被せ、有無を言わせず木刀で殴るのだった。

 これじゃただのオヤジ狩りである。

 相手はいかにも弱そうな中年男性なのに、堂々と名乗らず闇討ちのようなことはするのもちょっと変だ。

 とにかく、加藤さんはくたっと倒れてしまう。
 ヒロコ「やったじゃない」
 マリ「ちょろいもんだぜ」
 と、自画自賛するが、「うううううっ〜」と言う加藤さんの呻き声に、

  
 マユミが恐る恐るコートをはぎとると、加藤さん、凄い形相で睨みつけてきた。そりゃそうだ。

 で、三人はダッシュでその場から逃げ出すが、
 背後から、一部始終を監視していたらしい田崎たちが……。
 眼鏡を外し、不気味な笑いを浮かべる田崎。

 そして翌朝の新聞。例によって輪転機の上に文字が躍る。
  
 しかし、三枚目は同じこと書いてるだけだから、要らなかったんじゃないかと。

 そう、田崎たちによって加藤さんは無残に殺され、宝石を奪われてしまったらしいのだ。
 ただ、「反逆同盟」が犯人だとされているからには、目撃者がいないとダメなのだが、さっきのシーンで見る限り、第三者の目撃者はいなかった。

 とすると、

 仮説1・加藤さんは絶命する前に、白いセーラー服姿の少女たちに襲われたと証言した。実際はその後の田崎によって殺されたのだが、加藤さんにしてみれば、反逆同盟に襲われたとしか記憶になかっただろう。ただ、そう都合よく証言してくれる程度に加藤さんを痛めつけるのは難しい。
 仮説2・田崎たちの部下の一人が、目撃証言した。しかし、だったら、わざわざ本物(ではないんだけど)の反逆同盟を連れて来ずとも、勝手に殺して、勝手に罪をなすりつければ良いのだが、その前にある程度彼らの存在を、世間に認知させておく必要があったのだろう。

 などと言う仮説を持ち出すしかない。あるいは、田崎が襲撃の様子を撮影していたとか……。

 それにしてもこの段階で、新聞がここまではっきり明言するのはさすがに勇み足だろう。

 そもそも、田崎たちにしてみれば、わざわざ容疑者をでっち上げなくても、加藤さんを普通に襲えば簡単に目的を達せられていたような気もする。
  
 それはさておき、翌朝、朝食のパンをくわえながら、新聞を開いているユミ。彼女にしては珍しくお行儀が悪い。

 問題の記事に気付いたユミは左手でパンを持ち、噛み裂きながら見入る。
 今回は、ユミの部屋での食事シーンが二回もあるのだ。全体で三回しかないのに。
 深刻な表情でつぶやくユミ。
 「まさか……」
  
 で、その日の2-Aでは、手のひらを返すようにみんな普通の格好に戻っていた。

 ほんとにおまいらは、メディアに左右されやすいのう。

 チエミ「信じらんないね! ほんっとに反逆同盟がやったのかなぁ」
 アキコ「間っ違いないわよ! 目撃者もいたし、例のプラカードにも反逆同盟参上って」
 椎名梢「かっこつけてたけど、結局ただの人殺しだったんだよ」

 アキコの発言から、田崎たちがヒロコたちの代わりにカードを残しておいたことが分かる。しかし、目撃者って誰だ? やはり田崎の部下だろうか。
 シャレにならない展開に、ユミの表情も暗い。
 チエミ(?)の声「やっだねー!」
 ニセモノのために「反逆同盟」の名を汚され、内心怒り狂っているであろうルリ。
 男子生徒(ワタル?)の声「そんなこといって自分たちだって白いセーラー服着てたじゃねえかよ」
 チエミの声「そぉーんなこと言ったって、飽きちゃうんだもの、○○○○(よく聞き取れない)」
  
 ケイ「ねえ、ヒロコたち休んでるね」
 アキの声「そぉんなこといったって……」

 ケイの意味深な言葉に、頷いて、三人とも彼女たちの空席を見遣る。

 ここでCMです。



アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
  ユミ「このところ、様子がおかしかったわ、彼女たち」
 アジトで話し合っている本家「反逆同盟」の面々。
 ケイ「うーん……今日も三人揃って休んでるわ」
  
 雄太「ちっきしょ〜、反逆同盟の名に泥を塗りやがって、泣いちゃうぜ、全国のファンが!」
 最初の会話のシーンと同様、ここでも各々が動きながら台詞のリレーをしているような感じである。
 ルリ「能天気ぃ、 それどこじゃないよ。このままじゃ殺人犯ってことになると思わない? あたしたち」」
 雄太「なんで?」
  
 ルリ「ニセモノの存在に気付いているのはあたしたちだけなんだよ、当然疑われるのもあたしたち!」
 雄太「だったら、本物は俺たちだって名乗り……出られるわけないだろうなっ」
 ケイ「反逆同盟、最大の危機よ!」

 ルリが、自分たちが殺人犯にされると言う危惧はもっともだが、「ニセモノの存在を知ってる=当然疑われる」と言うのは非論理的だろう。
 それに、彼らはそもそも闇の存在として活動しているわけで、今後の活動にも差し障りがあるとも思えない。これが、普通の特撮ヒーローだったら、話が違ってくるとは思うが。

 ケイは「対決しようよ、ニセモノと」とユミに促すが、彼女の態度は相変わらず煮え切らず、見ているほうもややイライラする。
 ルリ「クラスメイトだからと言って許すわけにいかないよ」
 ケイ「ユミぃ……」
 ユミ「うん……」
 彼女は、この時、本当にヒロコたちが殺人を犯したのかどうか疑問に思っていたのではないだろうか。

 で、ニセモノたちも緊急会議を開いていた。いつもの喫茶店で。
  
 田崎「いやぁ、驚いたよ僕も」
 マリ「まさか、ほんとに死ぬなんて」
 ヒロコ「ちょこっと棒でひっぱたいただけなのにさぁ」
 田崎「当たり所が悪かったとしか言いようがないね」
 マユミ「手加減ってモノを知らないんだもん、ヒロコは」
 ヒロコ「ちょっと、あんたあたしひとりのせいにすんのー?」
 マユミ「だってぇー」

 仮にも人一人殺しておきながら、あまりに軽い反省会を開くヒロコたち。
 田崎「こうなったら取材を中止するしかないな、残念だけどね……君たちが悪いんじゃないさ。あれはね、事故みたいなもんだから、ま、忘れるんだな……ゆうべのことも、反逆同盟のことも。いいね?」

 「ゆうべ」と言う彼の言葉からすれば、新聞は、事件の起きた数時間後には、反逆同盟が犯人だと決め付けた記事を書いているわけで、さすがに仕事が早過ぎるだろう。あと、田崎さん、この状況でその笑顔はまずいのでは?
 田崎の諭すような言葉に暗い顔で頷く三人。
 殺人罪が、しらばくれてチャラになるほど世のなか甘くないで。

 田崎「さ、学校に行きなさい、三人揃って休んでるといらぬ疑いを持たれるからね、さっ」
 三人「はい……」
 ヒロコたちは分かりやすく落ち込んで、カバンを取って店を出て行く。
 と、彼女たちが出て数秒で、奥の部屋に隠れていたヒゲ面男が「ひゃははははは」とひきつり笑いながら出てくる。

 彼が手にしているは、どうやら、加藤から奪ったアタッシェケースらしい。考えたら、新聞には宝石が盗まれたことも書いてあったはずで、ヒロコたちはそこに疑問を感じなかったのだろうか?

 ヒゲ男「どこまでおめでてえやつらだ」
 田崎「ま、そうバカにすんなよ。あいつらのお陰でこれが手に入ったんだからな」
 ケースの中には宝石が……。
 これが、なかなか本物っぽい宝石で、感じが出ている。
 ヒゲ男(下手な口笛を吹いて)「さっすが〜」
 田崎「何しろ時価5億って代物だからな」
 ヒゲ男「スター気取りのバカ娘どものお陰で、誰にも疑われずこれが俺たちのものになるって訳か」

 いきなり話がでかくなるなぁ。さすがに5億は……。では、加藤さんは、そんな高価なものをあんな風に雑踏の中を歩いて運んでいたのか? 無用心だなぁ。
 なお、ヒゲ面男、最初は山野史人さんだと思いこんでいたが、ネットで調べたら全然違っていた。すると、残る田嶋基吉か、浜崎一成のどちらかだと思うのだが。たぶん、田嶋さんだろう。浜崎のほうは、ふらみんごにカツアゲされていた台詞のない青年か?
 そんなこととは露知らず、スターになる夢を断たれ、不貞腐れて学校に来た三人。
 ちょうどそこへ、彼女たちを探していたのだろう、ユミたちが行く手に現れる。
 しかし、この植え込みや木々の色づき具合を見ると、冬と言うより秋なんだけどね。一体いつ頃撮影してるんだろう。
  
 ニセモノと本物とが睨み合う。無論、ヒロコたちは相手が本物だとは夢にも思ってない。
 ユミが鋭く見詰めていると、三人がつかつかと近付いてきて、
 ヒロコ「なに、ガンくれてんだよぉ、ええっ!」
 マリ「ふざけるんじゃねえよ」
 マユミ「しめたろか、コラァ!」
 と、完全にスケバン口調になって喧嘩を売る。
 もっとも、マユミに関しては、役者がやや恥ずかしそうに言っているので、笑いを誘うが。
  
 一方の本物たちは、無言でひたすら凝視する。
 おケイちゃんは全然怖くないが。

 雄太は最初からスルーされているのが悲しい。

 しかし、彼らもただ睨むだけじゃなく、「反逆同盟」についてじかに切り出すべきではないかと。
 ヒロコ「何だよ、その目はっ?」
 と、我慢の利かないヒロコが、ユミの頬を右手で叩く。
  
 のけぞるユミ。
 しかし、すぐまた睨み付ける。
 ヒロコ「てめえーっ」
  
  
 ヒロコはさらに、往復ビンタ2回に、片ビンタ1回を見舞う。合計、6回分叩いたことになる。

 最初見たときから疑問なのだが、なんでユミがここで唯々諾々と殴られなきゃいけないのだろう?
 ここでようやく名実とも本物のルリが「もう我慢できないよ」と乗り出すのだが、
 ユミ「よしなさい、ルリ」とリーダーの風格を見せて制止する。
  
 はからずも、90年代のトレンディドラマの女王(?)と、90年代のバラドルの女王との夢の対決。
 しかし結局、
 ヒロコ「あたいらにガン飛ばすなんて十年早えんだよ!」
 マユミ「行こう、こいつらびびって手も足も出ないからさ」
 ヒロコ「ふん!」
 と、痺れを切らしてヒロコたちのほうから立ち去ってしまう。

 ま、雄太だけはほんとにびびっていたかもしれないが。
 その直後だろうが、再びアジトに集まっている四人。
    
 ケイ「決まりね、あの態度見ても」
 雄太「やるっきゃねえよ」

 と、ケイは彼らこそニセ「反逆同盟」に違いないと言うのだが、どうしてそう言う結論になるのか、納得しかねる。単にあいつらの機嫌が悪かっただけかもしれないだろう。この場合は、たとえば、加藤さんの襲われた時刻に何をしていたのか尋ねて反応を見たり、確かめる手段はいくらでもあっただろうが、上記のようにただガン飛ばしあっただけでは、ほんとに喧嘩を売っただけのようである。

 ところで、DVDでは、このカットで数コマだけ色調がおかしくなる。フィルムの元々のキズなのか、DVD化されたときのキズなのか、よく分からない。多分前者だろう。
 ユミ「彼女たちがニセモノだって言うのは間違いないと思うけど……」
 そうかなぁ……?

 まあ、最初のテレビ番組の時点で、丸分かりだと思うけどね、普通は。
 ルリ「まだなんかひっかかるわけー?」
 ユミ「うん……人殺しまでするとは思えないのよ」
 ルリ「ぅもうー、相変わらず人が良いんだからぁ!」
 まさにその通り。でも、そこがユミのいいところでもあるよね。

 ケイの「何か裏があるって言うの?」との問いに、
 ユミ「分からないけど、確かめる方法はあるわ」


 で、再び場面は、校庭の隅で額を寄せているニセモノたちへ。
 ヒロコ「ビビることはないって、シカトしちゃえばわかりゃしないんだから、シカトしちゃえば」
 一生懸命仲間を元気付けているヒロコだが、この場合、シカト(無視)と言うのは使い方としておかしい気もする。これは、あくまで事件についてしらばっくれようということで、その前のユミたちへの対応を話し合っているわけじゃないだろうから。ただ、彼らの話し方は曖昧で、どちらともとれるんだけどね。

 マユミ「そうだよ〜」
 マリ「それにばれたわけじゃないんだ。あたいらがニセ反逆同盟だって」

 と、同級生がぞろぞろ歩いているすぐ横でバカでかい声で話すマリさんでした。

 しかし考えたら、こいつらは自分たちが加藤さんを殺したと思ってるわけで、人殺しの罪を口をつぐんで誤魔化そうとするとは、かなり腐ってるなぁ。
 ← 
 と、そこへ、ルリの鉛筆が飛んできて、木の幹に刺さる。
 鉛筆には手紙が添えられていて、こういう「風車の弥七」的な使い方をされるのは、今回だけである。
 ハッとする三人。細かいことだが、上の刺さったカットと、下のカット、だいぶ鉛筆の角度や手紙の位置が違う。
 ヒロコが手紙を開いてみると、このような呼び出し状と言うか、果たし状が書かれてあった。
 「南町のアスレチック公園」か、どこなんだろうな。
 ヒロコがそれを音読した後、周囲を見渡す三人だが、無論、誰もいない。
 で、舞台は即座に片桐のいる喫茶店へ飛ぶ。
 片桐「本物が? どういうことだ」
 結局ヘタレのヒロコたちは、どうすれば良いのか分からなくなって、片桐に泣きついたのだろう。
 マリ「実は……ニセモノだったんです、あたいたち」
 ヒロコ「本物は、別にいるんです」
 と、さっきの果たし状を見せる。
 マユミ「どうしよう、やられちゃうよ、反逆同盟に」
  
 片桐「安心しろよ」
 ヒロコ「助けてくれんの?」
 しかし、ユミたちに対する態度と、片桐に対する態度と、どうしてこう違うんだろうな、こいつらは。

 片桐「二度とそんな心配しなくていいようにしてやるさ」
 意味ありげな片桐の言葉にも、素直に受け止めて心の底から安堵している三人が、馬鹿なりに可愛いのだった。特にマリが。今はもう良いお母さんになっちゃってるんだろうなぁ。知らんけど。
 片桐が指を鳴らすと、例の別室から、ヒゲ面男及び手下たちが現れるが、それを見て、
 マユミ「助っ人?」
 と、ピントの外れた反応をするマユミ。
 ヒゲ男「どこまでおめでてえんだ、おめえら」
 ヒロコ「どういうこと?」
 片桐「消えて貰うんだよ、本物の反逆同盟と一緒にな」
 ヒゲ男「ハメられんだよ、お前らは」
 片桐「俺の狙いは最初から宝石だったの……取材なんてのは、あれは全部嘘」

 やっとここでネタバレする片桐だが、別に本物まで消す必要はないんじゃないかと思う。少なくともあの果たし状の文面では、本物が片桐たちに気付いているとは判定できないわけで、この場合、ニセモノだけ消せば済むことだろう。
 ここにきて、ようやく自分たちの間抜けぶりに気付いて唖然とする三人。
 マユミ「でも、ルポライターだ、って……」
 片桐「おじさんはね、特ダネ掴むよりも、お金掴むのが好きなタイプなの」

 この台詞は、「お金」じゃなくて「宝石」にしたほうが良かったかな。大きなお世話か。
  
 ヒロコ「ちくしょうーっ」
 抵抗しようとするものの、手下たちに殴られて、ソファに並んで詰まれる三人の姿が一瞬だけHだ。
 しかし、森口博子は制服の下にババシャツっぽいのを着ていて、ちょっと興醒め。山本理沙さんは冬場でも制服の下には何も着てなかったそうだぞ。
  
 たぶん、夜になるのを待ってからだろうが、でかい麻袋にひとりずつ入れられた状態で、店外へ連れ出される三人。
 しかし、出口のそばの看板には博愛医院って書いてあるけど……。手前が病院だったのかな。
 白い鉢巻をした若い衆にバンの後部に荷物のように乗せられる。
 ここでは、ほんとに麻袋に人が入っているのが、ちょっと怖い。
 助けを求めるヒロコたちの声がするが、実際に本人たちが入っているのかどうかは不明だ。
 喫茶店の奥に、若い衆が待機していたのも謎だが、ひと目の多い場所でこういうことをする彼らの大胆さも謎である。
 案の定、雄太にそれを目撃されてしまう。

 なんで雄太にここが分かったのかと言うと、投げ文をしてからずっと、彼女たちを尾行していたのだろう。
 ただ、見てるだけでは、彼らか今後どうするかは知りようがないので、そこからさらにバンを尾行したのだろうか。自転車で?
 もっとも、結果的にはユミたちが指定したアスレチック公園に来るわけなので、雄太が必死に尾行する必要もなかったんだろうが。

 ちなみに、後ろを通るバスの乗客が明らかにこっちを見ている。



アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 さて、指定場所のアスレチック公園にやってきた一堂。
    
 首だけ出して、三人もちゃんと袋に入っている。
 腕時計で時間(10時)を確認してから、「出てきたらどうだぁー? 本物さんよ」と闇に向かって呼びかける田崎。

 繰り返すが、彼らが本物の反逆同盟と対決する必要は(この段階では)まったくないんだけどね。実際のところ、果たし状を出した時点では、ユミたちはヒロコたちの背後に誰かいることすら知ってなかったわけだし。そう言う意味でも、今回の予告は矛盾している(田崎は結局特集記事すら書いてないのだし)。
 ヒゲ男「この哀れな間抜けどもを、見殺しにするつもりかぁっ!」
 と、脅迫するのだが、本物は、ニセモノと決着をつけたしと言ってるわけで、ヒロコたちを助ける義理は全然ないんだけどね。彼女たちが同級生だと言うことも、片桐たちは知らない筈だし。
 反応がないので、若い衆の一人がアルミパイプでヒロコたちの前の地面を「うおりゃあ!」と打つが、
 二回目に振りかぶった時、例によって鉛筆が飛んできて指の間に刺さり、それを阻止する。

 で、例によって大袈裟に痛がって地面に転がる若い衆。

 ただ、名乗ったりする前に、こうやって鉛筆が飛んでくるのはレアケースである。
  
 闇に薄っすらと浮かび上がる本物の反逆同盟の姿。
 左端のルリが、なんか恰幅が良く見えてしまう。

 もっとも、光の中に進み出ると、あれ、右端のケイも少し太った気がする……。気のせいかな。
 ルリ「闇の中でのさばり続ける悪党ども!」
 太腿の鉛筆ホルダーには最初から4本あるが、さっき投げたのはあらかじめ手に持っていたものだろう。
 ケイ「てめえらのようなワルは許せねえ!」
 ユミは拳をお腹の前でクロスさせ、
  
 ユミ「天に代わって」両手を構えてから「成敗する!」

 しかし、ユミたちは田崎たちが具体的に何をしたのか、確証を得てるわけじゃないと思うのだが……。まあ、大体の構図は推測できるにしても、だ。ひょっとしたら、雄太が三人を尾行し、彼らのやりとりを盗み聞きしていたのかもしれない。
 田崎「お前らがか?」
 と、珍しく「合いの手」を入れる悪人。
 三人「セーラー服反逆同盟!」

 田崎は贅言を費やさず、「やれ!」と短く指示。
 部下たちが一斉に襲い掛かり、同時に「Don't Stop Lullaby」がスタート。
 いつものように乱戦となる。そしてすぐ個人戦へ。
 ユミはアルミパイプの攻撃を腕で受け、払いのけてから、
 ← 
 強烈なブローを放つ。
 続けて襲ってくる敵も、ビシバシ殴る。

 凄いのは、この一撃で、
  
  
 相手をほぼ垂直に宙をぶっ飛ぱしてしまうのである。見えづらいけど。
 無論、これは逆再生してるだけだが。
 飛ばされた男は、遊具の網に逆様に引っ掛かるのだった。
 その下では、引き続きユミが戦っている。手前の男を殴り倒すと、
  
 奥の敵の振り下ろしたパイプを掴み、それを軸にして綺麗に投げる。

  
 これも見えにくいが、その遊具の頂上への階段を登るルリと、追いかける三人の敵。
 ルリは、頂上まで来ると、ひとりの敵を落とす。ま、鉄棒を降りてるだけなんだけどね。
  
 ルリは別の一人を階段から落とし、最後の一人にエルボーを食らわす。
 ここも、山本理沙本人が演じているのがえらい。

 次はケイ。
  
 群がる敵を、体を回転させてスカーフ&チェーンで薙ぎ払う。こういう時についつい目をつぶってしまうのが後藤さんの癖である。

 しかし、最初は雑魚は6人しかいなかったようだが、こうやって見ていくと、それ以上いるように見える。
 最後は離れた敵にチェーンを投げて、その首に巻きつけ、
  
 そのまま引っ張って空中に投げるというこれまた怪力を見せる。

 ルリは依然、遊具の頂上でナイフを持つ敵と戦っていたが、背後から抱きかかえられて、ピンチに陥る。
 ハッとして見上げるユミの頭上に、
  
 ルリが突き落とされるのだが、これはさすがに山本さんではなくスタント……と言うか、これ完全に男だぞ。

 女性スタントでは危ないと判断されたのだろうか。

 で、ここからがまた凄いのだが、
 落ちてきたルリの足をユミが拳でがっちり受け止めてしまうのだ。
  
 さらに、さらに、そのままルリの体を突き上げるようにして、上空に再び舞い上がらせてしまうユミ。
 で、さっきの降下シーンを逆回しして、ルリの体が元の場所に戻って行く。ただ、全く同じテイクかどうかはよく分からない。

 と、ユミにまた敵が襲ってくるが、
 蹴飛ばし、
  
 棒を抱え込んでから、肘打ち、
 最後は裏拳でトドメを刺す。
 田崎「やめろ!」
 と、ここで、後方に控えていた田崎が怒鳴る。
  
 ドキッとしてそちらを見遣る三人。
 と、ヒゲ面男が、ポリタンクの中の灯油をヒロコたちに頭からかぶせていく。当然、実際はぬるま湯でもぶっかけてるんだろうが、なかなか大変である。考えたら、麻袋に入れた状態で火をつけるというのは、なんか昔のキリシタン弾圧っぽくてイヤだ。
 マユミが「やだやだやだやだ」と叫ぶのは、本音も混じっていたかもしれない。
 しゃがんで、ライターを点火して、
 田崎「こいつらが丸焼けになっても良いのかぁ?」
 と、脅す。

 ただ、さっきも言ったが、彼らはニセモノと本物がクラスメイトだということは知らないわけで、この脅しが有効だと信じ切っているのが良く考えたらおかしいんだけどね。本物にしてみれば、田崎たちも、ニセモノも、同列で憎むべき敵の筈の訳で……

 まあ、結果的に、その脅しは有効で、
  
 ユミたちはその場で抵抗をやめてしまう。
 まず、遊具の上にいたルリが突き落とされ、ゆるい階段落ちをする。
 地面に転がり、顔をゆがめるルリ。
  
 ケイも、複数の敵にパイプでお腹を殴られて体を折る。
  
 ユミも、対峙していた男に肩をつかまれ、それまでのお返しとばかりにガンガン殴られてしまう。

 人質を取られて苦戦すると言うのは特撮ヒーローではありがちなシチュエーションだが、反逆同盟では実はこれが最初なんだよね。そして最後か。
 田崎「俺はなぁ、正義漢ぶってる奴が嫌いなんだよ」
 と、早くも勝利宣言しそうな田崎だったが、
 ここで、全く何の前フリもなくミホが現れて、薔薇を投げる。
 今回は特に彼女の存在が欠落した感じのストーリーなので、視聴者はかなり唐突な印象を受けるだろう。
 なお今回は目潰しではなく、ライターが標的で、
 薔薇が爆発し、それによってライターは見事、地面に落ちて消えてしまう。

 しかし、一歩間違えればヒロコたちに引火していたかもしれない。

 いや、そもそも薔薇が弾ける時に火花が散るから、それだけで発火していたかもしれない。危ないなぁ。
 ただ、だったら、ルリが鉛筆を投げてライターを落とさせるのが普通じゃないかなとも思う。そうするとミホの出番がなくなるからなぁ。

 人質の心配がなくなったユミは即座に反撃する。
 もっとも、田崎さん、すぐライター拾って火をつけようと思えばつけられた気も……。
  
 敵の腹を殴り、投げ飛ばす。
 そして、仰向けに倒れた敵にトドメの一撃!
  
 同様に、ルリも三人の敵をてきぱきと蹴り飛ばす。

 ケイのアクションを挟んでから、再度ユミの見せ場。ここは全部スタントに切り替わっている。
  
 見事なハイキックで、雑魚たちを始末する。
 しかし、この一連のシーン、手下たちの数を数えると、ユミが三人、ルリが四人か五人、ケイも四人と戦っていて、総勢10人以上はいる。

 実際は、つまり撮影現場には、戦いの前の映像で分かるように六人しかいなかったと思うんだけどね。
 ザコを片付けたユミは、その場でジャンプするが、これは過去のアクションシーンの使い回しである。例によって別人の顔になっているが、ひょっとしてこれも男じゃないだろうなぁ。うーむ。菊池香理さんだと思っていたんだが……。
 ひと跳びで田崎たちの目前に迫り、まずヒゲ男を一蹴。見かけによらず弱いのだった。
 さらに追いかけて、殴り倒す。
 残る田崎は、
  
 田崎「ごめん、あの僕はですね、荒っぽいの得意じゃないです、はい!」
 と、眼鏡を外して土下座する。

 もっとも演じる片桐さん、ほんとはアクションは得意だったそうです。
  
 無論そんな姑息な逃げ口上が通用する筈もなく、反動をつけて、
  
 顔面をまともに蹴り上げる。靴の裏を見せて、あっさり伸びてしまう田崎。
 肩で息をしている三人が集まる。
 この辺からBGMの「High School」が流れる。
  
 ルリがサッと振り向き、鉛筆を投げる。
  
 最初にマユミの入った麻袋の紐を切り、続けて二本同時に投げてヒロコとマリも自由にする。
  
 三人は、ずるずると麻袋から抜け出し、ユミたちのほうを見ようともせず、一目散に逃亡してしまう。礼ぐらい言え。

 ま、礼はともかく、この場合本物の「反逆同盟」かどういう人たちなのか少しはこちらを見ても良さそうなものだけどね。
 どうでもいいが、灯油を浴びている設定なので、本当ならかなり気持ち悪いだろうな。
 そして、漸く笑みを浮かべ、見交わす三人。
 ユミの心の声「ミホさん……」
 で、最後にミホに対する感謝の言葉も忘れないユミでした。番組的にはいかにもとってつけた感じだけどね。



アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 さて、戦い終わって……
 雄太「セーラー服反逆同盟、またまた現れる」
  
 ユミ「やっぱり凄い街のスーパースタ」
 ケイ「良かったねえ」
 ルリ「やっぱり本物は違うねぇ」
 と、汚名の晴れた自分たちのことを讃えるユミたち。

 田崎たちは、盗んだ宝石と言う動かぬ証拠があるから、当然警察に捕まったのだろうが、反逆同盟の汚名については、ニセモノであるヒロコたちも突き出さねば本当は晴れないはずなんだけどね。それに少なくとも、ヒロコたちは加藤さんを暴行した事実がある。……まあ、あまり厳正に突っ込むと、ドラマが立ち行かなくなるのでこの辺にしておこう。

 なお、右の画像の記事本文は、例によって「大蔵省、日本銀行は……」と言う感じで、見出しとは全然関係ない内容である。
 雄太「だけど写真が載ってないのが残念だよなぁ」
 バトルにも参加せず、ほとんど何の役にも立ってない雄太がぼやくが、
  
 ルリがよくするように、ユミが結構音がするくらい強く肩を叩き、
 ユミ「載せられるわけないでしょう」
 と、たしなめる。そのあと、軽く睨むような目をする仙道さんも凛々しくていいのだった。
 雄太「あ、そっかそっか」
  
 と、いつの間にか背後に立っていたヒロコが、新聞を取り上げる。
 ルリ「あんたたちぃ……」
 マリ「分かったような口利くんじゃねえよ!」
 ヒロコ「てめえらが反逆同盟を話題にするなんてねえ、10年早いっての!」
 「10年早い」がお好きな人だ。

 マユミ「そおだよ。でもどうしてもって言うならぁ、ファンクラブに入るんだね!」
 ユミ「ファンクラブぅ?」(巻舌気味に)
 雄太「ファンクラブ?」

 仙道さんは、ラ行の発音がたまに独特になるのだが、これは実際に聞いてもらわないと分からないだろう。
 ヒロコ「ああ、あたいらが作ったんだ」
 マリ「会費を払えば会わせてやっても良いぜ」
 マユミ「何しろあいつらとあたいたちはマブダチなんだ」

 どうでもいいけど、寒くないのか?
 ヒロコ「行こうぜぇ」
 と、新聞を取ったまま、さっさと行ってしまう。泥棒じゃねえか。

 しかし、彼女たちはユミたちが反逆同盟だと露ほども疑っていないのだな。まあ、メイクしていれば誰だか分からないというお約束があるし、ユミたちのことを弱虫ばっかりだと思い込んでるから、そう言う発想はなかったのだろう。ただ、ニセモノをやっておいて、あれだけひどい目に遭い、唆されたとは言え、強盗殺人の片棒を担いだあとだというのに、あまりに能天気な連中であった。

 ただし、次回以降は、ヒロコたち、反逆同盟事件のことはなかったように忘れてしまうんだけどね。服装も元に戻るし。
 しかし、ユミたちがファンクラブに入って「反逆同盟に会わせろ」って言われたらどうするつもりだったんだろう。
 立ち上がり、呆れた表情で見送るユミたち。
  
 が、やがて互いに顔を見合わせて「ふふ、ははははっ」と笑い出す。
  
 ユミのこの笑い方、むっちゃ可愛い。
 そして、八重歯を見せつつ、「つづく」のだった。



アバンタイトル Aパート Bパート 戦闘シーン エンディング 予告編+まとめ
 
 予告編

 映像の違いより、内容がだいぶ違っている。予告では中盤で田崎の存在にユミたちが気付くような印象を受けるが、実際は、バトルの直前まで彼らの存在には気付いていない。本編でも触れたが、田崎は結局特集記事は書かなかったし。

 映像では、
  
 まず、本家と同様の登場シーンがあるが、本編では使われていない。
 また、最初にスケバン風の女子生徒が成敗されて木にくくりつけられるシーンだが、予告編ではユミたちも現場にかけつけて驚くというカットが続くが、本編では省略されている。
 そして、ヒロコがユミを引っ叩くシーンも、本編とは構図が異なる。

 それくらいかな。



 まとめ

 予告編を見てとても期待していたエピソードだったが、実際に見るとそうでもなかった。アイデア倒れの感が強い凡作だ。

 そもそもニセ反逆同盟が、どうやってテレビ局に自分たちを売り込んだのか、謎である。
 それに「反逆同盟」が、そうやって堂々と表に出てきたら必ず何らかのリアクションをとるはずの学園サイドが、全く何の反応も示さないという明らかな矛盾が生じている。ドラマでは、教師たちを一切出さないことで、それが浮き彫りになるのを防いでいる。そのためか、スケジュールの都合か、今回はシリーズで唯一、教師役の準レギュラーがひとりも登場しない回になっている。

 全体的にコミカルな演出が施されているのも印象的だ。個人的にはあまり歓迎できないが、ただ一回くらいこういうのがあっても良いかな、とは思う。特に19話以降はハードな展開が増えるからね。

 アクションシーンは、これもマンガ的なオーバーな表現が目立つが、全体的に短くまとまっていて、悪くはない。


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